最近、ニュースなどで大きな問題になっているのが子供への虐待です。残念なことに子供への虐待は後を絶ちません。

情報が入ってこない日はないといっても過言ではない時代、虐待の事についてしっかりと知識を蓄えておく必要があります。私たちにはどんなことができるのでしょうか?虐待の定義をもとにポイントをおさえていきましょう。

子供の虐待とは?

子供の虐待はあってはならないことです。子供は虐待を受け続けると、子供に様々な影響が出てきます。

いったい子供の虐待とは、どんなことを言うのでしょう。

心身の成長に悪影響をあたえる

成長過程で虐待を受けると様々な影響が心身に起こってきます。形成に重大な影響を与えるどころか、次世代に引き継がれる恐れもあります。

身体的なダメージも大きいですが、精神的なダメージも計り知れません。精神的なダメージは成長をとめてしまうほどの悪影響があります。

虐待を受けて育った子供は、身体的に小さいのはもちろん、精神不安定や人間不信などの状況になっていることがほとんどです。

児童虐待

児童虐待は法律では、

「保護者がその監護する児童に対して行うこと」

と定義されています。

家庭内での大人による精神的、身体的な暴力が虐待です。虐待と明確にわかる事例もありますが、大人も子供でさえもひた隠しにするケースも大いにあります。

そうなると発見は難しくなってきます。

4つの種類に分類される

虐待は4つの種類に分類されています。

1.身体的虐待
2.性的虐待
3.ネグレクト
4.心理的虐待

どれも子供の心身を著しく傷つけるものです。

家庭内の大人から子供への不適切な力によるものです。家庭内の大人ということは、親だけとは限らないということです。

最近、母親の恋人から虐待をうけたというニュースもありました。家庭にいる大人からの暴力はすべて、虐待なのです。

虐待の定義

虐待の定義を見てみましょう。

児童虐待防止法第2条

一、 児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれがある暴行を加えること。
二、 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。
三、 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食または長時間の放置、保護者以外の同居人による前2号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。
四、 児童に対する著しい暴力又は著しい拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を与えること。

この4つの行為類型が規定されています。

(引用:厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/130823-01c_003.pdf

子供側にとって有害となる行為

子供にとって暴力自体も有害なものですが、精神的なダメージも計り知れません。その行為1つで、肉体的にも精神的にも有害となるのです。

信頼すべき身近な大人に、そのようなことをさせる子供の心理を考えるだけで、胸が締め付けられそうになりませんか?

子供は暴力という力からも、精神的な追い込みからも攻撃を受けていることになるのです。

虐待としつけの違い

しつけは、時に虐待と似た行為になってしまうことがあります。子供のためと思っていても、それが虐待と紙一重になってしまっていることもしばしばです。

グレーな部分が多い

そんな風に考えると、虐待とはグレーな部分がとても多いということが分かるでしょう。

明らかに虐待である場合と、子供のためと思って手を出し、理想に追いつかない我が子をののしってしまう厳しいしつけとは、感情はちがいますが現実的にはあまりかわりません。

それをどう受け取るかという子供の感情によるのです。

子供が耐え難い苦痛を感じるのであれば虐待になる

子供が耐え難い苦痛を感じるのであれば、それは虐待になってしまうのです。

ただ、子供も虐待と認識したくなくて、現実逃避をしていることも多いに考えられます。虐待を受けている子供の心理はとても複雑なので、一概に虐待の判断基準にはならないのです。

子供の虐待の種類

子供の虐待の種類を詳しく見ていきましょう。

身体的虐待

児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えることです。外傷の種類は様々で、切り傷やすり傷、火傷や内出血などです。

ただ、外傷は外から見えにくいところに作られたりすることも多くあります。普通に生活していれば、出来るはずのないところに、外傷がある場合は虐待を大いに疑うべきです。

性的虐待

児童にわいせつな行為をすること又は児童にわいせつな行為をすることです。直接的な性行為だけが性的暴行ではありません。知っていながら放置することも虐待です。これは、ネグレクトにも当てはまります。

心理的虐待

児童に著しい心理的外傷を与える言動を与えることです。DVを目撃することも、心理的虐待です。心理的に追い詰められるような行為を指します。

ネグレクト

保護者としての監護課を著しく怠ることです。子供の正常な心身の発達を妨げるような著しい減食や長時間放置することが当てはまります。子供の年齢や能力、家庭環境によって大きく判断が分かれる所です。

ネグレクトなのか、子供が主体的に生活しているのかは一見するとわからないことも多く、判断が難しいものです。

また、これは保育施設や学校の現場でも言えることで、ネグレクト(放置)をしていないかという疑いをもたれやすい虐待です。

虐待について悩んだら

虐待を目の当たりにしたり、悩んだりしている方は少なからずいらっしゃいます。

しかし、判断に苦しむことも多いでしょう。そんな時はどんなふうに対応すればいいのでしょう。

子供虐待防止の電話相談

身近な子供の心身の状態から、虐待を疑う場面があるかもしれません。

しかし、親はそんな現状をひた隠しにします。しつけの一環とかケガをしやすいなどいって、事実を隠す親もいるでしょう。

一方、子供も「自分は虐待なんてされていないんだ」と現実逃避したり、「事実を言えばもっとひどいことをされる」という恐怖心から虐待の事実を言わないこともしばしばです。

そうなると、虐待の事実はより不鮮明になってしまいます。

事実ではないかもしれないと、そのままにしておくのではなく、まずは相談することです。虐待の事実がなくても、通報したことを咎められることはありません。

おかしいなと感じたら相談することが先決です。その手段として、まずは電話です。

「189」児童相談所全国共通ダイヤル

というものがあります。勇気を振り絞って電話をしてください。誰かの一歩がその子供を助けることにつながることもあるのです。

専門家に相談

専門家に相談するという手もあります。

周りの子供に違和感を感じる時にも活用できますが、ほかには子育てに悩んでいる時にも利用できます。自分は虐待をしてしまっているのではないかと悩んでいるお母さんは意外と沢山います。

子育ては育児本通りにはいかないものです。1人で悩んでしまわずに、自分以外の人の意見を求めて相談するようにしましょう。

児童相談所、保健師

相談機関としては児童相談所です。保健師がいるので、しっかりと心にとめていることを吐き出してみましょう。しっかりと受け止めてくれます。

周りのひとにも助けを求める

自分ではどうすることもできない場合もあるでしょう。そんな時には、周りの人に助けを求めることを忘れてはいけません。

世界はあなた1人ではありません。専門家は沢山いますし、もし子供に手をあげてしまっても早めに対処すれば親子の関係を取り戻すことが出来ます。

悩みを自分で解決できないと感じているのであれば、助けを求めましょう。

子供にたいする虐待の種類と定義についてのポイントのまとめ

子供にたいする虐待は深刻化しています。ニュースで耳にしないことがないほどになってしまいました。

虐待の定義ははっきりしていますが、現実にはグレーな部分が多くあります。明らかなものは少なく、しつけと思い、いつの間にか虐待になってしまっていることも多くあるのです。

虐待を疑う事象があれば、電話や直接相談するようにしましょう。早く解決することが、子供を救う一番の方法です。