働かない夫の心理とは?働かせる方法について教えます!

近年では「女性活躍推進法」などにより、女性がその人の個性と能力を発揮できる、環境整備も進められています。
また、男性の就労に関する意識が薄くなっているのも現状です。考えてみると「女性が男性並みに働けば、家計が成り立つ」とも言えます。
しかし、「働かない夫」「仕事しない夫」が居たら世間的にもマイナスイメージにとられて、悩みますよね。そこで今回は、働かない夫の心理と、その解決法について考えていきましょう。
働かない夫の心理とは
あなたが仕事に出かける時、旦那さんが
「行ってらっしゃ~い。晩ご飯作っておくから」
なんて手を振りながら、リビングのソファーに寝転んでるとしたら、この人何を考えてるの?って思いますよね。
楽に慣れてしまった
「楽になった」と思う前提や背景には、夫はこれまで社会的に十分な働き手として、家族の大黒柱の位置けにあったと思います。
しかし、何らかの原因で仕事に疲れ、ストレスを感じて、「一旦、仕事を辞めて休養でも。」と初めは思ったかもしれません。
しかし、次の職を探すという行動が長期間になると、これまであくせく働いてきた自分を癒すのに、生活の大半を自分の休暇に変えてしまいます。人は環境のリズムを変えるとなかなか元に戻すことができなくなります。
仕事上のストレスや人間関係から解放されるわけですから、
「こんな楽なことはない」
「働かなくてもなんとかしてくれるだろう」
と仕事に対する欲が無くなり、楽な生活が自分の落ち着く環境になってしまった結果です。楽になれてしまった自分も問題ないと感じているのだと思います。
プライドが高く、妥協ができない
人は育ってきた環境やパーソナリティの違いで、仕事に対する価値観や向上心も違います。
働かない夫は、人に負けたくない、自分はこの仕事で価値を見いだせないなどプライドが高いため、他人の意見に同調したり、妥協できず、自分が働けない理由として主張します。
プライドばかり気にして、自己中心的に物事を考えてしまう傾向が強く、人間関係など、うまくいかないことも他人のせいだと決めつけや思い込みが多いでしょう。
人は、激しいフラストレーション状態に耐えられなくなると、無意識のうちに、その感情を封じ込めたり、いかにも正当な理由をこじつけて苦痛から身を守る防御機制を取るようになります。
プライドが高い人は、好ましくない出来事に対し、表面上正反対の言動をする「反動形成」また、困難な問題を直面することを避け、空想や病気に逃げる「逃避」という2つの防御機制を持ち合わせていると考えます。
働くことが楽しくない、辛い
目まぐるしい社会環境の変化や人々の仕事に対する価値感が多様化する中で、「自分の幸福」の感じ方や定義が、ある出来事をきっかけに考え方が変わるようになってきました。
「自分は一生懸命にやっているのに、周りの人が認めてくれない」
と夫がつぶやいたとしたら、働かなくなるサインかもしれませんよ。
働かない夫にあてはまりやすい特徴
では、働かない夫と言われる人の特徴としては、どんな特徴があるか、ここではいくつか見ていきましょう。
仕事で辛い経験をした
「あ~もう駄目だ!もう仕事に自信が無くなった」などと、大きなミスをしたら、それがトラウマとなり、仕事に行けなくなるケースも多いと思います。男性に限らず、これは女性でもありうることです。
そのミスをしたことで、自分を責め心理的に追い込められてしまうと、仕事に対する意欲も無くなります。
インドアで内向的
休みの日に、家にいることが多い人は内向的な人とも言えます。外との刺激を求めたがらない為、嫌なことは避けたいという思いから、仕事場でも職場の人とのコミュニケーションも少なくなり、ストレスを溜め込みやすいのです。
ストレスを抱えたままでは仕事を前向きに捉えられなくなるのは、当然ですね。
完璧主義で妥協経験が少ない
働きたいと思っていても、○○しなければ気が済まない、△△すべきだなど、自分に厳しい完璧主義の人は、何か自分が小さなミスをしたとしても自分を許すことにも嫌悪感を抱きます。
そのため、何に対しても妥協することができず納得のいかない仕事はしたくない、出来ないと思うのでしょう。
面接や試験に落ちてプライドが傷ついた
例えば、新しい職場の面接を受けたとします。面接で自分はそれなりに頑張っていきたい、その会社の潜在情報や自分の強みを十分アピールしたのにも関わらず、「今回の件はお見送りさせていただきます」という通知がきたら、ショックですよね。
そこでプライドの高い人は、なぜ?どうして?と自分のプライドを傷つけられたと反論するでしょう。そこでさらにエントリーシートで落とされたとなると、もう仕事に嫌気がさし、仕事を探すこともしなくなるでしょう。
夢や理想を諦めきれない
俺には大きな夢があるなど、曖昧な表現で理想とする自分を他人に言う人は、まず定職についていない人が多いのではないでしょうか。
その夢は実現するのか?その夢は具体的にどんなことなのか、その夢を実現するための知識や技術、資金がどれくらい必要なのか…など。具体的に計画していないのです。
働かない夫への話し合いの手順
家でゴロゴロ、働かない夫を動かすには、やはり働かないことに対して夫はどのように考えているのか、まず話を聴いてみることですね。
夫の状態を確認する
「ねぇ、働く気はあるの?」こんな会話から始めるのは、逆に夫の感情を逆なでするでしょう。
・働く意思はあるけど働かないのか(精神的に働けない)
まず、夫の仕事に対する価値観を知ることが大事です。本人の働く意思があるか、ないかを聞く必要があります。
・そもそも仕事をする意思がないのか
仕事ができないのか? 仕事がしたくないのか?では、見解が全く違ってきます。
仕事ができないなら、出来ない理由をまず知ることです。
精神的心理的な部分に、もし理由があるのなら、働かない事実を突き止めるのではなく、じっくり夫の話を聴くあなたの姿勢も必要です。
・夫の希望(専業主夫になりたいなど)
最近では子育てや家事に積極的に関わりたい「専業主夫」が増えているのも多いのです。
第三者に相談
夫の気持ちを知り、解ってあげることも必要です。中でも夫が働かないと、どんなことが一番困るのか(家計収入、将来のマネープラン、子供の成長に伴う出費、世間体など)家族の意見を聴くこと、また第三者(義両親)の客観的な意見も必要となります。
働かない夫への対処法
仕事をしない、働かない夫の場合への対処法ってあるの?と考えていらっしゃる方も多いと思います。具体的にどのような行動をとればいいのかお話ししたいと思います。
職探しを一緒に行う
夫の気持ちや意向を踏まえて、夫にはどんな志向や興味があるのか一緒に探してみるのがよいでしょう。ハローワークで職業興味検査というものがあり、本人が興味のある職種にはどんなものがあるか、例えば、モノ造りなどに興味があれば、職業訓練所などで資格をとることもできます。
「またここで働いてみたい」と、本人が思えば、トライアル雇用をしてくれる会社などがあることなどの情報を得ることが出来ます。
カウンセリングをすすめる
これまで仕事の中での失敗が働けない理由だとしたら、何かしらのトラウマを持っているかもしれません。いきなりカウンセラーに相談するには「仕事が出来ない」背景を本人が話さなければならなくなり、再びそのトラウマに至った状態を引き起こしかねます。
夫にとって、その過去の不快な感情を思い出すことはとても辛いものです。ですから、実際にカウンセリングを始める場合は、夫に確認しながら長期に解決策を考えていくという信頼できる、また安心してカウンセリングができるカウンセラー人選も重要です。
・状況を客観視してもらう
「働いていないという自分」を客観的に見ることができるようになると、気持ちも少しずつ変わるでしょう。
期間を決めて休暇にする
仕事が辛いという気持ちが強い場合は、休養し、しばらくその場から離れてみるとよいでしょう。休むことに嫌悪感を持ちそうですが、ここはしっかり体と心を休め自分の時間を取り考える時間を与えてあげることが必要です。
週単位、月単位で様子を見ながら、気持ちに変化が見られたら徐々に復職することをおすすめします。
家計を把握してもらう
先述したように夫(本人)の将来のライフプランを把握しておくことも必要です。そのためにはこれから生活していくために、働くことが優先的になると考えられると良いでしょう。
妻自身が自立する
妻の協力も必要です。
・前向きに距離を置く
働かない夫を否定的に捉えるのではなく、あなた(自分)自身も前向きに共に生活していくという姿勢が大事です。働かないと考えてばかりいると、あなた自身も心が疲れてしまいます。近づきたいけど、少し距離を置いてみるのも良いでしょう。
NGワードとOKワード
仕事をしない、働かない夫に過剰な言葉かけは好ましくありません。言ってはいけないことと効果的な言葉かけをお伝えします。
言ってはいけないNGワード
つい、口に出してしまいがちな言葉ですが、注意が必要ですね。
・頑張って、○○してという一方的な言い方
「頑張って」「期待している」「あなたしかいない」など励ましの言葉は、一見よさそうな言葉に聞こえますが、これは夫にプレッシャーを与えている状態です。心理学で「うつ状態」にある患者には禁句と同じですね。
夫を奮起させるOKワード
仕事をしない、働かない夫の行動を良い方向に導くには、夫の良い面を伝える言葉を使うと効果的でしょう。
・○○しよう、○○行こうと将来に希望をもたせる
例えば、「あなたの優しいところ」「あなたの作ったカレーが美味しい」ね。など気持ちと行動を例えて表すと、奮起とはいきませんが、少なくとも会話として聴いた本人は心地が良くなるでしょうね。
働かない夫の心理とは?働かせる方法について教えます!のまとめ
あなたは、働かない夫=駄目な夫にしていませんか? 仕事をする、しないではなく、夫はあなたが選んだ人生のパートナーです。人生のほんのちょっとの時間くらい働かなくてもいいじゃないですか? これからどんな試練が待っていようと、共に人生を歩む人なのですから。
心理カウンセラーの資格
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メンタル心理ヘルスカウンセラー
メンタル心理ヘルスカウンセラーとは、心理学の基礎知識、様々なストレスから起きる症状、また症状別の治療方法を十分に理解しており、カウンセラーとして活動するレベルに至っているとされた方へ認定される資格です。資格取得後はプロのカウンセラーとして活動することができます。
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チャイルド心理カウンセラー
チャイルド心理カウンセラーとは、胎児期から乳児、幼児、学童、思春期までの子どもの心理や発達を十分に理解し、また、悩みや問題に対してカウンセリングをおこなう技能、知識を有していることを証明する資格です。子どもの心理に関して知識を有し、かつカウンセリングを行うカウンセラーとして活動できる技術を有していることを証明します。
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夫婦心理カウンセラー
夫婦心理カウンセラーとは、夫婦関係や家族関係の問題解決や関係構築などに関して、正しい知識を持ち、適切なアドバイスやカウンセリングを行うことができることを認定する資格です。夫婦間の浮気、離婚、失業や失職、浪費癖、DVなどの家庭内暴力、別居、精神的DV、経済的DV、アダルトチルドレン、夫婦と子どもとの関係、束縛や過干渉などの問題に対して正しい知識を持っていることが必要になります。
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メンタル心理ミュージックアドバイザー
メンタル心理ミュージックアドバイザーとは、人間を心の側面から学び、それが身体に与える影響を考え、心身に対する音楽の作用を理解している人へ与えられる資格です。音楽の利用方法により、音楽の癒しの効果を最大限に引き出し、ストレスなどの問題改善、心身の健康維持を目指します。資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。
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行動心理カウンセラー
行動心理カウンセラーとして、人の行動から相手の気持ちを読み解く学問である行動心理学についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。行動心理の基礎知識から歴史、行動心理学から考える仕事やプライベートにおけるコミュニケーションに関する知識を有していることも証明されます。
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引き寄せカウンセラー
引き寄せの法則が働くシステムや潜在意識と顕在意識の違い、言霊と引き寄せの関係、引き寄せノートの書き方など引き寄せに関する知識を身に付けている方へ認定される資格です。引き寄せの法則を理解するうえで重要である「思考は現実化する」と考えや、潜在意識を使いこなす引き寄せのコツ、思考と願望を一致させることなど引き寄せの実践的な知識を有していることを証明します。
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福祉心理カウンセラー
福祉心理カウンセラーとは、福祉に関する知識、また心理学の基礎知識、様々なストレスから起きる症状を理解しており、カウンセラーとして活動するレベルに至っているとされた方へ認定される資格です。資格取得後はプロのカウンセラーとして活動することができます。
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キッチン心理カウンセラー
キッチン心理カウンセラーとは、心理学と基礎知識、様々なキッチンの施設、また症状別の治療方法を十分に理解しており、カウンセラーとして活動するレベルに至っているとされた方へ認定される資格です。資格取得後はプロのカウンセラーとして活動することができます。
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エクステリア心理カウンセラー
エクステリアの基本知識を持ち、状況に応じた心理カウンセリングを実用レベルで持ち合わせた方へ認定される資格です。
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