小学校高学年はいわいる「思春期の入り口」です。子供のためを思って叱っているのに、言い返したりふてくされたり・・・そんな態度につい感情的になってしまうことも多いでしょう。思春期に入るといろいろな変化が訪れます。

お子さんと過ごすこれからの長い時間、うまく子供と付き合っていくにはどうしたらいいのでしょう。
小学校高学年の気持ちの特徴を心理と合わせて詳しく見ていきましょう。

小学校高学年の心と体

子供は心も身体もどんどん成長していきます。まずは、その変化を押さえておきましょう。

体が大人へと変化していく

体自体が大人へと変化していく時期です。男女の性差が出てきます。

女子

女子の過半数以上が初潮を迎え、胸も膨らんでいきます。身長が急に伸びてきて、母親と同じくらいの身長になることもあるでしょう。

男子

男子は肩幅が広くなり、声変わりが始まります。早い子だと精通する、身長が急激に伸び始めるころです。

身体的生理的な発達が著しいこの時期、女子と男子を比べると、女子の方が大きく成長をとげ差が激しくなります。

中学2年生以降は男子の成長が著しくなり、男子の方が大きくなります。

知的な興味を沸き始める

知的な部分も急激に成長がみまれますよ。

推理的思考、価値意識

推理的思考がよくできるようになり、価値意識が発達していきます。小学校低学年の頃は、算数の文章問題の中にリンゴやミカンが出てきます。目で見てわかるようになっているのですが、高学年になるとそれがなくなりxやyといった方程式を使うようになります。

この問題からもお分かりいただけるように、具体的なものが無くても論理的に考えることが出来るようになります。

想像意識

想像意識も深まっていきます。国語の読み物の感想が「面白かった」という単純な感想ではなく、喜怒哀楽がしっかりとある感想になってきます。自分や思いの気持ちをより適切に感じて、表現できるようになります。

小学校高学年の心理状態

心理状態も低学年のころから比べると変化が訪れます。

自立、反抗

今まで家族で過ごす時間が長かった子供は、だんだんと友だち関係を広げていき、親よりも友人と遊ぶようになります。親に干渉されたくないという感情を持つようにもなり、秘密を作るようになってきます。

これらが自立や反抗と呼ばれるものです。これまでの生活が変化して関係も変わっているようになります。

自己肯定感、劣等感がうまれる

友だちとの関わりの中で、いろいろな気持ちを持つようにもなります。気の合う仲間を増やしていったり、意見が食い違い仲間割れをしたりします。家族以外の人との関わり方を、ぶつかりあいながら覚えていきます。

思考力と能力の違い

考える力も大人にどんどん近づいていき、判断力や推理力が身についていきます。小学校低学年の勉強内容と高学年の勉強内容を見比べても、それは明らかです。

また、思い通りに出来ない事や成果が出せなかったことに対して落胆したり、自暴自棄になってしまうこともあります。思考力が大人に近づくのですが、能力はまだまだ未発達であることがこの結果をうみます。大人がうまくフォローしてあげる必要があります。

良い悪いの分別がつく

簡単なルールや善悪は身についていますが、高学年になるとそれ以上に正義感が一層強まるようになります。友だち関係の中でのトラブルや様々な事情に対して、この善悪が優先され正義感が主導するようになります。

その一方、利己的にもなります。善悪が付く一方で、自分の利益を大事にしてまわりの損得に関して、薄情になってしまいがちです。善悪はつくが、まだまだ自分が一番という気持ちは残っている大人のような子供のような時代というわけです。

小学校高学年への接し方

小学校高学年の子供は、難しい時期です。大人の関わり次第で、すねたり怒ったりしてしまいます。今まではそんな事なかったのにと思う方も多いでしょう。

小学校高学年の子供の対応を把握しておくと、家庭での無駄なトラブルを防ぐことができます。

反抗期への対処

反抗期を理解した上で対応を把握すべきです。反抗期の時の子供はどんな心理状態にあるのでしょう。

自我の芽生え、体の変化により不安定な時期

自我が芽生え、今まで親や周りに一存することに全く抵抗がなかったのですが、だんだんと自分の気持ちをはっきりと持つようになります。自分で考えて自分でしたいと思う気持ちにより、周りから言われたことに反抗するようになります。

また、身体の成長に伴い色々な変化があることから、気持ちが不安的になっていきます。

甘えられる親に不安感、イライラ感が向く

幼いころ、甘えられる存在だった親ですが、その親の対して不安感やイライラ感を募らせるようになります。自我の芽生えや思考力と能力の差によるもの影響が多くあります。言われるとしたくなくなったり、少しのことがイライラしたりしてしまいます。

親の方が深刻にならない、一時的なもの、大きな気持ちをもつ

今までと違う子供の反応に、子供よりも大人が敏感になってしまうことがあります。子供の態度にイライラしてしまうこともしばしばです。どんな風に関わったらいいのかと深刻になることもあるでしょう。

しかし、この時期の行動は一時的なものです。親が深刻になると、どんなに隠していても言葉や態度に出てしまいます。子供にそれが伝わったら余計に関係をギクシャクしてしまいます。一時的なものと考えて、気持ちを大きく持つことが大切です。

小学校高学年への叱り方、注意の仕方

関わり方も大切ですが、子供が何かをした時に叱る方法も難しいものです。今まで通りに言っても、すねたり逆に切れたりするだけ何の効果もありません。

効かない時は叱り方のパターンを変える

叱っても子供に効果がないこともしばしばです。そんな時は、叱り方を変えてみるのも1つの手です。押してダメなら引いてみるということです。

いつのも言い方では、子供も慣れっこで全く聞く耳をもちません。叱り方を変えると意外とすんなり話を聞いてくれるかもしれません。

解決策を自分で引きださせる

自我の芽生えに伴い、自分以外から言われた言葉に耳を傾けない傾向にあります。「こうでしょ!こうしなさい!」と解決策を全て言って解決してしまうのではなく、どうしてこうなったかなど答えを自分で引き出させるといいでしょう。

そうして出てきた答えは、自分で導いた答えと勘違いをしてくれるので、解決策をすんなり受け入れるようになるのです。答えを急がず、どうしたらいいのかなと投げかけることも大切です。

命令口調にならない

威圧的な言動にとても敏感な年頃です。子供に響くような内容でも命令口調になるだけで、子供は耳をふさいでしまいます。まずは、命令口調にならないように心掛けましょう。同じ内容でも、そのことだけで帰ってくる反応は全く違ってきます。

否定的な言葉も控えるべきです。命令口調、否定的な言葉は全てマイナスなイメージです。少しでもそんな言葉を耳にすると、急に反抗心が芽生えてしまう難しい年頃です。出来るだけ肯定的に、どうしても否定的になってしまうことはしてほしかった行動を口にするといいでしょう。

小学校高学年の特徴についてわかりやすく解説します!のまとめ

小学校高学年の子供は、身体的にも心理的にも大きく成長する時期です。子供の中での大きな変化は、子供自身が戸惑い、今までの接し方では適合しないこともしばしばです。

まずは、その成長段階を把握して大きな気持ちで受け入れることが先決です。親が深刻になってしまうと、どんなに隠していてもその感情は子供伝わり、さらに反抗心を募らせてしまいます。

対応、叱り方についても、注意点が多くあります。簡単にはいかない年齢ですが、それも大人になっていく大きな通過点として暖かく見守ってあげてください。