整体師の年収と働き方

整体師の年収と働き方

記事作成日:2023.06.05
整体師の年収と働き方

仕事が忙しくて疲れのピークを迎えた人や、何かを頑張ったご褒美、定期的な体のメンテナンスとして整体へ行かれる方は多いのではないでしょうか。
ひと昔前と違って、老若男女問わず、整体へ通う時代を迎えているといえます。疲れた人が増えたというより、以前よりとても通いやすくなったという点があげられます。
今はどの街へ行っても整体の看板を見かけます。これだけ沢山のお店があっても商売としてやっていけるのでしょうか?整体師ってそんなに儲かるのでしょうか?

目次

整体師の働き方

整体師は国家資格が必要な柔道整復師などと違い、資格がなくても働くことができます。
また、開業することもできます。
では、整体師はどんなところで働いているのでしょうか。

1-1店舗・施設に就職

整体院

整体師が働く場所として、皆さんが最初に思いつくところとなりますが、個人経営の整体院から全国展開している整体院まで様々です。

カイロプラクティック院

カイロプラクティック院も目にする機会は多くなりました。ここでは、整体とカイロプラクティックの違いについて細かい説明は省かせて頂きますが、整体は字の如く「体を整える」ことを主体とし「東洋医学」に属しています。
カイロプラクティックは「神経の働きを正す」ことを主体とし、「西洋医学」に属していると言えるでしょう。
そんなカイロプラクティックは、整体と一緒に看板を上げていることころも少なくありません。両方の良いところを合わせて施術しているところが多いようです。

リラクゼーションサロン

女性はリラクゼーションサロンと聞くだけで、ゆったりとした時間が流れているイメージで癒されるかもしれませんね。最近は整体がメインでも、ヘッドマッサージやアロママッサージなどもオプションで行うところも多くなっています。
症状の緩和だけではなく、美容やリラクゼーションを目的としていることから、女性の整体師も増えています。

スポーツトレーナー

スポーツ障害に対応できる知識や、経験を持ったスポーツ整体師がいます。整体の分野に留まらず、リハビリケアや健康管理・運動指導、ボディメイクなど幅広い知識を持っています。
スポーツチームやフィットネスクラブなど、活躍できる場が多いです。

介護施設

怪我の予防やリハビリを目的として、介護施設やデイケアなど福祉関係の施設でも活躍しています。高齢者向けの介護予防に関する機能訓練など、高齢化社会が進む今、身体の事をよく知っている整体師だからこそできることがあります。

1-2開業

本業として開業

整体師は資格がいらないので、税務署への届出だけですぐに開業できます。本業として開業する場合、当然ですが開業資金や場所、ベッドなどの備品、広告など準備は必要です。軌道に乗るよう経営者として、計画的に運営していかなければなりません。

副業

<在宅個人>
自宅にスペースがあれば、週末だけなど限られた時間だけ営業することもできます。この場合、場所代が不要なので開業資金はかなり抑えられるでしょう。
<空き時間に店舗でアルバイト>
時間はあるけど場所がないという場合は、整体院などでアルバイトという働き方ができます。

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整体師の給料・年収

整体師の給料や年収についてみていきましょう。

2-1雇用整体師

正社員として働く

働く場所によって差はありますが、200~400万円といったところでしょうか。日本資格取得から考えると、決して高くはないです。
<一般整体院>
年収200~300万円程度です。もちろん経験年数や店長クラスになるとまた変わってきます。
<リラクゼーションサロン>
年収300~500万円程度です。一般整体院と年収差があります。リラクゼーションサロンの場合、歩合制を取っていることが多いからです。一人当たり2000円程度が多く、ここで多少差が出てきます。
<アルバイト・パートで働く>
時給900円~3000円。アルバイト・パートの場合、経験などによって差が大きくなります。
<地域差、年齢差などがある>
雇用の場合、地域や年齢、経験などによって大きな差が出てくるのも事実です。東京や大阪などは、年収が高くなる傾向にあります。

2-2整体院経営者

年収600万~1000万円。院長経営者の場合、店舗数によってはそれ以上の場合もあります。

2-3有名整体師・指導者

年収3000万円~。多くの助手を雇って指導を行ったり、メディアに登場したりする有名な整体師の場合です。

2-4開業整体師の場合

何年か一般整体院で勤務して、その後開業を考える人も少なくありません。

ばらつきがある

開業の場合、年収で考えるとかなりバラつきがあります。1年目で廃業というケースもあります。集客が伸びず、売上が横ばいの状態になり経営が悪化し、廃業する人も多いです。
1年目から繁盛し、売上も下がらず経営が順調な場合は年収400万~600万円の人もいます。これは全体の20%くらいです。さらに順調に売上を伸ばし、複数店舗経営となった場合、年収1000万円以上も可能です。

2-5副業整体師の場合

自宅などで施術をする副業整体師の場合、施術を行った人数がそのまま収入に直結します。
1回あたり3000円~5000円が相場となるので、人数や時間によって幅が出てきます。月に数千円~数万円の収入を得る人が多いようです。中には、本業の収入を超える人もいるので、もう副業とは呼べませんね。

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整体師の需要

整体師の需要についてはどうでしょうか。みていきましょう。

3-1整体師の需要は高く、安定している

慢性症状がある患者

慢性的な肩こりや腰痛で悩んでいる患者さんにとって、整体は欠かせないものとなっています。症状を和らげるために、定期的に通っているので今後も減ることはないでしょう。

病院でよくならなかった患者

また、病院などに通っていても、なかなか症状が改善しない方も一時的とは言え、症状が楽になる整体は切っても切れないものとなっています。

美容・ダイエット目的、産後ケア

女性の中には、産後ケアや美容、ダイエットを目的として通っている方もいるのではないでしょうか。骨盤矯正なども行っているところも増えてきて、ますます女性の需要が見込まれます。

3-2競争率は高い

需要が高いので、整体師は安定した職業と思えるかもしれません。
しかし、整体師は資格がないため、ハードルが低くなっている分、競争率は高くなっています。患者数と整体師の数から考えると飽和状態になっているのも事実です。
技術がない整体師にお客さんは来ません。実力のある整体師に人気が集まるのも当然のことでしょう。一人の整体師としてこの競争率を勝ち抜くには、資格が不要といえども経験や知識、技術を伸ばす努力をしなければならないでしょう。
また、医療系で国家資格のある柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ師、整形外科医などとの競合も避けては通れません。治療行為の出来ない整体師が出来ることは何なのか、患者さんが何を求めているのかを考え続けることも、この世界で生き残っていくには大切なことです。

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みんなが知りたい整体師の年収と働き方のまとめ

手軽にリフレッシュできる手段のひとつとして確立した整体。様々な世代に需要があるので、安定した職業とも言えるでしょう。
資格がなく、スクールに通っても比較的短期間なこと、技術を身に付ければ、自宅ですぐに開業できるのも魅力の一つかもしれません。
収入に幅はありますが、技術の向上など努力を惜しまなければ夢のある職業ですね。高い技術で疲れを癒してくれる整体師が、今後増えることを期待しています。

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