皆さんは、ハラスメントと呼ばれる行為には26種類もあることをご存知ですか?セクハラ・パワハラ・マタハラ・スモハラ・アルハラ・エアハラ・ブラハラ…などなど。

最近ではIT系の技術に得意な人がPCなどの操作を、そのような知識の乏しい人に対して意図的に難しい専門用語を使い、単純な操作も、さも難しいように説明し仕事を任せる、若者に多く見られるテクハラ=テクノロジー・ハラスメント/テクニカル・ハラスメントという言葉まで使うようになってきました。

友人との会話でも「ねえ、聞いていい?血液型B型でしょ!」なんていう会話もよく耳にすると思いますが、これも受け手の取り方によってはBlood・ハラスメントになるのです。

今回は、モラル・ハラスメントをする夫の心理、思考や特徴、対処法や解決法をお伝えしていきたいと思います。

モラハラ夫とは?

モラハラという言葉も何気ない会話の中で、意外とあなたの身近に隠れているかもしれません。

モラハラはモラル・ハラスメントの略

モラス・ハラスメントとは、そもそもどんな意味を持つものでしょうか。モラルとは、倫理観や道徳意識のことで、人生・社会に対する精神的態度です。よく「モラルに欠けている人」という言葉で使います。

また、ハラスメントとは、人を困らせること・嫌がらせの行動の意味です。この二つを合わせ、モラハラと言っています。つまり、モラハラとは倫理や道徳心に反した嫌がらせをするということです。

肉体ではなく言葉や態度で精神的ダメージを与える

疲れた体は時間が経てば自分なりに解決できますが、言葉や態度で嫌な経験をした時は
頭の中に、その言葉がいつまでも残ってはいませんか?

ひと昔前は「お前の母ちゃん、でべそ~」など言われたりしましたが、これは子供が冗談交じりに、ちょっとした喧嘩の中で使われるもので、そう深い意味はなく子供達が使っていた言葉ですよね。でも、大人が使うとしたら、偏見と差別ですよね。

そう言った相手が他人だから許せるのかもしれませんが、これが、自分の夫が言葉や態度で人格や行動さらに容姿まで頭ごなしに否定し、傷つけるのが、まさしくモラハラ夫です。

例えば、

「誰のおかげで飯が食えてると思ってんの?」

「お前、ほんと気が利かないな!」

「まともな料理も作れやしないくせに!」

「隣の奥さん見てみろ!家事・育児ちゃんとできてるのに、お前は何でできねぇの?」

「お前はいつも家でゴロゴロして楽チンでいいよな!」

などと、言われていませんか?

普段何気ない夫婦間の会話のようですが、言われた本人(妻)は自分の全てを否定されたと屈辱感を味わうでしょう。これが口癖になり、自分の言っていることが人を傷つけている、暴言などと思いもしないのがモラハラ夫なのです。聞いただけでも腹が立ちますよね。

精神的DV、経済的暴力

ただ単に、言葉や態度が高圧的、威圧的なのものであっても愛情がこもっていれば、家族のことや自分のことに厳しい亭主関白と言えますが、自分の発言が精神的にどんな不快な感情をぶつけているか理解できないのがモラハラ夫です。

前述した投げやりな言葉のように、経済的な収入は自分が居るから成り立つ、というような傲慢な考え方を持ちながら自分の言っていることは、常に正しいと思っています。

結婚後に夫のモラハラに気づくことも多い

「結婚する前は、こんな人じゃなかったのに…。」と嘆く人も多いのではないでしょうか。

・結婚、妊娠、出産を期に豹変
人は、ある一定の目標が達成されると、意識的にそれまで自分が行ってきた行動を忘れてしまうと言われています。これは心理学では精神分析の父と言われるオーストラリアの精神科医ジークムント・フロイトの考えた人間の精神のおける「構造論」が有名です。

結婚前の旦那さんを思い出してみて下さい。誕生日にはプレゼントをしてくれたり、人気のフランス料理店を予約して食事をして、そのあとは映画でも・・・と積極的な行動を計画していたら「なんて素敵な人なんだろう」と思ったでしょう。

しかし、自分の欲しいものが手に入ると、他の物(者)に関心を抱くようになり、あなたのことをそれほど重要なもの(人)と感じることが出来なくなります。

ネットで「これ、絶対欲しい!」と思った服がタンスの中に隠れていませんか?それと同じ感情ですね。

結婚前は当然、自分を良く見せたいと思い、本性や欠点を見せません。それが結婚を機に、自分を良く見せる必要がなくなったわけですから、本性がばれても特別、問題ないと考えるのでしょうね。浮気、ギャンブル、浪費、マザコン…。

お付き合いが長くても、分からなかったことたくさんあると思います。

さらに、結婚し子供を育てるとなると、これまで旦那さんに費やしてきた時間を家事や子育てに当てなくてはならず、夫はそのことに対し自分の価値観が無くなったと勝手に勘違いし関心を引くために、暴言や嫌味を言ったりしているのかもしれません。

結婚した途端にモラハラ夫化するパターンが多く、離婚する理由のトップともなっているそうです。

モラハラ夫の特徴

モラハラ夫にはある共通点がいくつかあります。

家の中と外で態度が変わる

皆さん、「内弁慶」という言葉はご存知でしょう。なんとなく意味はお解りでしょう。家の中では、威張り、偉そうな態度を取りますが、外では世間体の良いみんなに気を使うといった外面上優しい態度をとる人のことを言いますよね。

家と外のギャップが大きいのがモラハラ夫の特徴です。

家では威張っているのに、外では借りてきた猫のように、おとなしい。「お宅の旦那さん、優しくて面倒見がいいわね」と褒められたりしても、同情できませんよね。

トラブルを責任転嫁する

モラハラ夫は、自分が常に優位な立場にあると思っています。何かしら問題が起きても決して自分の非を認めようとせず、非難された時はとにかく言い訳をして人のせいにするのです。

「お前が悪いんだ」
「お前のせいでこうなったんだ」

などと、相手を見下し、さらに言葉で攻撃し責めたて精神的に追い込み、人に謝ることをしないのです。

同情を誘う言動をする

夫婦間で喧嘩をしたとしましょう。突然、

「俺が悪かった」
「許してくれ」

などと、態度が豹変したことはないですか?そんなことを思ってもいないのに、同情心を買うような言葉を使い、相手の反応を試しているのです。

モラハラが起きる以上に好意的に接してくることがあり、もしかしてモラハラ夫じゃないのかもと気を許すと、途端に機嫌が悪くなる!これでは
ストレスも溜まりますよね。

無視をする

無視。これが一番辛いですよね。私も心理学でも学びましたが、「愛」の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」なのです。

また、「美しさ」の反対は「醜さ」ではなくこれも無関心です。

モラハラ夫は、自分の欲求が満たされていないと、怒り、泣く、無視(無言)などの行動を取ります。その行動に反応がないと、いわゆる逆キレ状態になるのです。

コンプレックスが強い

モラハラが起きる原因に、幼少期の家庭環境に要因があるとも言われています。

これは、子供の頃の記憶のメカニズムにあり、発達心理学といわれる分野では心の働きや行動のしくみの中で「欲求」とは生理的・心理的な欠乏や不足が生じたとき、それを満たすための行動を起こすことをいいます。(マズローの5段階の人間欲求)

コンプレックスの意味自体は、あまり触れられてほしくないしこりのようなものだといわれています。

この感情は例えば、他の異性だったり、何か違うものに対して興味や欲望をもつことで解消されるとありますが、このコンプレックスが幼少期にきちんと解消できなかったことで、自分の中に潜在意識としてつくられていき、結果大人になっても子供の頃に体験した、また抱いた(負の)感情を持ち続けている場合があります。

・「白雪姫コンプレックス」
コンプレックスにもいろいろなものがありますが、なかでも「白雪姫コンプレックス」とよばれるものは、子供の頃から親の愛情を知らずに成長した子供が今度は自分が親となり親に虐待をしてしまう虐待の連鎖を起こすことをいいます。

幼少期にネグレスト(肉体的・精神的虐待、育児放棄、育児怠慢、監護放棄)やDVをうけていたりしていると、人に優しくするという気持ちが持てないのです。それを思うとモラハラ夫は可哀相な人かもしれません。

打たれ弱い

モラハラ夫は、実は自分より立場が上にある人、例えば親、上司、友人などから見放されることを恐れています。それを自覚しているため自分のその反動としてうっぷん晴らしにあなたを攻撃しているのです。

モラハラ夫の心理

では、モラハラ夫はモラハラをすることをどんなふうに思っているのか?それを知れば少しは楽になると思いませんか?

常に自分を正しいと思っている

モラハラ夫は「自分は間違ったことは言ってない」もし間違っているとしてもそれを誰かのせいにして絶対「自分は正しい」と思っています。自分を正当化することで納得しようという心理作用です。

自分への愛情を試している

モラハラ夫は、前述したように親の養育環境が関係しているといったように他の人からの愛情を求めています。自分にいかに関心を持ってもらうためにとモラハラ行動を起こし、人の関心を引くための巧みな手法を利用しているのだと思います。

本当は自分に自信がない

自分に自信がない。これは本当の自分を他人に知られたくないが為に言葉や行動で、強い態度を見せているのでしょう。多分自分でもそれを解っているのです。人間の欲求の中の「承認の欲求」「所属の欲求」が満たされていないのでしょうね。

モラハラを受けたら?

実際にあなたの周りにモラハラを受けている人がいたら、話を聴いてみて下さい。

まずはモラハラを受けていることを自覚する

長年付き合っている夫の発言にこれってモラハラ?と思う場面があったら自分で自覚することが大事です。「いつもの事だから」などと流されていては、どんどんエスカレートしていくばかりです。
きちんとそのことを認める勇気も必要です。

・自分だけが悪いと思わない
「お前が悪い!」「お前のせいで…!」と叫ぶ夫の行動に対して決して自分を責めないで
下さい。あなたは悪いことはしていないんですから、どうして私が悪いの?と心の中で反撃する感情を味方に付けていると思えばいいのです。

夫と話し合う

まずは夫と話し合う勇気を持つことが大切です。

・モラハラであることを指摘する
私の言うことなんか聞いてくれない…。そう思っていても解決にはなりません。ひどいことを言われたらオウム返しのように言われた言葉を夫に言ってみてはいかがですか?

「お前、馬鹿じゃねぇ?」といわれたら

「あんたこそ、馬鹿じゃない?」どうですか!

会話は成り立たないと思いますけど、ひどいこと言葉なんだと夫が解るように仕向けて
みて下さい。

解決しなかった場合は対策をとる

モラハラ夫は解決しようなんて思いません。自分が常に正しいと思っているのですから。解決方法はたくさんあります。そのためには行動に移す自分の知識や行動も必要です。

モラハラ夫の対処法

対処法を知るだけでも、夫の言動をうまくコントロールできるかもしれません。

自分に非がない場合は謝らない

まず、言われた時のことを考えましょう。自分が悪くないと思えば謝る必要もないのです。謝らないことに反撃してきたら夫に言って下さい。

「私の悪いところを箇条書きにして紙に書いて下さい!明日までに!」と。

多分夫は何も書かない、言わないと思いますよ。

漠然とした態度をとる・気にしない

夫にひどい暴言をあびても、これこそ「無視」ですね。無反応な態度を取れば逆に夫は焦り始めるでしょう。夫の顔を見てみて下さい。

心理学では人の心理を分析するため、よく「視線解析」をします。ここで簡単な解析法をお伝えします!

視線が上を向いているときは、視覚的な情報処理をしています。あなたが無視している顔を見たら、夫は頭の中で、過去に体験したシーンを想像しています。

「あれ?いつもと違う」と思うでしょう。

また、夫の視線が下を向いていたら「感じている」「自己(内部)対話している」と思って下さい。「こいつ、俺の言葉に動じない?なんで?」と考えているかも。面白いですよ。

第三者に相談する

自分なりに解決法を見いだせない場合、自分の親や子供に話をしてみることも1つです。夫はあなたの両親から現状を聞かされたとしたら、まず単純に謝るという行動をするでしょう。

また、夫の弱みとする会社の上司や、友人などに話してみるのもよいでしょう。

証拠を残しておく

どんなひどいことを言われたかをメモしたり、ひそかに携帯の録音機能を使いその言葉を残しておくことはとても大切ですね。証拠に残しておけばその後の話の展開につなげる材料になります。

あなたは「ロミオメール」という言葉を聞いたことがありますか?

ロミオメールとは、男性から女性に贈られた情熱的な愛のメールのことだそうです。ネット環境が発達した現代、携帯内での言葉のやり取りも簡単にできるようになりました。

もし喧嘩して、あなたが無視して何も言わなかったら「ごめん、俺が悪かった。仲直りしよう、やっぱりお前がいないと駄目だから…」なんてメールがきたら、鳥肌立ちますよね。

別居・離婚も視野に入れる

どうしても、夫のモラハラ行動が続いたりエスカレートするなら、我慢しておくことはあまりよくありません。あなたが心の病気になってしまいますよ。思いきって別居の方向や弁護士に相談するなど対処した方が、あなたの子供の将来の為にもよいでしょう。

専門家が解説!モラハラ夫の心理とは?特徴と対処法のまとめ

今回はモラハラ夫についていろいろな情報を書きましたが、モラハラは男性だけではありません。

ネット上ではモラハラ妻の書き込みブログなども存在しています。これとばかり夫に反撃ばかりしないよう気を付けて下さい。夫には、モラハラサイクルが存在しているといわれています。

「蓄積期」「爆発期」「ハネムーン期」のサイクルです。

これに惑わされないよう夫の行動を日々観察しておくといいですね。

「あ~次、この人爆発するかも」と心の準備もできますからね。いつまでもモラハラ夫に支配されないように!綺麗な花と同じ、あなたの心に水やりと栄養を与えてドライフラワーにならないようにしましょうね。