タロット占いのやり方は?注意点と合わせて紹介

タロット占いのやり方は?注意点と合わせて紹介

記事作成日:2025.05.28

今や、タロット占いは人気の高い占い術として知られています。
そのため、自分もタロットカードを使って占いをやってみたいという人も増加中です。
しかし、どういう手順で、どんなやり方をするのか、覚えるべきことは何かなどの悩みがつきものだといいます。
実は、タロット占いは、ちょっとしたポイントがあり、そのコツさえ掴めば比較的誰でも簡単にできるものです。
本記事では、タロット占いのやり方を中心に解説します。
また、タロットカードを扱う上での注意点も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

タロット占いの概要

タロット占いとは、タロットカードを使い未来・現在の状況を読み解いていく占いです。
カードは総数が78枚で構成され、それらを22枚の「大アルカナ」、56枚の「小アルカナ」と呼ばれる分類をします。
それぞれカード各位には、異なった象徴や意味合いが込められていて、引いた際に出現した絵柄の意味から解釈していく方式です。
おもに、質問者の問題や悩みを直感を頼りにアドバイスを導いていく占い方法で、世界中に愛好家が存在します。

1-1タロット占いのおもな方法

タロット占いの際は、特定の質問をヒアリングした上で、方向性を探るためにカードを引いて判断していきます。
1枚ずつのカードには、寓意的な挿絵や、ワンド(棒)・ペンタクル(金貨)・ソード(剣)・カップ(聖杯)などの日用品の絵が描かれていて、占い師はカードに描かれた絵を解釈しながら最終的な結果を読み取り(リーディング)をていく流れです。
つまり、選ぶカードの絵柄の偶然性や、占い師のリーディング方法や解釈のセンスによって、どのような運勢が見えるのかが変わっていきます。
また、占い方法は、ワン・オラクル、フォーチュン・オラクル、スリーカードスプレッド、ケルト十字スプレッドなど無数の種類があり、各々の方法が異なります。

1-2タロットカードのおもな種類

現在のところタロットカードの種類には、3種類が確認されています。

● ビスコンティ・スフォルツァ版
● ウェイト版
● マルセイユ版

タロットカードの起源として最も古いタイプが、15世紀に誕生したビスコンティ・スフォルツァ版です。
当時のミラノ公であったフランチェスコ・スフォルツァなどが、画家に描かせた絵を採用しています。
やがてウェイト版・マルセイユ版が登場し、代表的なタロットカードのスタイルとなりました。
ウェイト版は、現在一番普及したカードです。
19世紀頃に誕生したものとされています。
マルセイユ版は、16〜18世紀のヨーロッパにて大量生産されたカードです。
絵柄がとてもシンプルな構成になっているので、これも人気があります。
まら、ウェイト版とマルセイユ版は、カードの「8番」と「11番」とが入れ替わっている点が特徴的です。
市販のウェイト版タロットカードには、日本語による解説書などが販売されています。
まずは、初めてのタロットであれば、ウェイト版からスタートしたほうがよいでしょう。

タロット占いをする前の準備とは

これからタロット占いをしたい時、ふさわしい準備をするようにおすすめします。
タロット占いを成功させるための事前準備としては、以下のような3つの項目があげられるでしょう。

● 場を整える
● 占いの目的を明確にする
● メンタルをコントロールする

では、詳しく解説していきます。

2-1場を整える

タロット占いでは、なるべく占いをしやすい場所を作る工夫が大切です。
ただし、大げさに部屋を改装することや、スピリチュアルな環境を無理に作るということではありません。
要は、タロットカードを駆使できるように、手元周辺を整えることです。
例えば、タロットカードを広げるテーブルや机には、布やクロスを敷くようにするとスムーズに扱え、カードにも傷がつきにくくて安心できるでしょう。
そのためには、滑りやすい布を選ぶことです。
占いの手順がうまく進行できるかどうかは、事前に場の準備をそれなりに整えているかにかかってきます。

2-2占いの目的を明確にする

タロット占いが成功するためにも、どのようなことを占うのか目的を明確にしましょう。
相談者が現在直面する問題や課題、関心事と未来への不安などについて、できるだけ具体的な質問をしながら導き出す必要があります。
そのためにも、機会を設けて経験値を高めることが大切です。
相談者の立場を汲んでホスピタリティを示せるよう、的確に解釈できるように努めていきましょう。

2-3メンタルをコントロールする

タロット占いを始める前は、メンタルを整えることも大切です。
まずは、気持ちを落ち着かせて、リラックスします。
深呼吸や瞑想を取り入れるなど、自分なりの工夫をしてみましょう。
仮に、ネガティブな不安を抱えたままで占いをすると、その感情を引き摺ったまま、結果に反映されてしまう恐れがあります。
常に心身のバランスを保つように工夫することです。

タロット占いの基本的なやり方

タロット占いをする時は、基本的なやり方をマスターし、その手順に沿った進行をします。
主なタロット占いの基本的なやり方は以下の通りです。

● 占いの目的を明確にする
● タロットカードを用意する
● カードをシャッフルする
● カードを引く
● カードの意味を解釈する

では、この流れを順に解説します。

3-1①占いの目的を明確にする

先述にもあるように、タロット占いで重要なのが、占いの目的を明確にすることです。
相談者自身が現在悩むこと・問題・未来への不安などを、具体的に導くような質問を用意するスキルが求められます。
仮に、新しい仕事への決断で悩む人であれば、現行での仕事の問題や課題を明確にするための問いを立てることになるでしょう。
いわば、占いというよりもコーチングに似たものを提案します。
そうすることで、結果をより的確に、自分事として解釈することができるからです。
ところが、「これからの人生に何があるのか?」といった漠然とした質問では、タロットカードのほうが、明確な回答を示そうとはしてくれません。
占いを始める前に、自分の知りたいことを整理してもらい、具体的な質問を用意することが重要です。

3-2②タロットカードを用意する

タロット占いには、当然ながら適切なタロットカードを用意する必要があります。
標準的なタロットカードのセットは全78枚構成です。
大アルカナが22枚、小アルカナが56枚という決められたものですが、あとは、自分に合った好きなデザインのものを選べばよいでしょう。
イラストの画風や色合いなどは、雰囲気作りにも影響を与えます。
また、カードの並び順についても、自分なりの方法を考えていければ、個性が発揮できるでしょう。
適切なカードの選択と準備をすることで、タロット占いが成功します。

3-3③カードをシャッフルする

次に、タロットカードをシャッフルします。
この際、相談者自身におこなってもらうのが普通です。
理由は、相談者の思考や感情をカードに反映させるためであり、この作業を占い師が行うような状況は、なにか怪しいと思うほうが良いでしょう。
シャッフルの方法にはいくつかアプローチがあり、一般的なのは「3回切る」方法です。
デッキを3分割にし順番に重ね合わせます。
他にも、相談者の直感でカードをひとつひとつ手に取ってシャッフルする場合もあり、相談者自身がカードに触れることで、より個人的なメッセージが伝わる方法です。
このように、カードのシャッフルは、相談者自身が積極的に関わるようにします。

3-4④カードを引く

カードをシャッフルしたら、実際にカードを引いていきます。
カードに描かれたイラストや番号・位置関係により、意味を把握していく流れです。
大アルカナのカードなら、人生の重要な出来事、小アルカナのカードは、日常の出来事に付いて示唆します。
引いたカードの組み合わせや位置関係から複合的な解釈をし、過去・現在・未来の流れを把握できるでしょう。
カードがもし逆さまに出現した場合は、通常の基本的意味合いとは異なった結果です。
占い師は依頼者と対話を通じながら、現状とカードの結果を照らし合わせて答えを導き出します。

3-5⑤カードの意味を解釈する

最後に、選び出されたカードから、その意味合いを解釈してアドバイスをしていきます。
カードの絵柄の基本的意味、番号、位置関係などを確認し、その時の出現状態からカードのメッセージを読み解いていく流れです。
ここで初めて、占い師としての力量が問われてくるでしょう。
相談者の悩みや課題をどれだけ理解し寄り添って対話ができるでしょうか。
成果があるかどうかは、最終的に相談者が占い師のアドバイスを聴いて納得してくれるかにかかってきます。
重要なのは、占い師の客観的判断とともに、ホスピタリティを持って接することです。
深入りしてはいけないでしょうし、かといって事務的な態度では評価が落ちてしまいます。

タロット占いのおもな形式と応用例

タロット占いの方法には複数の形式があり、リーディングスタイルによって異なった視点が入ります。
どのような形式で占いをするのかで、占いの解釈やアプローチが変わっていくことになるでしょう。
また、個人的な趣味趣向なども入ってきます。
ここでは、代表的なリーディングスタイルと特徴、タロットと他の占術の組み合わせの応用について解説しましょう。

4-13枚引きリーディング

3枚引きリーディングとは、多くのタロット占い師が使用する手法です。
3枚のカードを引いて、過去・現在・未来を表します。
比較的短期間の出来事や、特定テーマに焦点を当てた占いです。
相談者の意思が強く目標意識が高いようなら、具体的な状況や問題を簡潔に分析する事ができるでしょう。
おもに恋愛や仕事の進展などで、現実についてと過去の出来事との影響、未来への予測結果が読み取れます。
初心者が占いの流れを身につけるのに最適な、基礎となるリーディング方法です。

4-2ケルト十字リーディング

ケルト十字リーディングは、3枚引きよりも複雑で詳細なリーディングに適しています。
10枚のカードを使用し、占いたいテーマについて多角的視点を提供できるのが特徴です。
現状・未来の可能性・背景にある深層心理までを、深く洞察していきます。
人生の大きな決断、長期的問題についてを知りたい人におすすめするリーディングです。
この方式では、カードの配置によって持つ意味が変わり、状況の全体像を随時捉えることができるため、経験豊富な占い師や、リーディングの幅を広げたい人の応用編として使われています。

4-3タロットと占星術の融合によるリーディング

さらなる応用としては、タロット占いと占星術をミックスさせる方法です。
お互いがシンボリックで、それぞれ補完的な役割を果たします。
具体的には、タロットカードの「星」や「太陽」などのカードが、占星術の星座や天体とも影響をし合うことがあります。
占星術のホロスコープなどを活用して、タロットリーディングをするので、相談者の現在の星の配置、天体の影響を考慮しながらアドバイスもできるでしょう。
このように、タロットと占星術の組み合わせは、より深い洞察と精度を高めます。
そのためには、当然ながら占星術の知識も併せ持つ必要性があるでしょう。

タロット占いでの注意点

タロット占いでは、気をつけて取り組みたい事項もいくつかあります。
おもに、以下の内容には気をつけてください。

● 誠実な気持ちで占う
● 自分に合うリーディング方法を使う
● カードの解釈を柔軟に捉える
● 占い結果は参考程度にとどめる
● プライバシーに配慮する

では、さらに詳しく解説しましょう。

5-1誠実な気持ちで占う

タロット占いをする際は、誠実さを重視して気持ちよくおこなうことが大切です。
相談者の内面の問題や課題を明らかにするツールなので、占い師は、依頼者の真の願望や心の奥底にある想いに寄り添えるようなホスピタリティ精神が問われます。
単なる手段やビジネスでやろうとすれば、やがて破綻してしまうでしょう。
そうならないためにも、占い師自身が誠実な気持ちのまま、信頼関係を築く姿勢が望ましいのです。
また、それとは逆で矛盾もしますが、占い師が期待に応えようと、好ましい結果だけを意図的に導き出す行為は避けなければなりません。
かえって信頼を裏切り、占い本来の意義を損なってしまうからです。
相談者の立場に立ちつつも、あくまでも客観性を見失わない人物こそ、良質なタロット占い師といえます。
占い師にとっての誠実さとは、単に占いだからという無責任さではなく、タロット占いを通じたコーチング的な役割を担っているのだと自覚してください。
ただし、最終的に答えを決めて行動するのは、相談者本人次第だということです。

5-2自分に合うリーディング方法を使う

タロット占いは、自分に最もやりやすい方式を採用することが望ましいでしょう。
占い方は無数に存在するため、結局それらの中から占い師本人が得意とする手法を見つけることになります。
占い師の個性や得意分野が反映されるものと思えばよいでしょう。
言い換えれば、占い師を目指すのであれば、自分の感性やアプローチ方法を見出す必要があります。
直感的な解釈が得意な占い師もいれば、論理的で分析力の優れた占い師も存在するのです。
どちらのアプローチが正しいかの線引など最初からありません。
その点を間違えないようにしましょう。
それぞれの方法論には一長一短があるので、無理にほかの占い師のやり方に合わせることや、どちらかを非難することは絶対にしてはなりません。
あるいは、同じ占い師が相談者のタイプを考えて、リーディング方法を変えることもあるでしょう。
そのような占い師は経験豊富で信用ができます。
なによりも柔軟なアプローチを考えて、即座に自分自身が変換できるスキルを持つことが理想です。
自分の資質とスタイルを見極め磨き続けることが、レベルの高いタロット占い師ということになります。

5-3カードの解釈を柔軟に捉える

出現するカードの意味合いと解釈は、柔軟に読み解いていくようにしましょう。
タロットカードの各1枚には意味づけがありますが、単なる目安にすぎません。
実践上での占いでは、カードの組み合わせ・占い師の直観・相談者の状況など複数の要素を総合的に考慮します。
もし、ある特定のカードが「不運」を意味するものでも、他のカードとの関係性で変化することなどたくさんあり得るのです。
相談者の置かれた状況や心情によっても、異なる意味合いを持つことがあります。
その都度、柔軟な解釈で課題や内面の動きを的確に把握しましょう。
占い師は、自分の知識や経験に固執することなく、視点を変化させることが重要です。
柔軟に捉えた多角的なアプローチこそ、タロット占いにとって最も重要なことと思ってください。

5-4占い結果は参考程度にとどめる

これも重要なことですが、あくまでもタロット占いの結果は参考程度ということです。
タロット占いは、人生の方向性を示唆する手段ではありつつも、結果は絶対的ではありません。
スピリチュアルに傾倒しがちな人が闇に陥る理由は、占いの結果を思い込みすぎて、その後の人生を受動的にしてしまうことによります。
タロット占いでさえ、必ずしも未来を完全に予見できるわけではありません。
相談者にとっては、その後の行動や選択次第で、結果を大きく変える可能性のほうが高いわけです。
占いは可能性の一つを提示しているに過ぎないことを理解してもらいましょう。
盲目的に信じ込んで過度に依存しそうな人物は、割とすぐに察知できるものです。
占いを始める前に十分なガイダンスを促すべきでしょう。
占いの結果は手がかりとして捉え、自分の内面を見つめ直し新たな選択肢を模索するように指示することです。
人生設計は相談者本人でなくては築けないものだという点を、わかってもらってから占うことです。
それでも理解できそうにない相談者であれば、思い切って断ったほうがよいでしょう。

5-5プライバシーに配慮する

タロット占いでは、常にプライバシーに気をつけておこないましょう。
タロット占いは、相談者の内面や人生に踏み込んでしまうものです。
そのため、個人情報やプライベートな内容の扱いには配慮しなくてはなりません。
多くの場合が機密性が高いデータばかりになるでしょう。
不適切に扱わないように管理することです。
近年でありがちなこととしては、相談者の同意なく情報を漏らす行為です。
SNSなどに顔出しすることや、必要以上に個人特定できてしまう内容を記事化するなどは、あるまじき行為となります。
また、占いの目的以外で使用してはいけません。
プライバシーが侵害されないための策は、占い師にとっての業務の一端となります。

まとめ

タロットカードは、大アルカナと小アルカナの、全部で78枚のカードを使用する占いです。
相談者の抱える現在の悩み・トラウマなどについて、カードの導き出す答えから判定を下します。
未来予測の手段ではありながら、現状把握をしてもらい立ち位置を確認してもらえる点でも優れたものです。
その上で、意思決定サポートのツールとして活用できます。
注意点は、決して絶対的な結果を出すものではないことです。
あらゆる人間関係や自分の内省・スキルなどを洞察をしたい人にはおすすめします。
タロット占いを活用して、より明るい未来へと向かっていきましょう。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会
目次

上へ戻る

在宅受験で資格が取れる!
スピリチュアルタロット士®資格を詳しくみる