
初心者が最初に悩むのは、タロットカードを選ぶ際のポイントです。
自分の興味や勘に頼って、デザインや雰囲気、カードの持つ意味などを検討し、自分にマッチしたカードを見つけましょう。
最初はタロットの基本となる計78枚のデッキからスタートし、徐々に複雑なものへと移行していく方法が最適です。
その上で、カードの質や使いやすさにも注意を払って選べばよいのです。
タロット占いで、日常生活のアイデアを見出しながら、さまざまな気付きを得られるようになれれば理想的ではないでしょうか。
タロット占いに初めて触れるような状態では、タロットカード選びが重要です。
どのようなカードを選ぶべきなのかわからない人は、本記事を閲覧して、タロットカード選びのポイントを理解してください。
タロットカードには歴史があり、古くは貴族のカードゲームとして誕生したものです。
それがいつの間にか、占いや自己探求のツールとして幅広く活用されるようになりました。
タロットに初めて触れるような初心者は、タロットの基礎知識をしっかりと理解してから実践に入ることをおすすめします。
ここでは、タロットカードの歴史・基本構造・各カードに込められた象徴などを解説していきます。
タロットの起源として明らかなのは、15世紀頃のイタリアです。
「マルセイユ版タロット」として現在でも流入している製品でも知られています。
当初は占いではなく、主にカードゲームとして貴族の間で使われていました。
やがて18世紀に入ると、神秘主義者が出現し、占いや自己探求の道具として利用したのがきっかけです。
カードに描かれている象徴性や意味に注目が集まり、その意味合いを読み解く占い術として確立していきました。
タロットカードを占い術へとシフトさせたのは、18世紀フランスにて、エティラという名の占い師によるところが大きいとされています。
人々の運命を占い、人生の悩みへのアドバイスのために用いられるようになりました。
また、エジプト神秘学やカバラなどの哲学に関連性があり、深い精神的意味合いがもたらされています。
タロットカードはデッキ(1セット)によってそれぞれに特徴があります。
カードの絵柄やシンボルの雰囲気も異なるので、自分の直感や解釈とマッチできるタロットデッキを選んで活用することが重要です。
どのタロットデッキにも深い意味が横たわり深みがあります。
ここでは、多種多様なタロットデッキの中から代表的な種類とその特徴を解説しましょう。
ライダー版タロットは最も有名なタロットデッキです。
1909年、アーサー・エドワード・ウェイトという人物が、パメラ・コールマン・スミスという画家とコンビを組んで制作しました。
初心者にも適しているデッキであることから世界中に広まって、現在でもタロットデッキの主流として活用され続けています。
スート(カップ、ソード、コイン、ワンド)の象徴がしっかりと描かれ、メジャーアルカナのカードにはストーリー性を帯びているのが特徴です。
タロット入門者は、迷わずライダー・ウェイト・タロットからスタートさせましょう。
マルセイユ・タロットは、17世紀のフランスで発祥した伝統的なデッキです。
絵柄はとてもシンプルで、象徴的な表現がされています。
カード解釈の自由度が高いことでも知られ、古いタロットでありながら現在でも市販されている人気のある種類です。
メジャーアルカナのデザインはライター版よりも簡潔なため、解釈のためには深い知識と直感が必要とされます。
ライター版の使用に慣れてきた頃に、マルセイユを併せて使うことをおすすめします。
トート・タロットは、19世紀にイギリスのオカルティストだったアレイスター・クロウリーによってデザインされ、フリーダ・ハリスが絵を描いて完成させたタロットデッキです。
象徴性と神秘主義的要素が色濃く、哲学的背景も持っています。
カードの色彩が豊かで複雑なシンボルが使われているのが特徴です。
メジャーアルカナには、神話や古代文化をモチーフしてあり上級者向けのデッキとされています。
アメリカの心理学者であるドリーン・バーチューが作成したタロットデッキです。
天使をテーマにしたもので、ポジティブで癒しのあるメッセージを主としています。
カードの絵柄も、天使や神聖な存在が描かれ穏やかなイメージです。
そのため、自己啓発のために使うような場面におすすめです。
アール・ヌーヴォー・タロットとは、アール・ヌーヴォー(新しい芸術)運動からインスパイアされて誕生したタロットカードデッキです。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に流行し、自然・有機的形状・曲線的ラインを特徴としています。
見た目の美しさを重視したタロットカードで、幻想的なイメージが魅力です。
アート的価値が高く芸術性を追求しています。
ヴィクトリアン・タロットは、19世紀のヴィクトリア朝時代の雰囲気を持ったタロットデッキです。
格調が高くエレガントでノスタルジックなデザインに仕上がっています。
古典的なヴィクトリア時代の社会や背景を反映しているのが特徴です。
タロットカードデッキの代表格は、ウェイト(ライター)版とマルセイユ版の2種類だと思えばよいでしょう。
世界的標準でも、この2つの種類がほぼ主流として市場に流れています。
とくにウェイト版タロットの普及率がほとんどなので、ビギナーはこのデッキから入ることが普通です。
また、マルセイユ版がシンプルな表現をしているのに対して、ウェイト版は表現が豊かで、物語を読み取れるように作られています。
そのため、タロットに慣れるまではウェイト(ライダー)版を活用し、やがてマルセイユ版も取り入れるという流れが目立っています。
タロット初心者がデッキを選ぶ際は、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
扱いやすさ・直感的に意味が読み取れるデザイン・感性に合うものといった選択の条件があると思えばよいでしょう。
例えば、ウェイト版はポピュラーな解釈ができる扱いやすさがあることや、モダンウィッチタロットであれば、現代的解釈が可能といった側面を重視して、どのカードを最終的に選ぶかは、まさに本人次第です。
カードの大きさ・質感も考慮してみましょう。
では、具体的にどのような点を重視すべきかを解説します。
タロット初心者にとっては、明確で意味が直感的に読み取れる絵柄のタロットデッキが最適です。
ウェイト版タロットが普及している理由は、初心者でも扱いやすい構成とデザインになっているからです。
タロット初心者は、自分が心地よく思えるデザインのデッキを選ぶとよいでしょう。
共感できるデザインのものなら、カードの意味をより深く理解できるからです。
好きな色・絵柄、雰囲気のカードを普段から使用したほうが気分も高まります。
タロット初心者のカードデッキの選び方としては、サイズ感を重視してください。
手の大きさに合い使いやすいカードを選ぶことが大切です。
カードサイズが大きめならリーディングの時に見やすくなり、小さいものであれば携行に便利なので、利点・欠点を考慮して、どちらを優先にするのかも選ぶポイントとなります。
タロットカード選びでは、初心者・ベテラン問わず直感を信じることは重要です。
できれば、実物のカードを手に取ってみて、直感で惹かれる製品を選ぶようにしましょう。
モノ選びの基本は、波長が合うと感じるかどうかが最終的な判断基準ではないでしょうか。
タロットカードの場合も同じだと考えてください。
初心者なら、カードデッキは解説書が付属した製品を選びましょう。
タロットカードデッキには、日本語の解説書が付いているものとついていないものがあります。
解説書がないと、最初の一歩を踏み切れませんし、カードの意味を深く理解できません。
もし解説書がないデッキであれば、ネットで解説情報を確認しておくことも大切です。
タロットカードデッキは、新品のものを選びましょう。
中古タロットカードも市場に出回っていますが、あまりおすすめできません。
理由は、過去のオーナーによる余計なエネルギーが溜まっている危険性があるからです。
非科学的なことではありつつ、カードリーディングの際に悪い影響を与えると考えられています。
初心者であれば尚更、新品のカードを選ぶようにしましょう。
タロットカードデッキは、リーディング目的によって選ぶようにしましょう。
もし日常的な問題へのアドバイスを目的にするなら、ウェイト版のような具体的な絵柄によるデッキが最適です。
読み解き方もシンプルでわかりやすい特徴があります。
タロットカードにはヨーロッパの古典的なイメージがあり、常に格式が高いものという印象があります。
そのため、ビギナーとしては、タロットデッキ選びで最低限の注意を払う必要があると思ってください。
以下では、タロットカードデッキ選びでのおもな注意点を解説します。
タロットデッキによっては、アートのスタイルが大きく異なります。
伝統的なものを主流としつつも、現代的で抽象的なものも登場しました。
今では世界中に多種多様なデザインがあります。
そのため、選ぶ注意点としては、自分が心地よいと感じるアートスタイルを優先してみましょう。
そのほうが、後々リーディングがしやすくなります。
初心者は、タロットカードのサイズと質感にこだわりましょう。
他fだ、こだわるといっても大げさに捉えず、自分が使用する際に扱いやすい感覚なのかを基準にするということです。
タロットカードのサイズは、デッキによって異なります。
あまり大きすぎると手に持ちにくくなり収納に不便です。
自分の手の大きさ・使い方に合ったサイズで選ぶことがポイントとなるでしょう。
他にも、紙質や表面加工などの材質にも重要な要素があります。
滑りやすいカード・滑りにくいカードにも区分できるので、それらを総合的に判断して最終的に決めることです。
タロットデッキには、特定のテーマがあります。
例えば、動物・神話・歴史的背景などです。
市販されている各カードのテーマが自分の興味や直感と一致したものを使いましょう。
そのほうがカードとのつながりが深くなり、リーディングがしやすいからです。
できるだけ、他者のレビューや評価を事前にチェックしておきましょう。
デッキの使いやすさなどがどう評価されているのかなど、視点をさまざまに捉えるためにも役立ちます。
リーディングへの影響力なども、実際に使っている人の感想はとても強力なものです。
タロットカードにはスプレッドが無数に存在します。
その中には、初心者に適しているシンプルなスプレッドもあるので、最初の学習としては、自分の得意なスプレッドを開拓することが重要です。
カードの数が少なく、解釈しやすい利点を生んでくれ、カードの意味や象徴を理解する第一歩となるでしょう。
では、初心者に最適なスプレッドをいくつか解説します。
● ワンカード
● ツーカード
● スリーカード
ワンカードは、タロットカード占いの極めてシンプルなスプレッドです。
1枚のカードを引き、質問に対する回答を導き出す方法なので、初心者が必ずマスターすべきスプレッドといえるでしょう。
具体的な質問があり、明確な答えが必要な際に効果的です。
具体例としては、今日一日の今後の動向や、一定の課題に対する最善のアプローチがなにかといったシンプルな質問に適します。
ツーカードは、2枚のカードを引き、関連づけた解釈をします。
1枚目のカードは、質問に対する現状や課題のことを示し、2枚目のカードで解決方法や未来展望を示すという流れです。
シンプルに問題点と解決策の双方からの俯瞰的な視点に役立つでしょう。
スリーカードは、過去・現在・未来の3つの時系列から占えるスプレッドです。
1枚目のカードでは過去の出来事や原因、2枚目が現状、3枚目が未来展望や結果を表しています。
スリーカードは、占うテーマを広範囲に解釈できて、時間軸を辿りながら未来の予測ができる点が魅力です。
カード同士の複合的な関係性で、より深い洞察が得られます。
タロット占いをおこなう上で、カードデッキはもちろん、他にも揃えておきたい重要アイテムがあります。
多くは市販購入することもできますが、オリジナルで自作のものを用意することも可能です。
では、具体的に、タロット占いに欠かせない必須アイテムを解説します。
タロットカードデッキとともに最低限必要なアイテムがタロットクロスです。
テーブルの上に敷いて汚れ防止のために使用します。
それに、雰囲気を演出する意味も含まれたものです。
専用のタロットクロスを購入してもいいですし、代用として自作するのもよいでしょう。
カード使用時の保護とスムーズな扱いといった意味で成立すれば問題ありません。
タロットデッキを安全に保管する、カード用の収納ボックスやバッグを入手しましょう。
また、持ち運ぶためのポーチ・バッグ・巾着袋なども必要です。
カード専用の収納ボックスは使わない時の保管用として自宅に置いて、外出先でタロットを使う場合には携行用のポーチというように、上手に使い分けていきます。
タロットカードのメンテナンスに、必要とされる浄化用アイテムも揃えたいものです。
代表的なのは、以下のようなアイテムが考えられます。
● 水晶などのパワーストーン
● 塩
● カードを燻して清めるためのハーブ
● クリスタルチューナー
いずれも、タロットデッキに込められたパワーを浄化して、余計なものを取り払うことができるとされています。
タロットのためのメモ・日記・ノートを付ける習慣があれば成長に役立ちます。
スプレッドをおこなった際の内容詳細、感想、反省点などを小まめに付けておくことで、今後の自己成長の速度も変わっていきます。
タロットカードの知識をより効率よく学ぶための書籍・資料も必要となるでしょう。
無理のないペースで、知識を集めてアップグレードしていく姿勢が大切です。
本を購入する場合は、一度に何冊も読むのではなく、優れた本を一冊選びじっくり学習することをおすすめします。
本によっては絶版された商品もあるので、必要であれば中古本を購入してもよいでしょう。
他にも、各種サイトや動画サイトの情報もチェックすることです。
良質な情報であればプリントアウトなどしてまとめておくのもよいでしょう。
パソコン上のメモ帳などに記録しておくのも便利です。
好みのタロットデッキを見つける作業こそ、タロットカードとの深い対話をするために重要です。
タロットとは、豊かな想像力と創造性あるツールとして歴史を刻んできました。
また、カードデッキによってイメージや解釈が異なります。
自分の感性・感覚に寄り添って最適な製品を選ぶことで、効果的にタロット占いができるようになるでしょう。
タロットカードは、最初の選び方がその後を左右すると思っても過言ではありません。
カードとの絆を深めることで、インスピレーションが冴えわたり解釈が研ぎ澄まされていきます。
解釈の幅を広げていく意味でも、好きなタロットカードに親しむことが重要です。
また、最初は一枚ずつカードの意味を覚えて理解を深めてください。
タロットの長い歴史からは学ぶ項目が多いため、最初は大変かもしれませんが、本当にタロットが好きであればそれが楽しいと感じるはずです。
課題を徐々にクリアすれば、次第に未来が開けていき、自分らしいカード占いの方法が編み出せます。
そうなるためにも、最初の一歩が肝心です。
自分の価値観や感性に従ってカードデッキを見つけるようにしましょう。
イラストの雰囲気・色彩・テーマなど、どのポイントに惹かれるかは個人差があります。
おそらく自分に合っているから、そのカードは選ばれる運命だったといえるでしょう。
自分で選んだタロットカードでの強い運命を感じ取ってくれれば、きっとその後の占い術も理想的なものになります。