
近年では、一般的なタロット占いとともにルーンタロットの人気も高まってきました。
専門店へ伺えば、各種カードが市販されるようになり大変な人気です。
そして、この2つの占い方法には共通点がありますが、それぞれ独自の特徴もあります。
タロット占いは、78枚のカードを使い分けながら、独創的な占いが次々と誕生し歴史を重ねてきたものです。
そして、ルーンタロットはその流れから派生した、比較的新しいスタイルといえるでしょう。
ルーンとは、古代ゲルマン民族が使用した文字のことで、自然の神々や宇宙の秘密などを表現した神秘性を帯びたものです。
その象徴的な意味合いを利用しながら、自己探求にも最適だと評価されています。
一方の、タロット占いは汎用性が高く、多くの人々に愛されているのが特徴です。
恋愛・金銭面・仕事・将来の展望など幅広いテーマへの回答が得られます。
本記事は、ルーンタロットと一般的なタロット占いとの違い・共通点を解説する内容です。
それぞれの特徴を理解しながら、ぜひカード占いの奥深い世界観を楽しんでみてください。
ルーンタロットとは、ルーン文字がデザインされたルーンカードを使う占い方法で、一般的なタロットカードの要素もかなり影響を受けています。
まずは、ルーンとはなにかを認識する必要があるでしょう。
ルーンとは、古代北欧に住んでいたゲルマン民族が編み出した文字で、自然アドをモチーフにしたシンボリックなデザインに、中世ヨーロッパから発祥してポピュラーな存在となったタロットカードの手法がアレンジされたものです。
ルーンタロットのカードは、タロットカードと同様に専門店などで売られています。
そのため、ルーンタロットに興味を覚えれば、すぐに購入できるのが魅力です。
現在では、新解釈やデザインも増えてきました。
古代の智慧と現代のカード占いとの融合による解釈ができることで、新感覚の視点を与えてくれるでしょう。
では、さらにルーンタロットの詳細を解説していきましょう。
ルーンタロットの中核を担っているルーン文字は、アルファベットと同じように象徴的な存在です。
各文字には特定の意味や力が込められています。
具体的には、「フェフ」と呼ばれるルーン文字の場合、富や物質的な繁栄の象徴であり、「ソウィロウ」というルーン文字は、太陽を表現し活力を意味するものです。
一方、タロットカードは、22枚の大アルカナカードと、56枚の小アルカナカードによって構成されています。
各カードには異なるテーマや人生の状況について表現され、引いたカードの意味から、さまざまな解釈をしていくものです。
ルーンタロットは、ルーンのシンボリックな部分と、タロットカードのアイデアとが一緒になっています。
ルーンは解釈に補完的な役割を果たし、タロットカードのテーマによって深い洞察が考えられるでしょう。
ルーン占いの魅力は、深い象徴性と神秘的な要素が隠れていることに興味を持てる点です。
その方法も占い師によって多少変わっていきます。
例えば、ルーン(文字が刻まれた石・木片・金属など)を手に取って投げる場合もあれば、カードリーディングと組み合わせる方法もあり多種多様です。
ルーンタロットのリーディング方法の場合、一般的なタロットカードの扱いと類似しています。
ただし、ルーンの解釈が加わることにより、さらに内容が豊かに解釈できるでしょう。
カードとルーンの両方を読み解く感覚で、直感を大切にしながらメッセージを受け取ることができます。
タロット占いは、全部で78枚のカードを駆使しながら過去・現在・未来の時間軸で読み解く占術です。
カードはさらに大アルカナの22枚、小アルカナの56枚に区分され、カード各位に象徴的な意味が込められています。
それらのカードを、さまざまな占い方法に則って引くことにより、潜在意識からのメッセージを読み取っていくものです。
では、さらにタロット占いについて詳しく解説していきましょう。
タロットの大きな特徴は、幅広いテーマが横たわっている点です。
タロットデッキは全部で78枚で、それらには1枚ずつに意味合いが隠されています。
具体例としては、「太陽」「月」「塔」「愚者」といった大アルカナのカードには、人生の基本的な出来事・局面・本質的内容が込められ、小アルカナのカードにはペンタクルス・カップ・ソード・杖の4つの「スーツ」が描かれています。
小アルカナには、日常生活の些細な内容が象徴されていて、金銭面・感情面・知的側面・行動面などをカバーするものです。
タロットカードには、宇宙的真理から始まり日常的出来事まで、とても奥深いテーマが表現されています。
カードの意味を熟知した占い師なら、それらを組み合わせて相談者の課題に応じて解釈し、アドバイスをしていくことができるでしょう。
また、占いの手段に限らず、自己理解・人生観構築にも活用できます。
タロットカードは現在世界中に認知され、人気の高い占いアイテムとして活用されているのです。
タロットカードは、現代的解釈の発達を遂げてきました。
中世のヨーロッパを発祥として現在に至った占術システムですが、その時代ごとに新解釈が生み出されてきたのが特徴です。
当初は貴族間で流行ったカードゲームの一種でしたが、近代以降では、心理学・精神世界とのつながりを経て解釈も大きく進化しています。
概ねでは、未来予測をするアイテムですが、自己探求や内省への気づき、人生の意味づけなどに重点が置かれるようにもなりました。
カードの象徴的な絵柄によって、内面の潜在的な可能性を探索し、人生の方向性にアプローチができます。
最近では、瞑想やマインドフルネスの手法を取り入れたタロット占いも登場してきました。
時代とともに新解釈を生み出し続け、世界中で親しまれています。
タロット占いは、多彩な占い方法が確立されているのも特徴の一つです。
78枚のカードを組み合わせながら、さまざまな占い方法が生み出されてきました。
代表的なものとしては、1枚のカードの導きに従うワンオラクル、2枚のカードでのツーオラクル、3枚のカードで過去・現在・未来という時系列で解釈する3カードスプレッドです。これらは基本的な占い方法ですが、それ以外にも数多くの占い方法が存在します。
カードの組み合わせ方や配置パターンでも解釈が変わっていくので、総合的なリーディング能力が問われるため、占い師は経験を重ねながらスキルを磨く必要があるのです。
他にも、瞑想も導入する静的リーディング、占星術・数秘術などの他の占術と組み合わせたリーディングも存在します。
世界的にも認知されてきたため、近年はオンラインでのタロットリーディングも盛んです。
タロット占いの世界観は、これからも拡大していく可能性があります。
ルーンタロットとタロットの大きな共通点は、どちらも占術の一種であることです。
相談者の状況や内面を読み解き、洞察を得てアドバイスができることが大きいでしょう。
また、直感・インスピレーションを大切にする点、スプレッド(展開法)を利用して解釈する点も共通しています。
いくつか共通点が見受けられるので、さらに詳しく解説していきましょう。
まず、最も重要な共通点としては、ルーンタロットもタロットカードも、占いアイテムとして確立したという点です。
発祥した当初の目的と意図は違っていたものの、時代の流れとともに占いや自己啓発のためのツールとして使用されるようになりました。
しかも、カードもしくはルーンに描かれているシンボルを解釈して、そのメッセージを読み取る手法も一緒です。
ルーンタロットもタロットカードも、深い象徴性を持つシンボルを利用しています。
しかもこれらのシンボルには、さまざまな自然や物象がデザインされて、人間の心の状態に関する深い洞察を提供する力を持ったものです。
描かれているシンボルから想像できる解釈により、あらゆることを占う方向性も類似しています。
ルーンタロットとタロットカードのどちらも、質問や問題に対してカードやルーンをシャッフルし、引かれた絵柄を元にリーディングする流れは共通です。
その時に出現した絵柄から、未来の方向性を見出して、適切なアドバイスを提供するプロセスも共通しています。
タロットとルーンタロットの占い方では、直感的解釈を重視する点も一緒です。
質問者が導くカードやルーンの絵柄の選択は、勘を頼りにするため、仮に同じカードやルーンだとしても、その状況で解釈が異なっていきます。
ルーンタロットとタロットカードは、双方とも一定数のカードまたはルーンが1セットで、それぞれに特定の意味や役割があります。
タロットの場合は78枚のカード、ルーンは24ないし25の文字での構成です。
区分の方法には違いがありますが、1セットの中から単体で引く場合や、複数引く場合など幅広く利用できます。
ルーンタロットとタロットには共通点が多く見られるものの、同じくらい違いも見受けられます。
とくに占い手法と解釈のスタイルなどは顕著で、それらは育んできた歴史によって差が生じてきたといえます。
ルーンタロットは、古代ゲルマン文字のルーンとタロットカードを組み合わせた新しいもので、タロットは、78枚のカードを用いて占う古典的手法でもあります。
では、さらに詳しく解説していきましょう。
ルーンタロットとタロットカードとでは、明らかに発祥・起源が異なっています。
一般的なタロットカードの場合、15世紀頃にヨーロッパで誕生し貴族間のカードゲームとして使用されていたことが由来です。
それが後に占いの道具として広まって現在に至っています。
22枚の大アルカナ、56枚の小アルカナによる計78枚のカード構成です。
一方、ルーンタロットとは、元々古代北欧で使用されたルーン文字を使っています。
ルーン文字が刻まれた石・木片・金属などを占いや魔術のアイテムとして使用していました。
ただしルーンタロットそのものは、タロットカードとの融合によって登場した、比較的新しい占いです。
ルーンタロットとタロットカードとでは、1セットの枚数や種類に違いがあります。
タロットカードでは、全78枚のカード構成とされ、さらに「大アルカナ(22枚)」と「小アルカナ(56枚)」に分類するのが一般的です。
大アルカナには「愚者」「魔術師」といったモチーフが描かれ、人生での重要なテーマを象徴します。
小アルカナは、4つのスーツ(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)に分かれ普段の些細なエピソードや感情を表現したものです。
一方、ルーンタロットの場合、通常24種類のルーンシンボルでの構成になっていて、各ルーンに特有の意味があります。
おもに自然界などの基本的エネルギーを象徴し、直感的で原初的な解釈をすることになるでしょう。
ルーンタロットとタロットカードでは、扱うシンボルの絵柄と細かい構成に違いがあります。
タロットカードの場合は、象徴的な意味を各カードに絵で表現され、カードを引いた際に出現する絵柄を通じてメッセージを読み解きます。
例えば、「魔術師」のカードには創造性、 「恋人」のカードには人間関係を象徴しているなど、カード各位に独特な特徴を持たせたものです。
その際は、大アルカナでは人生の大きなテーマ、小アルカナは日常的な状況や感情について示唆してくれます。
ルーンタロットは、カードやルーン石に刻まれたルーン文字で解釈する占い方です。
ルーンのシンボルにも固有の意味があり、例えば、「ファルク」は戦いや葛藤を、「ラグズ」は祝福や人生の体験を表現しています。
各ルーン文字には特定の意味があり、それらをメッセージとして読み取りますが、もともと文字として使われた表現なので、タロットよりもシンプルで直接的な記号のような印象です。
ルーンタロットとタロットカードでは、占い方のアプローチに違いがあります。
タロットカードを使った占いの場合は、ケルト十字や3枚引きなどに代表されるスプレッドを重視しながら、過去、現在、未来を示していく占いです。
カードを引いた後の、カードの位置・向き・複数の場合はカード同士の関係性からメッセージを読み解いていきます。
カードの絵柄には基本的な意味がありつつ、引いた時の状態で解釈に変化が生じていく奥深いものです。
一方、ルーンタロットでは、ルーンの文字自体にある象徴的意味を基準にしたリーディングをします。
直感やエネルギーを重視しながら、ルーンの組み合わせや配置から全体的な傾向を読み取る占い方です。
また、ルーンの配置や向きによって意味が変わる点は、タロットと同じ要素を取り入れています。
ルーンタロットとタロットカードでは、文化的背景が違っています。
タロットカードは、おもに西洋の神秘主義や占いの伝統・ユダヤ教のカバラ・占星術などの影響を受けた上で、占いのアイテムへと変換されてきました。
一方で、ルーンタロットは、ルーツとしてスカンジナビア半島を中心にしたゲルマン民族の神話や伝承と関連しています。
これから、ルーンタロットやタロット占いを始めてみたいと考え始めている人に向けて、取得すると役立つ民間資格を紹介します。
ルーン占い師資格とは、ルーン文字の歴史から入り占い技術に至るまで、ルーン占いの幅広い知識と技術を証明する資格です。
ルーン文字に隠された意味の解釈と理解、質問に対する適切なリーディング能力を養うことができるでしょう。
資格取得後には、ルーン占いによる問題解決や未来洞察をサポートする専門家の道へ進むことが可能です。
ルーン占いのセッションや個別相談を提供する占い師としての活躍が期待できます。
他にも、セミナーやワークショップの開催などを通じて、技術を広める活動も可能です。
ルーン文字リーダー®資格は、ルーンストーンに描かれたルーン文字を使う占いに必要なルーンの知識・占いの技術について認定します。
ルーンによる占い方法や具体的な内容、リーディング方法はもちろんのこと、フェオ・ウル・ソーン・アンスールなどで構成される全25のルーン文字や、ブランクルーンを加えた意味・ルーン占いの読み取り方・位置関係などを学べて、恋愛や仕事、将来などのシチュエーションごとの解釈方法などが理解できます。
資格取得後には、ルーンタロットでの占いに活かせる知識と技能が得られるので、ルーン占いの専門家としての道が開かれるでしょう。
タロットカード士®資格とは、タロットカードを取り扱うための基本原理、各種スプレッドの技術、カードリーディングの方法など幅広い知識と技術を認定する資格試験です。
各カードの意味や解釈を通じて、相談者に最適なリーディングができるスキルを育てます。
資格取得後には、タロットカードリーディングのセッションや個別相談ができるスキルを会得できるでしょう。
タロットカードに関するセミナー・ワークショップの開催も可能で、タロット技術をさらに世の中へ広める活動が期待できます。
ルーンタロットとは、古代ゲルマン民族の叡智と中世の神秘的なシンボルを取り入れた、自己探求や将来展望についての手がかりを見つける占いです。
一方で、タロット占いは、中世ヨーロッパから誕生し、世界的にも認知度の高い占い方法として、今でも人気が高いことで知られています。
ルーンタロットの暗示は、人間の内面の可能性を映し出し丁寧に読み取って状況を判定できます。
そしてタロット占いも同様で、カードの絵柄を読み取り、自己内省に向き合うことも可能です。
ルーンタロットと一般的なタロットでは、アプローチと特徴に多少の違いが見受けられます。
タロットは、視覚的かつ多面的な解釈をするのに対して、ルーンタロットは直感を重視する、極めてシンプルなアプローチです。
深い内面的な洞察を得る意味では、どちらを選んでも遜色はなく、個人的な好みによります。
できれば一度双方を体験してみるとよいでしょう。
どちらも、正しい占いの手法をマスターして、経験値を積み重ねることで安定した占い方ができます。
もし興味があれば、ぜひルーンタロット・タロット占いの世界観に触れてみてください。