ルノルマンカードとタロットカードの違いとは?読み取りポイントも詳しく解説!

ルノルマンカードとタロットカードの違いとは?読み取りポイントも詳しく解説!

記事作成日:2025.04.30

ヨーロッパでは古来から占いカードを用いて運勢を見る習慣が根付いてきました。
中でも代表的存在なのが、ルノルマンカードとタロットカードです。
一見すると似ているようなカードですが、ルーツや特徴、読み取り方は異なっています。
これから占いを学ぶ段階であれば、その違いや共通項や特徴を理解しておくべきといえるでしょう。
ルノルマンカードとタロットカードの明確な違いを認識してカード占いをおこなう際、どのようなポイントに注目すべきでしょうか。
まずは、各種の特徴をしっかり押さえておきたいところです。
そこで本記事は、ルノルマンカードとタロットカードの違いについて説明します。
ルノルマンカードとタロットカードの各種の特徴などを中心にお伝えする内容です。
ぜひ、参考にしてみてください。

目次

ルノルマンカードのおもな特徴

ルノルマンカードとは、シンプルな絵柄が描かれたカードで、その絵柄に具体的な意味が込められている占いのために活用するものです。
カード同士を組み合わせることで、さらに複雑な意味を読み取れます。
では、さらに具体的な特徴を解説していきましょう。

1-1ルノルマンカードの由来

ルノルマンカードの発祥は、18世紀のフランスにまで遡ります。
当時のフランスにて著名だった占い師「マドモアゼル・ルノルマン」が、自分の占いで効率的に活用できるカードを開発したことが由来です。
その頃のマドモアゼル・ルノルマンは、貴族や知識人たちから高い評価を受けていました。 しかし、既存のタロットカードやオラクルカードなどに満足できず、直感的でより幅広い占いができるカードがないものかと探していたといいます。
そこで、歴史上の人物・動物・自然現象などをテーマにオリジナルカードを考案しました。 このカードでのリーディングでは、潜在意識の奥底から湧き上がる洞察を引き出せると評価が高まったのです。
以降、ルノルマンカードは世界にも広がり、占い用カードとして定着していきます。
現在世界中で愛用されているカードです。

1-2ルノルマンカードの具体的な特徴

ルノルマンカードは、0番から35番までの36枚で構成され、図柄には固有の番号と人物・花・動物・日用品・建造物など普段から見かける何気ない描写が描かれています。
カード枚数が他の占いカードと比べても少ない設定なのが、特徴的でもあるでしょう。
1枚のカードには、必ず1つの意味があり、見てすぐにわかるように工夫されたカードです。
各カードに振られた番号にも重要な意味があり、奇数は陽性、偶数は陰性を表しています。
また、複数枚のカードを組み合わせると、複雑で深い意味合いを読み取ることが可能です。
タロットカードと異なって、より具体的で現実的な視点からリーディング結果を得られ、カード占い初心者でも取り扱いやすさが魅力となっています。

1-3ルノルマンカードの基本的な活用法

ルノルマンカードには一枚ずつのカードに意味合いを持たせています。
例えば、「太陽」のカードは、熱情・喜び・成功といった前向きなメッセージです。
その一方で、「墓」のカードには、終わり・死・変容といった意味があります。
絵柄一つ一つに、明確な象徴的と意思表示が込められていると思ってよいでしょう。
そのため、このカードは、恋愛や仕事、健康など人生の各分野の占いに使用できます。
これからの未来や人間関係、問題解決のための占いに役立ち、2枚引きや3枚引きなどの複数の活用により、多面的な視点からの占いが可能です。

1-4ルノルマンカードは占い初心者におすすめ

ルノルマンカードの大きな特徴の一つは、占いの入門者に扱いやすい点です。
絵柄の意味もシンプルでわかりやすく、比較的スムーズにカード解釈ができるよう工夫されています。
また、結果を分かりやすく伝えやすいことで、相談者であるクライアントにとってもカードの意味が一目で理解でき納得感が得られるでしょう。
占い師とクライアントの双方が、占いの内容を把握できるカードです。

タロットカードのおもな特徴

タロットカードは、かなり一般的にも知られているポピュラーなカードです。
トリックテーキングゲームとしての娯楽性もありつつ、占いにも使用が可能なカードとして誕生しました。
全部で78枚が1組になっています。
78枚のカードは、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルスの4つのスートに分類ができ、さらに22枚の大アルカナ、56枚の小アルカナと呼ばれる形式で区分ができるのも特徴です。
では、さらに具体的な解説をしていきましょう。

2-1タロットカードの由来

タロットカードの歴史は古く、前身となるトランプとして、小アジアや中近東、ヨーロッパへと知れ渡り、おもに当時の貴族の娯楽として活用されていました。
最古のものは、13世紀頃のカードです。
タロットとしての最古のものは、1392年の「シャルル6世のタロット」とされていますが、現存はしません。
後に「ミンキアーテ版」と呼ばれるタロットカードが登場し、配列順・名称・絵柄などが徐々に確立されてきます。
現存するもので最古のタロットカードは、15世紀半北イタリアの「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」です。
ルネサンス文化の影響から、美しい図柄が採用され上流層の人々に親しまれました。
やがて1650年ごろのパリに登場した「ジャン・ノブレ版」と呼ばれるカードが、現在に継承されるマルセイユ版の元祖となります。
18世紀には、タロットを神秘的なものとして捉える風潮が高まり、占いにも多用されるようになりました。
現在ポピュラーなスタイルは「ウェイト版タロット」と呼ばれ、アーサー・エドワード・ウェイトの「黄金の夜明け団」の解釈を元にデザインされています。
現在世界中で販売されるタロットカードは、ウェイト版タロットをベースにしたものです。
タロットの最大の特徴は、絵柄によるイマジネーションの豊かさと自由な発想です。
感情を呼び覚まし、ダイレクトに語りかけてくるメッセージ性にあります。
タロットに描かれている絵柄は、長い人生で遭遇するドラマ、登場人物を象徴する描写が多く盛り込まれているのが特徴です
時代とともに生活様式は変容を遂げながらも、カードに秘められた普遍的な意味合いが変わらない点も大きいといえるでしょう。

2-2タロットカードの区分構成の特徴

タロットカードの構成は、78枚のカードから成り立っています。
これらは、22枚の「大アルカナ」と、56枚の「小アルカナ」と呼ばれる分類に分けているのが特徴です。
大アルカナには、人生での大きなテーマや変化を象徴するモチーフが施されています。
例えば、愚者・死神・運命の輪・女帝・皇帝・恋・隅などを描写した絵です。
小アルカナには、日常的な出来事や状況を表現しています。
また、小アルカナは「スート」と呼ばれる種類にも分かれ、各スートは14枚の構成です。
各々には「カップ(感情、愛情)」「ソード(知性、思考)」「ワンド(創造、行動)」「ペンタクル(物質的な側面、仕事)」という区分があります。
小アルカナは、日常生活での具体的な傾向や課題、選択肢を示唆し、大アルカナとの組み合わせによって運勢を読み解いて、総合的な判断をする仕組みです。

2-3占いとともに気づきを与える役目

タロットは占いのために用いるカードとして定着していますが、占いだけでなく、自己探求や瞑想ツールとしても使用されます。
カードから連想できる象徴によって、内面的気づきや成長へとつなげるアドバイスを読み取ることが可能です。

2-4心理療法やカウンセリングにも活用

近年では、タロットカードの活用は占いにとどまらず、心理療法、カウンセリングの一環としても利用されています。
先述したように、自己探求や内面的な課題への取り組みに使えるツールとしても活用できるからです。
タロットセラピーとして確立され、カードが示すメッセージから感情や心理状態を探ることができます。
もし、クライアントが何かの問題に直面している場合、その問題に対してカードが象徴するテーマやメッセージが、感情や潜在的な部分にアクセスできるとされているからです。
洞察を引き出すためのヒントとして扱っています。
カードの象徴する意味を、心理的側面から解釈し、クライアントが新しい視点を得るために利用できるツールです。

タロットカードとルノルマンカードの違いと共通点

タロットカードとルノルマンカードは、どちらも歴史があり占いツールとして親しまれてきました。
双方とも類似しているようでいて、カードの枚数・絵柄・意味合いなどには、明らかな違いがあります。
ここでは、ルノルマンカードとタロットカードの違い・共通点について解説していきましょう。

3-1ルノルマンカードとタロットカードはカード枚数が違う

そもそも、双方のカードは扱われる枚数が違っています。
まずタロットカードの場合は78枚のカードが用意されていますが、ルノルマンカードは36枚のカードでの構成です。
これは、タロットカードでの複合的な占いによる煩雑を避ける意味で、ルノルマンカードでは、あえて36枚のシンプルな形式にしたものだからです。
これによって、占い初心者でも入りやすく、また占い師側もクライアントへ伝えやすくしました。

3-2ルノルマンカードとタロットカードは描かれる図柄が違う

ルノルマンカードとタロットカードは、描かれている図柄が違っています。
まず、タロットカードの中で登場する絵柄は、かなり象徴的イメージが強い印象です。
例えば、愚者、太陽の塔、吊るされた男などに代表されるように、現実的にはありえない描写が目立っています。
それに対して、ルノルマンカードの絵柄は、具体的な日用品・動物・花などが中心です。
絵柄のタッチは各カードで異なりますが、対象となるのはどこかで見かけたものに集約されています。
例えば、花束・家・船・四つ葉・ヘビ・雲など、誰でもひと目見て理解できる描写です。
おそらく、タロットカードには複雑な象徴やストーリー性を含んだものであるのに対して、ルノルマンカードは、シンプルかつ親しみやすいシンボリックさと、直感的解釈がしやすい工夫を重視したことによるのでしょう。

3-3どちらも占いで使用されるカードとして共通する

タロットカードとルノルマンカードにはいくつかの共通点があります。
中でも代表的なのが、カードを用いた占いの構造が共通していることでしょう。
両方のカードが、占いや予知などを知るために用いる目的を備えています。
そして、クライアントの現状を読み取りながら占う点でも同じです。

3-4シンボリズムと象徴する意味合いが似ている

タロットカードとルノルマンカードは、それぞれのカードが象徴的な意味を込めている点でも一緒です。
絵柄の表現方法はニュアンスが違いますけど、必ずなにかの暗示のようなシンボルを主張しています。
そのシンボルを下にして、質問するクライアントの状況へのアドバイスを導き出すといった手法も共通項です。
また、直感的な解釈によって展開することも類似点といえるでしょう。
カードを引いた際の感覚・感情が解釈の一部となっていきます。

3-5カード配置によって解釈する手法が共通する

タロットカードとルノルマンカードは、どちらもカードの配置を重視します。
タロットカードの場合、「スプレッド」と呼ばれる特定の配置方法で並べますが、ルノルマンカードでも同様に、カードの並べ方次第で解釈も変わる点では一緒です。
また、大アルカナと小アルカナに分かれたカード構造も共通しています。

ルノルマンカードの魅力について

ルノルマンカードの大きな魅力は、シンプルなシンボルでの表示と明確なメッセージ性が示される点です。
普段の生活で浮上しがちな疑問・課題について、迅速で的確なアドバイスが提供できます。
また、複数のカードの組み合わせを利用すれば、より洞察の深いメッセージを引き出せるのも魅力です。
他にもいくつかの魅力を楽しめます。

4-1ルノルマンカードの魅力ポイント

ルノルマンカードの魅力はいくつもあります。
まず、絵柄がシンプルなため解釈がしやすく、占い師・クライアント双方が初心者でも理解しやすいことです。
マイペースで占えて、かつリーディング・スキルを磨く手応えも感じやすいでしょう。
また、自分にとって興味深いテーマで集中できることも魅力です。
状況の変化に応じながら結果が変わってくる点も特徴的で、その都度で新しい回答を導き出せます。

4-2ルノルマンカードの活用方法

ルノルマンカードは、スピリチュアル的な占いの分野に属しますが、それでも実用性がある点も魅力の一つといえるでしょう。
とくに恋愛・仕事・健康といった特定テーマで質問したときに、カードの配置などから明確な方向性を見出だせます。
未来について、あるいは日頃の人間関係、課題の浮上などで悩みがあるようなら、ルノルマンカードを活用して、眠った深層心理に触れてみると、よい解決策やアドバイスが得られるかもしれません。

ルノルマンカードの代表的占い方法グラン・タブロー

ルノルマンカードには、「グラン・タブロー」と呼ばれる占い方法があります。
ルノルマンカードでの代表的な占い方法の一つです。
全体像と細部の関係性などを丁寧に読み取れる、評価が高い手法といわれています。
計12枚のカードを用いて、3列4行に並べて占う方式です。
クライアントの過去・現在・未来などの時系列、人間関係、健康、金銭面など、人生でのさまざまな側面を相対的に占えます。

5-1ルノルマンカードのグラン・タブローでの手順

グラン・タブローでの占いの手順は、以下のような展開です。

● カードを程よくシャッフルする
● クライアントからの質問やテーマをヒアリングし意識を集中する
● カードの配置は2つに分けて、上半分・下半分にそれぞれ6枚ずつ置く
● カードは左から右に向かいながら、3列に分けて4行に並べる
● カードを引く前には、明確な質問や意図を設定しておく
● どのカードが中心で、隣接するカードとの関連性を確認する

グラン・タブローでの占い方法は、視覚的にも美しい配置になり、依頼するクライアントにも理解しやすいのが特徴となります。

5-2置かれる各カードの配置に注目

ルノルマンカードのグラン・タブローでは、各カードの組み合わせと並べた際の配置関係に注目する必要があります。
左列が示すのは「過去」、中央列が「現在」、右列が「未来」を表すのがルールです。
さらに各列との意味付けが重要となってくるでしょう。
また、上段は「精神性」、中段が「人間関係」、下段が「現実面」を表しています。
対角線上に配置されたカードの関係性も観点となり、左上と右下、左下と右上のカードが示す図柄から、占い師は深い解釈ができなくてはなりません。
細部とのつながりなども丁寧に読み解けることで、グラン・タブローの占い方法は、かなり洗練されたものといえます。

ルノルマンカードの読み取りのポイント

ルノルマンカードでの占い方法では、直感的な読み取り方が問われます。
実際にカードを引いた時の湧いてくる感情と、視覚的な要素によって解釈に影響を与えるからです。
できるだけ的確な読み取りをするには、読み方のポイントを押さえておく必要があるでしょう。

6-1各カードの図柄の意味を覚えておく

ルノルマンカードでの占いでは図柄が多く登場するため、その基本的な意味を理解しておく必要があります。
例えば、「騎士」のカードにはメッセージや動き、「クローバー」は幸運やチャンスの象徴といった意味合いです。
ルノルマンカードの活用を試みたい初心者は、各カードに込められた意味を覚えるのが基本とされています。

6-2各カードの組み合わせにも意識を向ける

ルノルマンカードの活用は、タロットカードとも類似した性質があり、カード同士の組み合わせでメッセージが変わります。
グラン・タブローなどの占い方法に則って表示される各カード、その1枚ずつの意味だけではなく、隣接したカードとの関連性も読み取る必要があるでしょう。
配置された各カードについて、相対的な判断を考慮し解釈していくことです。

6-3質問を明確にする

ルノルマンカードでは、質問に対しての回答の適切な意識が重要です。
そのためにも、最初の質問方法が曖昧では、カードからのメッセージ自体も明確さが薄くなってしまうでしょう。
具体的に何を質問をしたいのか、明確な形でクライアントから導き出しておくことです。

6-4最終的な直感を信じる

最終的には、ルノルマンカードによる直感的な読み取りを大切にしていきましょう。
カードを引いた時の自分のなかで感じる印象、視覚的要素こそが本来の解釈に影響を与えているというのが、このカードの本筋です。
占い方法の作法も大切ですが、引いたカードから何をインスパイアされるでしょうか。
その直感を信じてみてください。

まとめ

ルノルマンカードとタロットカードは、類似点も目立ちながらも独自の特性を兼ね備えています。
ルノルマンカードは具体的で直感的なメッセージを受け取れ、タロットカードは深い判断や自己探求に向いている方法です。
どちらのカード占いも、適切な読み取り方法を学んで実践すると、より効果的な体験を得られるでしょう。
ルノルマンカードとタロットカードの魅力と違いを理解しながら、自分らしいスタイルを見つけてください。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会
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