
タロット占いは、自己理解・未来・恋愛など、さまざまな事柄を知ることができます。
日々のさまざまな悩みの、回答を求める理由で占う人が多いようです。
タロットカードは、悩みに対する解決方法を導き解消できる可能性もあります。
ただし、タロットカードを使っても占えないことや、占い結果に依存してしまう恐れもあるようです。
最終的には、自分の判断力を大切にすることが前提となるでしょう。
本記事では、タロットカードで占えることとは何かを紹介する特集です。
また、タロット占いで気をつけるべきポイントを解説します。
タロットカード占いの基本的な部分でもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
タロット占いとは、大アルカナと呼ばれるカード22枚と、小アルカナと呼ばれるカード56枚を用いておこなう占術です。
インスピレーションで好きなカードを選んで絵柄を確認し、そのカードが暗示することを解釈して未来を占います。
方法はいたってシンプルで、カードを選べば簡単に占えますが、各カードには必ず意味があり、選んだ際の配列や状態(正位置・逆位置)によっても意味が変わっていく占いです。
そのため、タロットカードに描かれた絵柄の意味合いをしっかりマスターし、実践を繰り返しながら占い方や閃きを研ぎ澄ませる訓練が必要となってきます。
諸らいの運勢を占うオーソドックスな方法に限らず、悩みや課題の解決のためのヒントを導いてもくれるのがタロット占いの醍醐味です。
タロットカードは、大きく3種類に分類されています。
● ビスコンティ・スフォルツァ版
● ウェイト版
● マルセイユ版
タロットカードの起源は15世紀で、ビスコンティ・スフォルツァ版から始まりました。
現在では、ウェイト版・マルセイユ版の双方が、代表的なタロットカードのスタイルです。
ウェイト版とは、現在日本で一番普及している、誰でも扱いが簡単なカードです。
19世紀頃に誕生したとされています。
マルセイユ版は、歴史がありウェイト版よりも古い時代に誕生しました。
16〜18世紀のヨーロッパにて、大量生産されたカードの絵柄です。
絵柄がシンプルな構成になっています。
ウェイト版とマルセイユ版の違いは、カードの「8番」と「11番」とが入れ替わっている点です。
市販されているウェイト版のタロットカードには、日本語の説明書が販売されています。
これからタロット占いを始めたい人や初心者は、まずウェイト版からスタートしたほうが理解しやすいでしょう。
タロット占いでは、おもにどのような事柄を占えるのでしょうか。
代表的なものを以下で解説しました。
タロットカード占いでは、「未来予測」ができる点が特徴的です。
今後の先行きの展望・可能性を示唆してくれます。
現状から、今後の未来に向かう流れについてを導き出すものです。
ただし、あくまでも未来予測は確定したものではありません。
その後の選択肢や、自身の行動によって変化を遂げることも知っておくべきでしょう。
タロット占いでは、具体的な個人の悩みについて占うことが可能です。
占う場合は、イエス・ノーで回答できる質問であれば、一層明確な手引になるでしょう。
もし、漠然とした質問では、カードの回答も抽象的な表現になってしまいます。
質問が具体的なほど、実践的な回答が得られるでしょう。
タロットカード占いは、抱えている課題や問題の対応策に効果的です。
占いの結果出てくるものは、現時点で想定される未来ではありますが、必ずしも最終的な回答ではありません。
これからの自分の取り組み方・言動次第で、未来は塗り替えることができます。
タロット占いは、その人の決定的な運命を見せるものではなく、現状の悩みや展望を示唆し、それに対応するアドバイスだと解釈するべきでしょう。
もし今の悩みについて整理しその上で占ってみれば、意義のある答えを導き出せます。
また、タロット占いでは、原因を探る目的で過去にも触れることができるのが特徴です。
スリーカードのスプレッド占いをすると、「過去」「現在」「未来」を3枚のカードで紐解けます。
時系列で整理しながら、現状を変える対策が暗示できるのです。
タロット占いは人気の高いカード占いで、多くの人々にも認知されています。
それだけ、数多い占いの手法の中でも、結果が「当たる」確率も高いともいえそうです。
では、なぜそれほどまで、タロット占いは信頼されてきたのでしょうか。
ここでは、タロット占いが当たる理由について解説します。
タロット占いは、潜在意識へ入り込みやすいことが理由の一つです。
潜在意識とは、人の心の奥に潜む意識のことで、普段は自分では気づけません。
もちろん、他人がコントロールすることもできない意識です。
それに対するのが、顕在意識と呼ばれるもので、自覚できる意識を指します。
タロット占いは、占い師が相談者の潜在意識を読み取って、本質的な特徴や将来などを確認する方法です。
自分では気づいていないけど、すでに備えている才気を表出させることが、タロッ卜占いの良さとされています。
タロット占いは、無の境地へと導きやすいことも理由の一つです。
裏返してシャッフルした状態からカードを引いて展開します。
仮に、相談者がカードの意味合いを全部認識していたとしても、実際の占いの現場では裏返しされて、かつシャッフルされたカードを引くことで、どの絵柄が出現するのかはわかりません。
占い師自身もゼロベースで占うため、感情が入る余地はなく、お互いが無我の状態で進行できるからです。
心が無のままで偶然引いたカードは、何かを暗示しています。
タロット占いが当たる理由としては、占い師の経験が表出しやすい点も大きいでしょう。
タロットカードそのものも歴史があり、現在まで培われてきたスキルが膨大であることも、当たる確率を高くするのでしょう。
タロットカードは、カード単体に備わった情報・意味合いに加えて、相談者自身の立場で悩みなどを解釈できます。
もし、経験や知識が豊富な占い師であればあるほど、当たる確率に影響するからです。
タロット占いをしてもらったことがある人は、占い結果が当たったケースも考えられるのではないでしょうか。
それは、経験値が高い占い師に出会えたことにもよります。
タロット占いでは、自分の内面や将来などが客観的に占えます。
しかし、内容によっては占えないものもあるため、それらを無理に占おうとすると、誤った解釈につながってしまうでしょう。
無用なトラブルを防ぐ意味でも、タロット占いではできないことも理解しておくことです。
タロット占いでは、実際の悩みごとでない対象を占うことはできません。
例えば、人の生死、ギャンブル予想、試験結果、他人不幸などです。
それらは普遍的なもの、勝ち負けの結果、誰かを陥れる悪質な考えであり、タロット占いではタブーとなっています。
タロット占いは、あくまでも悩みの解決策を示すものです。
上記の内容は、悩みとは呼べません。
占いで結果を予想できるようなことは、周囲とトラブルになる可能性もあるでしょう。
現状をよい方向に転換させることに活用されています。
タロット占いでは、理由もなくいたずらに他人を占うこともNGです。
タロット占いとは、出現したカードの意味合いと実際の状況を照らし合わせて判断します。
当人がいないところでは、全くというほど意味を成さないでしょう。
自分を正しく導くために占うことが重要です。
タロット占いでは、同じ内容を何度も繰り返し占うことはできません。
タロットとは直感的なものだからです。
つい、もっと良い意味のカードを出したい欲求が高まり、同じ質問を何度も連続で占っても無駄といえるでしょう。
仮に、気に入らない結果が出たとしても、やり直しはしないのがルールです。
最初の直感で出現したカードと向き合って、結果を好転させるようを考えていきましょう。
タロット占いは、自分の悩みや課題に対して、より深い洞察を与える提案であり、未来に向かって最善なアドバイスを示すツールです。
タロット占いをより強固にするには、重要なポイントを理解し適切な姿勢で向き合う必要があります。
ここでは、タロット占いをより効果的に捉えるための条件を解説していきましょう。
タロット占いを効果的にする基本は、カード各位の意味を正確に読み取るスキルがあることです。
タロットカードは全部で78枚あり、それぞれに深い象徴的な意味があります。
さまざまな人生での側面や心の状態を表現し、その象徴でもあるのです。
そのため、カードの1枚ずつに込められた意味を正しく理解することが、最初の作業といえるでしょう。
例えば、「愚者」のカードの場合、無邪気さや新しい旅の始まりを意味します。
また「死神」のカードは、終わりや再生といった意味です。
これらのカードは、表面的な意味や印象で判断しがちですが、多角的解釈を含むものです。
カードの象徴する意味を柔軟に解釈しながら、現状を判断して適切なアドバイスをするのが正攻法となっていきます。
直感的に響くものであり、その意味を信頼するということが大切です。
よって、タロット占いは、カードの象徴的な意味を理解し、深いメッセージを受け入れる力量が問われます。
タロット占いが信頼できるものへと変わる場合、占い師の経験と解釈力によりけりです。
カードの知識を理解しているだけでなく、具体的な状況に当てはめて、相談者を見極めるスキルが問われます。
経験豊富な占い師になれば、カードの微妙なニュアンスから全体的なメッセージを読み取る能力を発揮してくれるでしょう。
占い師がどの程度経験を積み解釈を磨いているかが、質に直結するということです。
タロット占いの結果については、参考情報の一つとして捉えることです。
占い師が経験豊富であっても、タロットの結果は未来を確定させてはくれません。
誤解があるとすれば、相談者の中には、占い結果を過度に信じ込みすぎる傾向の強い人もいることです。
とくにスピリチュアルに傾倒しすぎる人は、現実逃避しやすいこともあり思い込みが激しくなります。
タロット占いの結果は、現状から紐解く未来へのアドバイスに過ぎません。
当然ながら、状況の変化によって結果は全く変わってしまうことは、普通にありえます。
自分の考えや直感と照らし合わせ、あくまでも参考の一つにすることが、賢いタロット占いの活用方法です。
とくに、ネガティブな占い結果が出たら、警告や改善のためのメッセージとして捉えるようにし、これから行動を見直すチャンスだと開き直って暮らすようにしましょう。
タロット占いでは、気をつけたいNG行為があります。
占いに依存することや避けるべき内容です。
タロット占いの的中率が下がる恐れがあり、曖昧な予言しかできなくなります。
以下の内容には気をつけてください。
タロット占いに過度に依存して、何度も占いを繰り返すことはNGです。
悩みや課題が心配だからと、毎日のように同じことを占ってしまうと、カードのもたらす意味が薄くなってしまいます。
それは占いではなく、ただの依存にすぎません。
決して極端な思考に陥らないようにしましょう。
タロット占いは、将来への示唆を与えますが、あくまでヒントです。
強制でもなければ絶対的なものはないことを理解してください。
占いに振り回されてしまうと、結局、自分の人生を生きていないことになります。
先述したように、タロット占いにはタブーな質問があることを理解しておきましょう。
例えば、他人の寿命や病状を占いことはよくありません。
あるいは、他人が占って欲しくない事柄もそうです。
頼まれてもいないことを勝手に占って判断しても、良い結果など得られません。
具体的にはこれらの質問です。
● 他人の失敗や不運に関する質問(離婚・失脚・退職など)
● 寿命や生死への質問
● どうでもいい質問
● 時間が経てば判明するようなギャンブルなどの結果
タロット占いでは、占い師のアドバイスを鵜呑みにしすぎないことも重要です。
とくに、誰かから鑑定してもらう場合で、つい占い師の言葉を鵜呑みにしすぎて信じ込む人もいるようです。
鑑定歴が長くて経験豊富な占い師でも、鑑定結果はヒントでしかありません。
ネガティブな鑑定結果だった場合、心配し過ぎて不安に陥る必要はないのです。
自分の人生は自分で決めるものであり、カードが決定することではありません。
タロット占いを学ぶ際は、付属している説明書や市販されている解説書などで独学ができること、あるいは、占い師が主催するスクールで習うなどの方法が一般的です。
スキルを上げていくための方法には、個人差もあります。
ここでは、おすすめのタロット占い学習方法を解説します。
タロット占いの学び方でポピュラーなものは、書籍を利用する方法です。
タロット関連の本は数多く出版されているので、簡単に探すことができます。
基本的な占い方法、カードの意味の解説など、ベーシックな学習方法です。
自宅で好きな時間に学びたいという人に向いています。
ただし、不明点や疑問が浮上した際、近くに聞ける相手がいない欠点があるでしょう。
それでも、書籍で学ぶ方法は、最初の一歩でもありタロットと関わる以上はずっと続いていく学習方法です。
タロット占いの学び方として、教室・スクールを利用するのもよいでしょう。
都市部を中心にしたタロット占い教室は、結構多く目立ちます。
実践的な見解から占いについての知識などが、雰囲気から感じられるのが魅力です。
わからないことへの質問もその場でできて、疑問を残さずに課題を解決できます。
ただし、スクールは決まったカリキュラムと時間の確保が必要です。
また、コストもそれなりに掛かり、選ぶ教室のプログラム次第で差が生じます。
メリットとデメリットを考慮したうえで通うことになるでしょう。
近年では、オンライン普及により注目されるようになった学習方法です。
ちょうど書籍と教室の学習方法の、良いとこ取りしたやり方でもあります。
好きな場所・好きな時間で講座を受けられるのが利点です。
動画なので、何度も繰り返し視て復習することができ、中にはチャットやメールの機能で随時質問を受け付ける講座もあります。
自分のペースで楽しみながらタロットを学びたい人に向いています。
ただし、その自由度の高さ故に、挫折しやすい方法でもあるのがデメリットです。
上記のように、タロット占いではいくつかの学習方法が考えられますが、資格取得を目標にしてカリキュラムを進める方法もあります。
ここでは、おすすめなタロット占いのための資格を紹介しましょう。
スピリチュアルタロット士®資格とは、霊的で超自然的な感覚から、タロット占いを深く理解出来るように考えられた資格です。
スピリチュアルなタロットカードの世界観についての、正しい知識や感覚が養われることでしょう。
資格取得後は、各種サロン・自宅や・カルチャースクールなどで講師活動ができます。
タロットカード士®資格認定試験は、タロットカードの基本原理からスタートし、スプレッド技術、カードリーディングなど幅広い知識と技術を認定するものです。
カードの意味合いへの解釈、適切なリーディング能力が求められます。
資格取得後は、タロットカードリーディングセッションのスキルが身につくので、セミナー・ワークショップなど、タロット占いの専門家として活躍できるでしょう。
タロットカードは、全部で78枚のカードを使いながら、相談者の人生の側面を判断するための方法です。
単なる未来予測の手段としてだけではなく、現状把握の足がかりとして、また、将来に向けた意思決定サポートのツールとして活用されています。
中でも、人間関係・仕事・恋愛に関する洞察をしたい人にはおすすめできる占いです。
タロット占いを通じて、自分の成長や変化のための参考にしてみてください。