リフレクソロジーの効果について

リフレクソロジーの効果について

記事作成日:2023.06.05
リフレクソロジーの効果について

リフレクソロジーとは、アメリカで発祥した「ゾーン・セラピー」を基本として、身体のリラクゼーションを目的に行われる施術として日本で普及しました。足や手にある肺臓反射区と呼ばれる特定の部位を面としてとらえ、心と身体のリフレッシュを図るものです。
「フットチャート」「ハンドチャート」と呼ばれる内臓反射区の地図があり、その地図をもとにして、健康のカギとなる特定の部位を探り当てて施術を行っていきます。ここではリフレクソロジーの効果についてご紹介します。

目次

リフレクソロジーの効果とは?

1-1神経が集中している反射区を刺激して身体を整える

リフレクソロジー(reflexology)の発祥は、アメリカのウィリアム・フィッツジェラルド (William H. Fitzgerald)医師が手術中に、患者がベッドの梁などに手や足を押しつける行為を観察したところから始まります。これを医学的に研究したところ、痛みを和らげる効果があることを発見しました。
研究を進め、「体は一つの線として繋がっているのではないか?」という仮説を立て、足の裏から手の先を含め、全身を10本の線で繋ぐ図を作成しました。その「ゾーン・セラピー」をさらに発展させ「フットチャート」「ハンドチャート」を作成したのが、アメリカのユーニス・イングハム理学療法士です。このチャートは足や手に位置する内臓反射区を記した、身体の地図となっており、その反射区は「面」としてとらえます。
神経が集中していると考えると、触角が敏感であり血管が多く血流がよいなどといったイメージを持たれると思います。そういった神経が集中している部分を刺激することは「本当に痛くないの?」という疑問を持ってしまいますね。
足の裏、手の甲と手のひらは神経が集中している部分であり、毛細血管が多数存在しています。そのため、触角が敏感であり、触ったものがどのような形で、どのような感触なのかなどを瞬時に判断しそれが何なのかまで理解することができます。身体のセンサーやリモコンスイッチみたいな役割を担っていると言ってもよいかもしれません。
足の裏や手の甲と手のひらは、触角が鋭い分、痛みを感じやすい部分であると言えます。そこに存在している健康のカギとなる特定の部位が、身体の各部位と繋がっていると考えてよいでしょう。
健康のカギとなる特定の部位は固くなっているとされており、丁寧な手技を施さなければ強い痛みを感じてしまう可能性があります。リフレクソロジーは、細やかに健康のカギとなる特定の部位を探り当てて痛みをほとんど感じないように手技を行い、身体のリフレッシュと共に、体調を整えることを目的としています。
神経が集中している反射区と聞くと、東洋医学の経絡経穴の考えが頭に浮かぶと思いますが、リフレクソロジーの考え方とは異なります。東洋医学の経絡経穴の考えはツボを「点」として考え、その特定のツボに対し「点」となる刺激を加え施術を行います。リフレクソロジーは反射区を「面」としてとらえ、「面」に対する刺激を加え施術を行うので、手技や器具の利用も変わってきます。反射区とツボはまったく別のものであるととらえるとよいでしょう。

1-2内臓の働きをスムーズにする

リフレクソロジーのリラクゼーションは、フットチャートとハンドチャートを元にして施術を行っていきます。フットチャートやハンドチャートに記されている反射区には、全身の関節や筋肉に関係する部位、肺などの循環器に関する内臓や消化器官、脳内分泌や眠りに関する部位など多岐にわたります。
内臓の働きを正常に整えるためには、生活習慣が大きな要因となってくることは誰しもが知っていることだと思います。現代では、就労者に対する健康診断が企業に義務付けられているため、年に一度は健康診断を就労者は受けています。その健康診断の一つとして、生活習慣病のチェックが行われているため、生活習慣の指導を受ける機会がとても身近なものとなりました。
内臓の働きをスムーズにするためには生活習慣を整えることが大切ですが、それと同時にリフレクソロジーを行うことで、心と身体のリフレッシュ効果を得ることができます。全身の血行促進となるため、内臓の働きを整える期待がされます。

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リフレクソロジーの精神的効果

2-1リラックス効果

生活習慣病について、上述で少し触れてきました。今まで築いてきた生活習慣を変えることはなかなか難しいものがあり、何らかの生活習慣病を抱える人の割合は年齢とともに増加傾向にあります。
日本の一年間に使われている保険医療費の約三割が生活習慣病の治療であるという内閣府の統計調査で明らかになっていることから、生活習慣病を抱えている人の割合はもっと多いことがわかります。
生活習慣病の一つの要因として、不快ストレスの過多と快ストレスの減少があげられます。通常ストレスは快ストレスと不快ストレスが天秤にかけられているようにバランスを取りあい、自律神経を乱さないように整えています。しかし、一方にバランスが偏ってしまうことで自律神経が乱れ、さまざまな体調不良を招いてしまいます。
リフレクソロジーによるリラックス効果は、快ストレスとなるため不快ストレスの発散につながると考えられます。施術の心地よさから、施術中に「眠ってしまった」という話を目にしたり聞いたりすることがあります。反射区への刺激は、全身の筋肉や関節、血液循環にアプローチするため、健康のカギとなる特定の部位に作用し、リラックス効果が得られます。

2-2リフレッシュ効果

リフレクソロジーは反射区を刺激することにより、血行促進が期待されます。血行促進されることにより、内臓の働きが整い、老廃物の排出が促進されることに繋がります。反射区への刺激はリラックス効果があることと、老廃物の排出が促進することで、心と身体がリフレッシュされたという実感が持てると思います。
老廃物の排出が促進されると、本来必要な栄養分が身体にくまなく行きわたることにつながるため、自然治癒力を最大限に引き出すことになり、疲労回復効果が得られることになります。このことがリフレッシュ効果を感じる一つの要因と考えられます。

2-3安心感を得られる

リラックス効果やリフレッシュ効果は快ストレスとなります。快ストレスを得ることで溜まった不快ストレスが発散され、ストレスのバランスが整います。不快ストレスが溜まりすぎると自律神経が乱れ、脳内分泌が乱れます。脳内分泌が乱れるとさまざまな体調不良を招きますが、その中で何とも言えない不安感が出てくることがあります。
不快ストレスが発散されリラックス効果やリフレッシュ効果が得られることにより、ストレスのバランスが整いその結果自律神経が整うことから、安心感を得られることにつながると言えます。

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リフレクソロジーの身体的効果

3-1血液やリンパの流れをよくする

反射区を刺激することにより、筋肉や関節の張りやコリを改善させる効果が期待されます。筋肉や関節がコリ固まってしまうと、当然血管の弛緩と収縮に影響が出てくるため、循環不全を招いてしまいます。筋肉や関節のコリや張りが改善されることにより、血行が促進され、血管内環境が整うことに繋がります。リンパ管と血管は繋がっているため、当然リンパ液の流れも改善されるということに繋がります。

3-2自然治癒力を高める

上述したように、血行が促進される効果が期待されます。血行が促進されることで内臓の働きが整い、老廃物の排出が促進されます。老廃物の排出が促進されると、体外から食事により吸収する栄養分を十分取り込むことができるようになり、身体全体に供給できるようになります。そうなると、疲労回復に繋がりますし、栄養が十分行きわたることで自然治癒力を最大限に引き出すことが可能となってきます。

3-3身体を温める

血行が促進されることにより、全身にくまなく血液が循環されることになります。全身の毛細血管にまで十分血液が循環されるようになると、当然冷え性などの改善につながってくると考えられます。それとともに自律神経も整うため、本来人間が持っている恒常性維持機能が正常に働くことになり、外気温に合わせた体温調節ができるようになります。

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リフレクソロジーの効果についてまとめ

リフレクソロジーの効果は多岐に渡ります。身体全体に繋がる反射区を刺激することにより、健康のカギとなる特定の部位にアプローチすることができ、リラックス効果やリフレッシュ効果をもたらすことに繋がります。

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