タロットカードの読み方は?リーディングの流れとコツ

タロットカードの読み方は?リーディングの流れとコツ

記事作成日:2025.05.28

タロット占いは、カードの絵柄の意味合いを読み取って、適切なアドバイスをします。
作法やルールに決まった流れがあり、占いの方法も何通りも存在するのが特徴です。
そのため、タロット占いをおこなう上では、いくつか気をつけるべきポイントもあります。
方法を間違えてしまうと正確なメッセージを読み取ることができません。
タロットカードからのメッセージを正確に読み取るには、タロットについての深い知識と洞察が必要となります。
本記事では、タロットカードの読み方と、リーディングの流れやコツに関する内容です。
これからタロットカードを始めてみたいビギナーの人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

タロットカードの読み方での基本的な流れ

タロットリーディングは、ただカードを引いて意味を読み取るだけの作業ではありません。
常に正しくリーディングをするためにも、タロット占いの流れや手順を把握した上で、適切に実践するようにしましょう。
タロットリーディングを成功させるには、質問内容の確率・カードシャッフルの作法など、事前に入念な準備が重要なポイントとなります。
ここでは、タロットリーディングの基本的な流れについて解説していきましょう。

1-1タロットリーディング前の準備

タロットリーディングを成功させるには、事前準備での心構えや環境作りが大切です。
それは、精神的・物理的にも準備を整えるという意味で、リーディングの質そのものにも影響を与えます。
最初の準備段階をうまくおこなえるかどうかで、その後の占いの精度に関わるからです。
リーディングの成功のために、以下の2点をおさえておきましょう。

● 質問内容の明確さ
● ポジティブな質問をする
● カードシャッフに集中する

タロットリーディングの開始にあたって、占う質問内容を明確にすることが重要です。
曖昧で抽象的な質問だと、やはりリーディング結果も不明瞭になってしまいます。
具体的で明確な質問設定にすることで、タロットカードのメッセージが的確に判定できるでしょう。
そのためにも、質問はあらかじめいくつかのポイントをおさえることです。
まず、具体性を持たせることに徹しましょう。
例えば、「将来はどうなるか?」というよりも、「今の仕事にどのような展開があるか?」といった、より現実的な内容にします。
また、内容はあくまでもポジティブな方向に促すことです。
例えば「失敗しないためには?」というような否定的な表現ではなく、「成功するため心掛けることは?」という形式をにすることで、インスピレーションがより建設的になります。
そして、カードシャッフルは集中しておこないましょう。
シャッフルは重要なステップであり、カードとのつながりを深めます。
エネルギーをカードに注ぎ込むつもりで、意識を集中させておこなうことです。
シャッフルにはいくつかの方法がありますが、一般的には、カードを丁寧に混ぜながら心の中で質問を繰り返すことが推奨されます。
このとき、自分が占う対象や質問に集中し、カードに答えを求める意識を持つことが大切です。
また、シャッフルしたらら、カードを「カット」します。
カットとは、カードの山に分けて、再度一つにまとめる作業です。
カットは儀式的な意味合いが強く、いくつか種類があります。
いずれにしても、慎重におこなうことでリーディングの質が高まるでしょう。

1-2全部のカードを見る

占い始める前には、全てのカードをよく見て触るようにしましょう。
カード各位と顔合わせをして挨拶する感覚で、相談に乗ってもらうための作法と思えばよいでしょう。
1枚1枚に対して、きっちりと挨拶・お願いする気持ちです。

1-3タロットカードをリーディングする

シャッフルし終わったら、一番上のカードを引いてみましょう。
そこに、現状で必要な答えが示されています。
また、はみ出しているカードなども何かの意味が込められた可能性があり、じっくりカードを眺めてみることが大切です。
その時点での感覚に意識を傾けます。
自分の直感と照らし合わせて、カードのメッセージを読み解きます。

正確なタロットカードリーディングのためのポイント

タロットカードから、より正確なメッセージを受け取るにはコツがあります。
ただし、難しいことは一切ないので、タロットカードでの占いの際に、少しずつ意識するとよいでしょう。
では、タロットカードの正確なリーディングのためのポイントを解説します。

2-1インスピレーションを重視する

タロット占いは、直感・インスピレーションが大切です。
占い結果で出現したカードは、実際にどのような意味があるのかは異なる場合もあります。しかしそれでも、解説書を読みながら、総合的判断をしてみましょう。
その際、マニュアルを尊重しつつも、自分の勘のほうが正しいと思えるのなら、最初の直感を重視して、読み解いたほうがよいこともあり得ます。

2-2質問内容を明確にする

タロット占いをする時は、何を占いたいのかがはっきりしていないと意味がありません。
明確な回答を導き出すために、具体性がある明確な質問をカードに投げかけるよう心がけてください。
タロット占いの際には、悩みの範疇に入らない漠然とした質問はNGです。
課題に対する解決策を見出すことが目的なので、質問として成立している事象を投げかけるようにしましょう。

2-3近い未来を占う

タロットカードは、一般的に未来を占うものですが、1週間から1ヶ月程度先の近未来までが対象となります。
最長でも3ヶ月以内とし、それ以降の遠い未来の占いは困難です。
タロットカードへ未来の質問をする場合、できるだけ近い未来を想定するようにしましょう。
あまり何年も先の未来について質問しても、カードは明確な回答を導き出そうとはしません。
運命は自分で変える部分も多いため、どこかで占いの結果が変わる可能性も十分にあり得るからです。
タロット占いの成果に依存をしすぎない意味でも、近い未来へのアドバイスとして受け取ることが望ましいでしょう。

2-4タロットカードを信頼する

タロット占いでは、カードへの信頼関係を大切にしましょう。
占い術は、よく信用できないというネガティブな気持ちが働きます。
カードにもそのネガティブさが伝わってしまう恐れがあるからです。
当然、カードも明確な回答を出してはくれないでしょう。
また、占いで何度も同じ質問を繰り返すことはご法度とされています。
最初に出現した結果に基づきリーディングをし、解決策を導くことが大切です。
タロット占いの結果は、その後の自分次第でよい方向に変わることも十分可能といえるでしょう。

タロットカードの読み方の練習方法

タロットカードの扱いは、いかに練習を積み上げるかにより力量に差がついていきます。
そのため、質の高い練習を心がけていくようにしましょう。
タロットカードリーディングのおもな練習方法は以下の通りです。

● タロッ卜カードの配置を覚える
● タロットカードに毎日触れる
● カードの絵柄を1枚1枚丁寧に眺める
● 他人をリーディングする
● 定期的に続ける
● リーディングノートをつける

3-1タロットカードの配置を覚える

タロットカードのリーディングは、カードのスプレッド(配置)も知識として必要です。
タロットでの基本的な配置としては、ケルト十字スプレッド・3枚引きなどが多く見受けられます。
少なくともこの2つのスプレッドは練習しましょう。
その上で、できる限り多くのスプレッドを身につけることを目標にすれば、徐々に経験値も高まっていくでしょう。
それぞれの配置のルールと意味を理解し、解釈をするようになります。

3-2タロットカードに毎日触れる

タロットカードを上手にリーディングするために、日頃からカードに触れて理解を深めていくようにしましょう。
毎日カードに触れる習慣こそが効果的な練習方法です
自分のタロットデッキに愛着を持って大切にすることで、まるでカードに意思があるかのように深い絆が生まれます。
好きな時間に、少しずつカードに触れていきましょう。
カードの絵柄の持つさまざまな側面に注目することが大切です。
日々の何気ない行動で、徐々にカードの世界観を理解していけます。
また、その日の気分でカードを引いて、自分の解釈をするのもよいでしょう。
日常生活の中で出現するカードの絵柄から、より身近なものを感じられるようになっていけば、実践でのリーディングにもきっと役立ちます。

3-3カードの絵柄を1枚1枚丁寧に眺める

タロットカードを理解するには、カードの絵柄を1枚1枚丁寧に眺めるようにしましょう。
まずは、じっくりと観察しカードの豊かな象徴性や物語性を想像していくことです。
絵柄の細部まで注意深く眺めると奥深さに気づくはずです。
例えば、「愚者」のカードは、裸足で軽やかに歩む少年の姿が描かれ、背中には小さな荷物を抱えています。
名称とは裏腹に、新しい冒険へ旅立つ前向きさを感じ取れるでしょう。
カードの絵柄からどのような概念や意味合いがあるのかを自分なりに解釈し、自分の言葉で表現すればさらに親しみも湧いてきます。

3-4他人をリーディングする

タロットカード占いに慣れていくためにも、友人・家族などの自分以外の人物をリーディングすることも大切です。
他人に対するリーディングは、新しい視点や異なったアプローチなどを学ぶことになり、最さらに占いの力量を向上させます。
初は簡単な質問から始めて、徐々にレベルアップしていきましょう。

3-5定期的に続ける

どのようなことでも当たり前なものですが、定期的な練習を続けてください。
タロットリーディングのスキルは、練習を重ねればそれだけ向上し、解釈力や直感を鍛えることに直結します。
勘や直感があればいいという生易しい考えでは務まりません。
常に専門家を目指すつもりで練習をし続ける姿勢が重要です。

3-6リーディングノートをつける

もし可能であれば、毎回リーディングをした内容をノートに書き記す習慣を持ちましょう。
その時の自分の解釈、それがどう進化しているかを振り返ることができます。
リーディング結果と実際がどう合致しそうなのかも観察できるので、より深く学べてレベルアップできます。

タロットカードの意味を覚えるためのコツ

タロットカードの読み方で最初にすべき課題は、カードの意味を覚えることです。
タロットカードの構成は、大アルカナと小アルカナに区分され、それぞれに独特な意味が込められています。
それらすべてのカードの意味を、最終的には暗記してさらに深い洞察をしていくのがタロット占いです。
ここでは、タロットカードの意味を効率よく覚えるためのコツを解説します。

4-1タロットカードの組み合わせでの複雑な意味を理解するには

タロットカードの全78枚には、一枚ごとに独特な絵柄と意味合いがあります。
これらのカードの意味をすべて覚えることはもちろんですが、実際のリーディングでは複数のカードスプレッドによって出現する組み合わせから、総合的な意味を解釈しなければなりません。
ところが、カード同士の組み合わせは、各個別カードの意味に変化をもたらすことがあり、さらに複雑なメッセージを示す場合があります。
そのため、複数カードの組み合わせの解釈は、リーディングにとっての壁として立ちはだかるのです。
まずは、それぞれのカードの基本的な意味をしっかりと暗記しておくことが前提となるでしょう。
その上で、他のカードとの関係性なども徐々に読み取れるよう慣れていくしかありません。
また、カードの配置場所・質問内容も組み合わせの解釈に影響があります。
カードが置かれる場所によって、未来や過去などの時間軸にも関係し、同じカードでも異なる解釈が必要です。
これも、リーディングの実践を積み重ねて経験値を上げていくしかありません。
以上のことを考察すると、実際のカードリーディングとは、占い師自身の人間性や考え方の鋭さのほうが左右するといえるでしょう。
観察力や表現力などは、常に鍛えることを意識するべきです。
タロットカード以外での、普段の生活態度や行いこそ重要だと思うほうがよいでしょう。

4-2タロットリーディングの試行錯誤や克服方法

タロットリーディングのビギナーの頃では、結果を的確に解釈できない戸惑いを覚えることが目立ちます。
初心者の課題の一つは、自分がおこなうリーディングの自信のなさを克服する方法です。
カードの意味やその組み合わせ・プロセスの中で試行錯誤していくしかありません。
その過程を乗り越えた先に、リーディングスキル向上が実感できるのです。
最初の段階での不安や混乱を克服するには、いくつかのポイントがあります。
まずは、完璧なリーディングをしようと焦らないことです。
カードの意味は一つに固定されてはいません。
そのため、解釈には幅があることを理解することです。
自分の直感や解釈を大切にし、それを軸にリーディングを進めていきましょう。
その代わり、タロットは日々の練習を欠かさないことが条件です。
毎日一枚カードを引いて、そのカードを自分なりに考え、記録に残していきます。
地味なことですが、次第にカードに対する理解や愛着心が湧いてくるので、リーディング力が深まり自信が持てるようになるでしょう。
最初は簡単なスプレッドの方法で、少しずつ慣れていけばいいのです。

あるいは、他者のリーディングや書籍を参考にしながら、自分のリーディングスタイルを開拓していきましょう。
他の占い師が実際の現場でどのようにカードを解釈してアドバイスをするのか、積極的に現場に訪れて観察することです。
タロットリーディングとは、試行錯誤の繰り返しだと思ってください。

タロットカードの読み方を成功させるメンタル術

タロット占いのリーディングや精度を高めるには、環境や心の状態は大きく影響します。
心に乱れがある時は、周囲の環境があまり良い状況ではないことも考えられるでしょう。
環境の善し悪しによって、タロットカードが本来持つメッセージを正確に読み取れるかどうかが変わってくるのです。
ここでは、タロット占いの読み方を成功させるために、必要なメンタルの整え方について解説します。

5-1カードへの敬意を払う

タロットカードの読み取りを成功させるためにも、カードへの敬意を払う気持ちを大切にしましょう。
古来からの叡智の象徴であるタロットカードです。
誰よりも歴史が深く意味を成していることを捉え、敬意を持って扱うようにしましょう。
それに、ものを大切に扱って感謝の気持ちを表すのは普通の常識です。
より正確なリーディングのためにも、ものというより意思のある存在として捉えるべきです。

5-2心を落ち着かせる

タロットリーディングでは、心を落ち着かせてからおこないましょう。
タロットリーディングは直感が重要なので、心が騒がしい状態ではよいリーディングになりません。
深呼吸や瞑想をしてから実際にリーディングをする占い師もたくさんいます。
まずは、心を落ち着けて集中できる状態を作りましょう。

5-3ポジティブさを保つ

常にポジティブな姿勢でタロットリーディングをしましょう。
たまに警告や注意を促すメッセージがありますが、恐れずに受け止めて前向きに捉えることが大切です。
困難なカードを引いた場合、そのメッセージをどう活かすか、発想の転換をするのが方法としてよいでしょう。

5-4無心のまま占う

タロットカードを扱う最中は、心を無にしておこないましょう。
無の状態というのは難しい印象ですが、なにか頭に湧いてきたらそれはそれで受け止めても構いません。
そもそも、普通の人に無の状態は不可能だからです。
ただ、過去の経験や思い込みに陥らない、純粋な気持ちでカードに臨むようにしましょう。
前述したように、深呼吸をして心を落ち着かせリーディングをします。
潜在意識や直感にアクセスしやすい環境を作ることで、カードからのメッセージを読み取れるでしょう。

5-5集中できる環境作りをする

タロットリーディングでは、集中できる環境を整えることが重要です。
環境が整っていないと、直感による本来のリーディングがしにくくなるでしょう。
集中力が欠けてしまい、カードからのメッセージを正確に受け取れなくなります。
環境作りの基本として最初に取り組むことは、占い用のすべてのアイテムを清潔に保つ姿勢です。
タロットデッキ・クロス・クリスタルなどのアイテムは、常に清潔にして環境作りの習慣にしましょう。
タロットカードや周辺アイテムは、エネルギーを感じ取りやすいツールだからです。
定期的にカードへのお手入れをする気遣いを忘れないでください。
長時間使用したら、布でカードを拭き取るなどの簡単なケアでよいのです。
カードがも良い状態を保ちやすく長持ちします。
使わない時は、専用の布や箱・ポーチなどへ保管し、ほこりや汚れの付着を防ぐようにしてください。
もちろん、クリスタル・キャンドル・アロマなど他のアイテムもメンテナンスします。

まとめ

タロットカードの読み方は、直感に委ねることが大切ですが、よいリーディングをするには、直感を磨くためのトレーニングも欠かせません。
タロットデッキやアイテムにも、しっかりと意思があるものと捉え、普段から丁寧に扱っていくことが大切です。
タロットリーディングを精査していくためには、とにかく場数を踏んで慣れていくようにしましょう。
直感が大事だからといって、甘んじてたまにしかやらないというのは、あまりにも卑下する態度になってしまい、正確なリーディングができなくなります。
長く愛用していく気持ちで接してあげてください。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会
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