ピラティスとヨガ、そこには似ている部分と全く違う部分があります。どちらもヨガマットを使い呼吸を意識しているので同じようなもの、ピラティスはヨガの流派の1つだと思っている人も多いかと思います。

なぜ、ピラティスとヨガは似ていると思われているのでしょうか。実際に違う点はあるのでしょうか。効果に違いはあるのでしょうか。

今回は、この2つのエクササイズの比較をしていきます。

ヨガとは?

リラックスできそうだけど、ポーズが難しそうだし名前も多そうなヨガです。実際のところはどのような効果があるのでしょうか。

心と身体をリラックスさせるもの

ヨガの本来の目的は、悟るということにあります。無心の状態、それを瞑想によって極めることがヨガ修行です。アクティブに動くというより、何よりも心の平安に重きをおきます。

忙しい毎日、ストレスの溜まりやすい環境に身を置いている人が、ヨガはリラックス効果があるというのはそのためです。体をアクティブに目覚めさせる時もありますが、通常は気持ちを落ち着かせ、自分の内面と会話することをヨガは大切にしています。

呼吸を制御しコントロールする

ヨガの呼吸法は、自律神経を活発化させたり沈静化させたりします。ヨガの教えでは、呼吸はエネルギーと考えられており、体に取り入れることでそのエネルギーの使い道をコントロールさせたり、気持ちのコントロールをしたりします。

ピラティスとは?

ハリウッドセレブがやっているということで注目を浴びているピラティスです。ヨガとはどのような違いがあるのでしょうか。

弱い筋肉を鍛錬するもの

ピラティスは、ヨガと比較すると心のバランスを鍛えるというより、インナーマッスルや普段使っていない筋肉を刺激し目覚めさせます。この小さな筋肉が体幹を鍛え、姿勢の改善にも繋がっています。

心身ともにバランスを整える

ピラティスにもヨガと同じように心のバランスを整える効果があります。それは、ピラティスもエクササイズ中の呼吸がとても重視されているからです。ピラティスの胸式呼吸は、交感神経を活発化させ、頭をすっきりとさせてくれる効果があります。

ヨガとピラティスの違い

ピラティスとヨガは、その歴史やルーツ、そして目的にとても大きな違いがあります。

ルーツの違い

・ヨガ
ヨガはもともと4500年以上前の古代インドで生まれました。インドの思想体系に根ざした修行や治療法でした。現代ではアーサナと呼ばれるフィットネス部分だけが浮き上がってしまっていますが、実際は修行することにより瞑想ができるようになることが、ヨガの本来の姿です。

ヨガは「調和」を示す単語で、何千年も前からインド哲学の1つとして研究されてきました。仏教より長い歴史を持ち、特に、体の中の物質的な状態に調和が取れると本当の自分を見ることができる、と信じられています。

・ピラティス
ピラティスのルーツは、世界第一次大戦中の従軍看護師であったジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって開発されたことにあります。もともとは兵士のリハビリを目的に作られたエクササイズで、ベッドの上でもエクササイズができるように作られています。体幹や姿勢の改善などを重視しています。

目的の違い

・ヨガ
ヨガは上でもお伝えした通り、インド哲学の1つです。そのため、スピリチュアルな面をとても重視します。心のケア、セルフケアができるようになると言われるのも、ヨガの目的の1つです。

・ピラティス
ピラティスは主に体作りが目的です。健康になるために、インナーマッスルを鍛え体幹を強化します。姿勢を治すことによって、健康になり、心もリフレッシュできるようになります。 

ダイエットの為の取り組み方

ダイエット中の方で、ヨガとピラティス、どちらを始めてみようか悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

・ヨガ
どちらもダイエットの効果は期待できますが、ヨガはどちらかというと、ストレッチにより可動域を広げることを得意としています。負荷なども使わないため、筋力を高めるということよりできることを増やし、さらにバランス力も高めてくれます。

・ピラティス
一方、ピラティスは、インナーマッスルを鍛えることをメインにしているため、筋力を増やし身体のバランスを整える効果があります。

ヨガとピラティスの共通点

ヨガとピラティスの違いについてお話ししてきましたが、誰もがヨガとピラティスは似ているといいます。どのような共通点があるのでしょうか。

肉体面と精神面を一緒に整える

ヨガもピラティスも、身体を鍛え健康を維持することができますし、強い心を手に入れることができるようになります。

ヨガは、瞑想の時間を取り入れ心を落ち着かせ、呼吸法によって心の安定を図ります。

ピラティスでは、エクササイズ中の呼吸法によって心と頭をスッキリさせます。

呼吸法に重きをおいている

どちらのエクササイズも呼吸法は違いますが、呼吸に重きを置いています。

・ヨガは腹式呼吸
・ピラティスは胸式呼吸

ヨガの呼吸法は自律神経を活発化や沈静化させ、ピラティスの呼吸法はマインドをクリアにさせると言われています。

ヨガのこの呼吸では、例えば、うつの症状がある方や朝起きた時にだるさを感じる時には、活性化する呼吸法を使うことで精神の向上を図ります。

逆に、エクササイズ後で心拍数が上がっている人や、高血圧の人には、沈静化させる呼吸法を使うこともあります。

ピラティスの動きはヨガを基につくられている

ピラティスにはヨガの動きやポーズが取り入られています。ヨガの橋のポーズや前屈のポーズもピラティスには取り入られており、ヨガを垣間見ることができます。この点が特に、ピラティスはヨガと似ていると呼ばれる所以かもしれません。

それぞれに向いているひと

では、自分はどちらを選ぶべきか、という点についてご紹介していきましょう。

ヨガが向いている人

ヨガが向いている人は、体を鍛えるだけでなく、精神的な安定を求めている人です。

・リラックスしたい人、心を整えたい人
ストレスが溜まる仕事をしている人、落ち込んでいる人、悲しい出来事があった人など、リラックス、精神の向上を目指している人に向いています。

・柔軟性を求めている人
また、柔軟性を求めている人や歳とともに膝が曲がらなくなった方なども、可動域が増やすためにヨガをされている方もいらっしゃいます。現にヨガは90歳過ぎても始めることができます。

ピラティスが向いている人

ピラティスに向いている人は、姿勢の悪さが気になる人です。

・筋力を増やしたいひと
毎日パソコンの前で働いていて歪みが気になっている人、運動不足で筋力を増やしたい人に合っているでしょう。

・体をメインで整えたいひと
また、事故やスポーツの怪我でリハビリしたいという人、プロのダンサーなど体をさらに鍛えたい人も取り組んでいます。

ピラティスとヨガは違う!わかりやすく解説しますのまとめ

ピラティスとヨガの違いは、大きく分けて2つあります。それは起源が違うことと、目的が違うことです。

ピラティスはリハビリ目的に戦時中に作られたエクササイズで、筋力を上げること、健康になることが一番重きを置いています。

一方ヨガは、何千年も前のインド哲学から生まれた考え方で、スピリチュアルな面が強く、運動不足の方が始めるというより、精神的な安定を求めて始める人が多いエクササイズです。

どちらのエクササイズも呼吸法を重視しており、体とともに精神面の向上にも効果があります。ピラティスにはヨガのポーズも取り入られていますので、似ている部分もたくさんあります。

どちらかで悩んでいる方は、一度両方のレッスンを受けてみて、どちらの方が自分に合っているのかを見つけてみるという方法もおすすめです。どちらにも素晴らしい効果がありますが、合っているかどうかを決めるのは、自分が感じて確認することが一番ですよ。