子供が大好きで、子供がいる環境で仕事につきたいと思っている方は多いでしょう。キラキラ輝く笑顔の中で仕事をすると、疲れることもありますが癒しをもらえることも多い職種です。

ただ、最近の子供をとりまく環境は多様化しています。そんな中で育つ子供の心理も、複雑になってきています。子供に関わる仕事をする上で、「子供の心理」をないがしろにすることはできません。

子供心理に関わる仕事というのはとても多いんです。

今回はそんな子供の心理に関する仕事の数々を見ていきましょう。

子供の心理状況とは?

子供の育つ環境はそれぞれに違います。そのため、色々な性格の色々な子供がいます。
心理の面から子供の心の状況を読み取ってみると、子供の育つ環境の大切さが見えてきます。

幼少期は人格形成の時期

幼少期は情緒の発達がとても著しいものです。育つ環境の中で、いかに愛され受け入れられ、子供が主体的に動くことができるかで子供の情緒は大きく変化します。

つまり、こどもの情緒は周りの大人が安定させることも不安定にさせることも、たやすいということです。そんな情緒ですが、これは人格を形成するにあたってとても大きな影響を与えます。

どんな風に育ってきたかで、その人の人格も根底部分が形成させていくのです。つまり、情緒の発達が著しい幼少期は、人格形成の時期だと言えます。

3歳までに人格の根底は決まるといわれるのは、このことが影響しているのです。

家庭や学校等で悩みやトラブルを抱えやすい

子供はいろいろな社会の中にいます。家庭という小さな社会から、保育施設や学校という他人の中で過ごすという少し大きな社会までです。

家庭では、親子関係が特に重要です。親子で正しい関係を作っていれば、子供はすくすくと育っていきます。

逆に、悪い関係であれば悩みやストレスを抱えてしまいます。情緒の発達にも、身体的な発達にも影響を与えることになるのです。

家庭以外でも、保育施設や学校など他人との社会の中でも同じことが言えます。良い関係を保てればいいのですが、そんな環境ばかりではありません。子供は知らず知らずのうちに、大人以上に悩みやストレスを抱えているのです。

周りの影響を受けやすい

環境により、情緒を安定させることも不安定にさせることもできます。子供の心理なんて、大人よりも単純と思うかもしれませんが、とても繊細なものなのです。

周りの影響を受けやすいというのが1つの特徴です。

引っ越しなどで今までと生活が変わったり、お母さんが妊娠したことで以前のように関われなくなっただけでも、気持ちは崩れていきます。

しかし、親子関係がしっかり形成させていると、子供は環境にも強くなっていきます。

子供は愛され、受容され、いけないところはいけないと叱ってくれる、不安な時にはそばにいてくれることなどが満たされていると子供の心は満ち足りて、安定していきます。

少々の回りの変化にも動じなくなってきます。

親としては当然と感じるかもしれませんが、こんなことを子供の心に満たしてあげることは用意ではありません。意識的に関わることが求められます。

子供の心理に関わる仕事

子供の心理の深さを垣間見たところで、子供の心理に関わる仕事とはどんなものがあるか、見てみましょう。

児童福祉司

児童相談所には必ずいなければならない重要な役職なのが、児童福祉司です。

・子供や保護者の相談にのる
その仕事としては、子供の福祉や保護に関わる相談援助の全般です。

・家庭の問題に悩む子供
相談相手は保護者だけではなく、子供ということも充分にあります。

・育児について悩む保護者
育児についての悩みや家庭の問題など、子供に関わることは全て対象といえます。提示された問題を把握して、その悩みやトラブルを解決していく必要があります。

そのためには、資格や知識を持っているだけでは心もとないでしょう。その人自身の性格や仕事に対する思いなどが重要視されます。

問題をストレートに話してくれる相談者だけとは限りませんので、どんなことに悩んでいるか問題となっていることを会話や関わりの中で、探りあてるコミュニケーション能力も必要になります。

個人だけではなく企業との関わりや役所なども関わってくることが多いため、難しい仕事ではありますが、その分とてもやりがいがあるでしょう。

児童心理司(心理判定員)

心理判定員は大学や大学院で心理学を学び、心理職に採用された方がなれる仕事です。

・子供や保護者の心理判断をおこなう
相談者の問題を会話の中から発見し、それを理解することが一番最初の仕事です。

・内容に応じた心理療法
相手の気持ちを察して、どんな問題があるのかを判断する必要があります。そして、内容に応じて、心理療法を行うことも求められます。

こちらも、知識だけでやり遂げられる仕事ではなく、相手の気持ちをくみ取った会話の中でその問題を突き止めて、解決や心の治療をどのようなアプローチで行っていくかなどを判断しなければなりません。

他の心理の専門家とも連携をとって、相談者の問題を解決してあげる必要があるのです。

養護教諭

一番イメージがわきやすい職種がこの「養護教諭」です。小・中・高等学校における保健室の先生がこの養護教諭です。

・健康管理以外にメンタルケア、カウンセラー的役割も担う
保健室での応急処置だけではなく、専門的な立場からすべての児童の保健衛生の実態を把握するという仕事があります。

他にも、生徒の相談にも応じます。健康管理以外にメンタルケアもおこなうので、カウンセラー的役割も担っているのです。

活躍の場

子供の心理に関わる仕事の現場はいろいろあります。保育施設や学校だけがその現場と思ったら、大きな間違いです。

児童相談所

ここでは、

・「児童福祉士」
・「心理判定員」

の資格をもつ方が活躍できる現場です。

連携して相談相手の問題を発見して、解決策を見出すことが最も大きな仕事です。

児童養護施設

何らかの事情で保護者のもとで生活できなくなった子供たちが生活するところです。

ここでは「臨床心理士」などの資格を持つ方が活躍できる場所です。

幼稚園、学校

保健室の先生、つまり「養護教諭」が活躍できる現場が幼稚園や学校です。保健室で対応しているだけではなく、専門的に生徒のケアをしているのです。

他に「チャイルドカウンセラー」の資格も生かすことができます。

講演

「キャリアコンサルタント」などがいろいろな場面で講演を行っています。

他にも「臨床心理士」などが活躍しています。

インターネットカウンセリング

忙しいこの時代、インターネットでもカウンセリングが出来るようになっています。

どのようなサイトでどのように運営をしているかにもよりますが、「認証心理士」など、幅広く網羅できる資格が活躍できるでしょう。

子供と関わるうえで大切なこと

子供の心理に関わる仕事をするうえで、大切にしなければいけないことがあります。必ず心にとどめておいてください。

秘密厳守

当然のことですが、相談者から聞いた内容な秘密厳守です。個人情報を保護することは義務づけられています。

・デリケートな問題にも関わる
内容もとてもデリケートな問題がほとんどです。ドラマティックだからといって、ペラペラと話してしまうのは絶対にしてはいけないことです。

話やすい人柄・雰囲気作り

相談者の問題を解決することが心理士の仕事の一番の目的と言えます。まず、問題を聴きだすところからスタートします。

・最初は心を閉ざしている子が多い
相談者全員が、問題をはっきり理解しているわけではなく、逆のその大半が何が問題でどんなことに悩んでいるかわからないまま、苦しんでいるものです。心を閉ざして、本当のことを言えないでいる相談者も多くいます。

・素直な気持ちを引きだす
一筋縄ではいかない事の方が多い心理の世界で、まずは話しやすく受け入れられやすい対応が求められます。

相手の素直な気持ちを引きださしてあげられるように、コミュニケ―ション能力を磨いて、相手とまっすぐに向き合っていく必要があるのです。

知っておきたい子供の心理に関わる仕事についてのまとめ

子供の心理に関わる仕事は、今回あげただけでも沢山あります。

しかし、どんな心理の資格を持っても一様に言えるのが、相談者の難しさです。相談者はいろいろな環境を通り抜け、ボロボロになって目の前に座っていることがほとんどです。

素直な気持ちを相手に伝えらず、それどころか何が問題点かも認識できていない場合が多いのです。心理士はそれを読み取り、受け止めて解決の方向に導いていきます。

ボロボロの気持ちを優しく包み込めるのは、知識とプロの関わりを身に着けた心理士だけです。
そんな心理士でありたいですね。