ヨガとストレッチはイメージだけではとても似ていますね。体をひねって伸ばすストレッチは、一見ヨガと同じように思う方が多いかと思います。どちらも、体を使うことで血行を促進しますし、効果も似たような部分があります。

大きな違いは、心が落ち着くかどうか。精神的な面も向上するかどうかというところです。

今回はストレッチとヨガの違いと効果についてご紹介していきます。

ヨガとストレッチ

まずは、ヨガとストレッチの特徴を比べてみましょう。

緊張を解きほぐす、柔軟性を高める点では同じ

ヨガとストレッチはどちらも、体の柔軟性を高めたり、血行を良くして肩こりや腰痛を改善することができます。リラックス効果があるので、緊張を解きほぐすことにも長けています。

効果ややり方に違いがある

大きな違いは、その効果とやり方にあります。ヨガは何千年も前の古代インドで研究されていたインド哲学の1つです。そのため、とてもスピリチュアルで内面を見る傾向にあります。やり方は呼吸と動作を合わせることによって自律神経のバランスを整え、精神を安定させ、リラックスさせていきます。

身体的には流派によって異なりますが、筋肉をつけること、柔軟性を上げること、そして健康的になることを目標としています。最終的な目標は常に瞑想の部分になります。

ストレッチは、関節等の動きが良くなることで、可動域が増えます。ストレッチによって血流が良くなり、肩こりや腰痛、むくみなどが改善されます。

取り組み方の違い

取り組み方を比べると大きな違いがあります。

呼吸法

ヨガの呼吸法は、何千年も前に研究されたインド医療が起源となっており、エクササイズして心拍数が上がった体に、呼吸によって落ち着かせる効果を持っています。そのため、ヨガのレッスンに行くと、呼吸と動きの連動を重視されます。

ストレッチでも、呼吸は大事ですが、心を落ち着かせるという考え方はなく、さらに体をリラックスさせるように呼吸をします。

目的

・ヨガ…心と体をつなげる、瞑想効果をえる
ヨガの本来の意味は「繋げる」で、現在はフィットネス部分だけが人気になってしまっていますが、実際は瞑想によってエゴを超越することがヨガ本来の目的です。体の表面ではなく、内面を見つめ、心と体を繋げていきます。

・ストレッチ…筋肉をほぐす、肉体へのアプローチ
ストレッチの目的は、運動前の怪我防止や筋肉をほぐすことです。疲労回復にも効果的と言われていますし、特殊な指導等なく気軽に行えるのがストレッチです。

心身への違い

心身へ与える効果にも違いがあります。

ヨガの効果

・心身の安定、免疫力の向上、リラックス効果など
ヨガの効果は身体的な部分だけでなく、精神の安定や、自律神経のバランスを保つことなどにも効果があります。その理由は、ヨガの独特な呼吸法が、どんなに忙しい状況でも心を落ち着かせる効果を持っているからです。それが心を安定させ、リラックスさせることにつながります。

ストレッチの効果

・柔軟効果、血行促進、けがの予防など
ストレッチの効果は、確かにリラックス効果もあるのですが、どちらかというと身体の向上を目指しています。柔軟性、血行促進、怪我の予防等、心ではなく体を癒す力があると言えます。

ヨガとストレッチの使い分け方

どちらも体にはとても良い効果が得られますが、自分にはどちらが合っているのか迷われている方に、簡単な選び方をご紹介します。

目的に合わせて選ぶ

ヨガとストレッチ、どちらをやろうか考えたときに、まずは目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

・メンタル面にアプローチするヨガ
メンタルが弱っているから心を落ち着かせたい、あまりに忙しいのでリラックスできる環境が欲しいという方は、ヨガを始めてみましょう。

・肉体にダイレクトにアプローチするストレッチ
逆に、パソコンの前にずっと座っていることから起こる肩こりや、持病の腰痛など、肉体にダイレクトにアプローチしたいときはストレッチを行うと良いでしょう。

ライフスタイルに合わせて選ぶ

ヨガは自分の気持ちや時間に余裕がないと、なかなか集中して行うことができません。特に、バランスを使ったポーズなど、振りほどけないほど考え事が多いと、集中どころか怪我にもつながってしまうかもしれません。

・ゆったりと時間を使って整えるヨガ
ヨガだけに集中できるライフスタイルを持っている人は、ヨガがオススメです。

・短時間で筋肉をほぐせるストレッチ
逆に、ストレッチは、寝る前の5分、朝起きた時の10分と、どこでも誰でもできることが特徴です。

例えば、仕事の合間など、ヨガする時間はないけれど椅子から立ち上がってストレッチすることはできる、という方にストレッチは向いているでしょう。

効果で選ぶ

ヨガの効果はメンタルに直接響きます。リラックスと精神強化を目標にしている方はヨガを、逆に肩こりの改善など身体的な部分を改善させたいときは、ストレッチを行うと良いでしょう。

ストレッチ効果の高いヨガポーズ

最後に、ストレッチ効果が高いヨガのポーズをいくつがご紹介します。

仰向けの英雄のポーズ

スピラヴィラーサナと呼ばれるこのポーズは、ヨガマットの上に乗り、かかととかかとの間にお尻を置いて座ります。割座と呼ばれる座りかたです。

その後、肘をついてゆっくりと上体を後ろに倒していきます。完全に寝たら手のひら上向きに置きます。太ももがどうしても離れてしまう人や初心者の方は、間に本やタオルなどを挟んで締め付ける方法もあります。

このポーズは、膝や足首のストレッチ、消化の改善などに効果が見られます。生理痛の時も症状が緩和すると言われています。

かんぬきのポーズ

パリガーサナと呼ばれるこのポーズは、ヨガマットの上に両膝をついて立ちます。左手を上にあげ、右足を横に伸ばし、右手は伸ばした太ももの上に置きます。息を吐きながらゆっくりと上半身を伸ばして右足側に倒していきます。この時前のめりにならないようにすることが大切です。

このポーズは、腹筋と太ももの筋肉のストレッチに効果があり、腰痛の方の痛みが緩和されます。

鳩のポーズ

カポタアーサナと呼ばれるこのポーズは、ヨガマットの上に右膝を曲げてかかととお尻を近づけます。右手で足の甲を持つか、または足に肘をかけ、反対の手で床を押して背筋を伸ばします。左腕を外側から上げて、肘を曲げて手のひらを頭の後ろに添えます。もし余裕があったら、両手を繋ぎます。

このポーズは、股関節、肩、そして胸のストレッチに効果があります。それだけでなく骨盤矯正、そしてヒップアップも改善されます。

スキのポーズ

ハラーサナと呼ばれるこのポーズは、逆転ポーズの1つです。ヨガマットの上に仰向けになり、膝を立てて手のひらは上向きに置きます。息を吸いながら両足を天井に向けて垂直に持ち上げます。息を吐きながら、ゆっくりと両足を頭側に倒していきます。足先を床につけて膝を伸ばします。

姿勢をキープしたまま、ゆっくりと呼吸をします。

このポーズは、逆さまになることで、内臓機能の正常化、むくみ解消など様々な効果が得られます。背筋と太ももの裏側のストレッチに効果があります。

ここが違う!ヨガとストレッチの違いを簡単解説のまとめ

ヨガもストレッチも同じように体を温め、血行を良くし、身体の改善するという効果があります。どちらも体を伸ばし柔軟性を高めることもできます。

大きな違いは、その取り組み方と精神面の効果です。

ヨガは、独自の呼吸法を取り入れています。これはヨガが何千年も前に古代インドで研究されていた哲学であるということ、古代医療であったことにも通じています。呼吸により副交感神経を優位にさせ、心を落ち着かせてリラックスさせる効果があります。目的は瞑想をすることなのです。

ストレッチは、身体的な部分の向上を目標としています。ストレッチでも呼吸は大事ですし、ヨガのポーズを取り入れることもよくあります。リラックス効果もあります。

ただし、ストレッチにおいては精神的に向上、強くなるという効果はヨガに比べたら低いでしょう。

どちらも効果的なエクササイズです。是非あなたのライフスタイルに合わせて選んでみたり、組み合わせてみてください。