リフレクソロジーとは、アメリカから発祥した反射療法とも言われるものです。足の裏や手の甲と手のひらのにある、特定の部位を刺激すれば、身体の特定部位の疲労や痛みの緩和効果があるという研究結果が発表され、当初は「ゾーン・セラピー」と呼ばれていました。

日本ではリラクゼーションの一つとして普及されており、多数あるリフレクソロジー協会が独自のカリキュラムを設定し、民間資格としての認定書を発行しています。そのリフレクソロジーの基本的な手技は、数種類あり、その手技を用いて施術を行っていきます。今回は、リフレクソロジーの基本的なやり方についてお話していきたいと思います。

リフレクソロジーの基本

手技の一つであるキャタピラーウォークとは

独特の指使いを行うリフレクソロジーの手技である「キャタピラーウォーク」とは、使う指は親指の第一関節から指先までを使う手技になっています。日本リフレクソロジスト養成学院による手技の一つとして紹介されており、英国式リフレクソロジーの特徴的なものであるとしています。

親指の関節を曲げたり伸ばしたりしながら、いも虫が這っていくような動きで親指を進ませていき、施術を行っていきます。他のスクールでは、「サム・ウォーク」とも呼ばれている手技となります。

スクールにより若干手技の方法や手技名が異なります。親指の屈伸をすることで、自身の親指に強い負担がかかるため、リフレクソロジスト自身の親指を痛めてしまう可能性があるとし、親指の関節を曲げたまま行う手技や、親指の関節を伸ばしたまま行う「キャタピラーウォーク」や「サム・ウォーク」同様と考える手技もあります。

施術するリフレクソロジストが注意する点として挙げられるのは、親指の関節を曲げて刺激を加える際に、爪が利用者に食い込まないよう細心の注意を払うことが大切となります。そのため、爪が伸びた状態では施術できないと言えます。自身の爪を衛生的に短く、利用者の皮膚に引っかからないよう、日頃の手入れが不可欠です。

痛みを感じないくらいの心地よい刺激でおこなう

親指を曲げたり伸ばしたりして、いも虫のように這わして刺激を行う手技は、力が入りすぎると痛みを感じてしまう施術となってしまいます。利用者によって、痛みの感じ方は個人差が大きいため、声をかけながら手技の力加減を調節していくことが大切です。

痛みを伴う施術となってしまえば、あん摩マッサージ指圧師の資格が必要な治療となってしまう可能性があります。利用者が感じている施術の心地を確認し、痛みを感じない程度の心地よい刺激を加えていくようにしましょう。利用者によっては、リフレクソロジストが強い力を入れた施術をしても“何も感じない”という返答が返ってくる可能性もあります。しかし、マッサージとは違うリラクゼーションを行っているという意識を持ちながら、施術を行っていき、利用者がリラックスできるようにしていくとよいでしょう。

クリームなどで滑りをよくしておこなう

手技を行うに当たって、利用者の皮膚とリフレクソロジストの親指がこすれ合い、摩擦が生じてしまうことは説明するまでもないかと思います。強い摩擦が加わることで皮膚が傷つき、最悪の場合、すり傷や皮膚表面の赤み痛みとなって表れてしまう可能性があります。

このような皮膚トラブルのリスクを避けるために、クリームやオイルを使用し施術していくことは効果的と言えるでしょう。しかし、クリームやオイルを使用するのであれば注意しなくてはならない点が発生します。

それは、“クリームやオイルによる皮膚トラブルが起こらないか?”という点です。クリームやオイルには実にさまざまな種類があり、安全性が確立されたものが販売されているわけですが、利用者により肌にも個性があります。

リラクゼーションの施術を受けに来たのに、クリームやオイルで皮膚トラブルを招いてしまっては、元も子もありません。そのため、クリームやオイルで皮膚トラブルが起こったことがないか、アレルギー反応などを起こさないかなどを確認したうえで使用していくことが大切となります。

リフレクソロジーのやり方

スタンダードな足裏のマッサージ

日本では普及当初「足裏マッサージ」と呼ばれていた時期があります。そのため、足裏のリフレクソロジーは基本と言えるでしょう。足の裏には身体の健康のカギとなっている反射区が集中しているわけですから、効果的な施術を行うことで、リラクゼーション効果やリラックス効果を最大限もたらすことができます。

椅子に座ってあぐらをかくように片足をあげる

利用者に椅子に座ってもらい、あぐらをかくように片足をあげてもらい施術を行う場合もありますが、この方法はほとんどの場合、自分自身でリフレクソロジーを行う時にとる姿勢です。

利用者に椅子に座って足を上げてもらうという姿勢は、膝や腰にとても負担のかかる姿勢となります。利用者の好みもあり、一概には言えませんが、リラクゼーション効果やリラックス効果を十分発揮させるのであれば、利用者にはベッドに横になってもらい、施術を行っていくとよいでしょう。

最初は、老廃物の出口となる腎臓、尿道、膀胱の反射区をほぐすこと

足裏の反射区において、腎臓、尿道、膀胱に当たる部分は、「土踏まず」にあります。足の裏の筋肉では一番大きな筋肉であり、立った姿勢では、一番下になる大きな筋肉となります。立った姿勢では、重力により、血液は下にどうしても滞りがちとなります。

そこで循環を促すために必要な筋肉として「土踏まず」の筋肉が必要となります。足が「第二の心臓」と呼ばれるのは、この「土踏まず」の筋肉が心臓のように、下に滞りがちの血液を循環させるのに重要な役割をはたしているからと言えます。

「土踏まず」の筋肉により血液循環が促されるわけですから、それだけ負担がかかっている筋肉であると捉えることもでき、緊張したり張ったりしやすいと言えます。緊張や張りをほぐすためにも、最初は「土踏まず」の筋肉からアプローチしていくとよいでしょう。

点ではなく面(ゾーン)でとらえることがポイント

リフレクソロジーを行う時にもっとも重要なことは、反射区を面としてとらえることが大切です。東洋医学のツボ押しとはまったく違う理論の元、行われる施術ですので、点に力が集中しないよう注意しなくてはいけません。点に力が集中してしまうと、それは痛みとなって表れる可能性が高くなります。

やわらかくなってきたら効果あり

健康のカギとなっている反射区は、皮膚の下の組織が微妙に固くなっている傾向があると言われています。その部分を探り当てて、細やかな手技を行っていくことで、やわらかくなってきたら、リラクゼーション効果やリラックス効果が十分得られる期待があります。

リフレクソロジー後に注意したいこと

施術後は水分をたっぷり摂る

リフレクソロジーには、循環を促進し、老廃物の排出を促進させる効果が期待されます。そのため、施術中は気づかないうちに発汗が促進されている可能性があります。また、施術後は新しく綺麗な水を身体に吸収させることで、さらに老廃物の排出を促進させる効果が期待されます。脱水症状の予防と、老廃物排出の促進を期待して、水分を多めに摂るよう勧めることが大切です。

アルコール摂取後の施術は禁止

どのような時にも言えますがアルコールを摂取していると全身の感覚が鈍くなり、気分の浮き沈みを引き起こすなど思考に影響を及ぼすこと、血圧の変動を引き起こすなどの状態となります。このような状態では、リフレクソロジーの施術を行っても十分なリラクゼーション効果やリラックス効果が得られないこと、施術することにより逆に健康被害をもたらしてしまう可能性も否定できません。そのため、アルコールを摂取してきた状態の利用者に施術を行うべきではないと言えます。

リフレクソロジーの基本的なやり方と注意点をまとめ

足の裏にある「第二の心臓」と呼ばれる「土踏まず」の筋肉からアプローチを始めていき、健康のカギとなっている反射区を探り当てて、細やかな手技を施していくことで高いリラクゼーション効果やリラックス効果が得られる期待がされます。手技にも色々あり、それら手技を駆使して施術を行っていくとよいでしょう。利用者の皮膚を傷めないように配慮することが注意点として大切です。