私達の生活には音楽がありふれています。スーパーやコンビニ、外食店などに入ると何かしらの音楽が流れています。

普段はあまり意識することがないですが、音楽にはストレス解消の効果があります。音楽を聴いているからこそ私達の心身状態が安定し、生活が成り立っているのです。

では、音楽は私達にどのような影響を与えているのでしょうか。音楽でストレス解消する方法について、ご説明していきます。

ストレス解消にはどんな音楽が効果がある?

音楽を聴き、「落ち着くな・癒される」と感じたことがあるかと思います。実は、これにはしっかりとした理由があるのです。

音楽のもつ「同質の原理」を利用する

音楽には「同質の原理」というものがあります。

「同質の原理」は音楽療法の理論

一般的に「同質の原理」は、音楽療法の場で適応します。我々人間は、喜怒哀楽があり、1日を通して状況に合わせて気持ちが変化していきます。

楽しいことがあった時は嬉しくなり、不幸な事があれば悲しみます。その喜怒哀楽に対応した音楽を聴く事が「同質の原理」の基本的な理論です。言い換えれば、適応した音楽を聴くことで、「感情を同一化」します。

感情に合った音楽を聴くことで、心を落ち着ける

喜怒哀楽に適応した音楽を聴くことで、精神的な安らぎを感じることができます。

また、適応した音楽を聴きながら作業をすると、作業効率があがることも医学的に証明されています。

では、一体どのような音楽が適しているのでしょうか。イライラした時、不安になり悲しい気持ちになった時に効果的な音楽をご紹介していきます。

イライラしているときは、イライラと同じ強さを持った音楽(SARAジャパン既存ページより)

人間関係のいざこざや納得のいかない事象に遭遇した際、イライラすることがあると思います。

イライラとは、自身の経験してきた出来事との相違や、自身の中の常識を逸脱した時に起こりやすい感情です。そんな時、「同質の原理」を利用して、イライラを象徴するような曲や自身の気持ちを代弁してくれているような曲を選択します。

例えば、歌詞の一部に「この世界から抜け出したい」や、「誰か気持ちをわかってくれ」、「叫びたいんだ」などのニュアンスのある曲は「同質の原理」を活用しやすいです。

実在するアーティストから選んでみると、

RADWIMPSの「へっくしゅん」

あいみょんの「貴方解剖純愛歌」

などが該当します。

「へっくしょん」の歌詞の一部には、「お前の行くとこは天国じゃない」との台詞があります。理不尽な人間や場面に遭遇した際、聴くと共感を覚えますね。

また、「貴方解剖純愛歌」の歌詞は、「あなたの両腕を切り落として」と、奇抜的なフレーズからはじまります。

主に恋愛関連でのイライラの場合は、奇抜で特徴的なフレーズの入った曲が「同質の原理」を活用しやすくなります。

ただ、好きなアーティストや曲を聴いた方が落ち着くといった場合もあります。その場合も、「そのアーティストや曲が大好きだから落ち着く」という音楽のリラクゼーション効果・「この音楽が今の私に適している」という感情の「同質」を利用しています。

悲しいときは、その気持に寄り添ってくれる音楽(失恋ソングなど)

日常生活の中で、悲しくなる出来事が多く存在します。身近な方が亡くなった時や失恋、人間関係での裏切りなど、残念ながら、様々な場面で悲しみが付きまとっています。

そんな時は、音楽の「同質の原理」を利用して悲しみを吹き飛ばしましょう。

例えば、歌詞の一部に「なぜ、こんな悲しみを抱えなければならないの」や、「辛い出来事が繰り返し起こっている」など、悲しみや苦しみを連想させる曲をおすすめします。

実在するアーティストで例をあげると、

・小田和正の「言葉にできない」

・Mr.Childrenの「終わりなき旅」

・浜崎あゆみの「MY ALL」

などが該当します。

「言葉にできない」の歌詞の出だしには「終わる筈のない愛が途絶えた」というフレーズがあり、この後も悲しみを連想させるフレーズが続きます。

「終わりなき旅」の歌詞の一部には、「誰と話しても誰と過ごしても寂しさは募るけどどこかに自分を必要としてる人いる 」というフレーズがあります。自分の存在意義や理由を見失っている時に聴くと共感を覚えます。

「MY ALL」の歌詞の一部には、「楽しいこと、嬉しいことばかりだったとは正直言えないけどいつでもひとりじゃなかったから」と不安や苦しみが伝わるフレーズがあります。

このように悲しい気持ちになった時は、悲しみ、苦しみや不安を連想させるフレーズのある曲を聴くと良いです。

大事なのは「この悩みを抱えているのは自分だけじゃないんだ」と思うことができる曲か否かです。

気持ちが落ち着いたら、不安を軽減したり、リラックスできる音楽を

ご紹介したように「同質の原理」を利用した後は、気持ちが楽になります。気持ちが落ち着いた後は、その気持ちとは正反対な曲を聴き、さらに心の安定を図ります。

不安なときは、軽やかで明るい音楽やリズミカルな音楽など(SARAジャパン既存ページより)

心配事が重なり不安な気持ちになった際は、まず「同質の原理」を活用して気持ちを落ち着かせます。その後は、不安な気持ちとは反対の明るい音楽やリズミカルな音楽を聴きます。

例えば、歌詞の一部に「不安を吹き飛ばそう」や「あなたなら大丈夫」など、不安な気持ちを軽減してくれるようなフレーズのある曲を選択します。

実在するアーティストで例をあげさせて頂きます。

・ZARDの「負けないで」

・高橋優の「明日はきっといい日になる」

などがおすすめです。

「負けないで」の歌詞の一部では、「負けないでもう少し最後まで走り抜けて」というフレーズがあります。不安や心配事に押し潰される時もあるけれど、負けずに頑張ってという前向きになれる曲です。

「明日はきっといい日になる」は、曲名のように、どんなことがあっても「明日はきっといい日になる」という励ましのエールを贈る曲です。

このように、不安な時はフレーズにポジティブな意味が含まれる曲や、無理のない、リズミカルな曲を聴くことがおすすめです。

穏やかな音楽でリラックスする

一方で、さらに気持ちを落ち着かせるためにリラックスできる曲を聴く方法もあります。

この事を目的とするのであれば、歌詞のあるメロディーよりも歌詞のないクラシックやピアノ演奏などがおすすめです。

音楽療法でも実際に取り入れられている曲をご紹介します。

・ショパン「 ノクターン1番・2番」

・モーツァルト「劇場支配人」

これらの曲は、不安や悲しみを抱えた方が、ある程度気持ちが落ち着き、さらに元気になる為に音楽療法で実際に取り入れられている曲です。

好きな音楽や、テンポのいい音楽を聞いて元気を出す

気持ちが落ち着いた後、好きなアーティストや曲があれば、その中でも元気になれる曲を選びます。

また、テンポのいい曲であれば尚良いです。好きなアーティストや曲を聴くと、それだけで気持ちが軽くなり元気や希望が生まれます。

音楽療法で可能な様々なアプローチ

では、音楽療法では、どのような取り組み方をしているのでしょうか。ご説明します。

その人の状況に合わせてより細やかに音楽を選ぶ(音楽の好み、思い出、状況など)

気持ちが落ち着いた後、音楽療法士は、対象者の好きな音楽のジャンルや曲に対する想いを聴取し、その中で最も対象者の現状に合った曲を提案します。

想い入れの深い曲は、その方の当時の状況を思い出すことにも繋がるため、脳の活性化にも繋がります。

状況に応じて、音楽療法士が自ら演奏をし、対象者の心に響く楽器を提供します。

聞くだけでなく、演奏したり歌うことで気持ちを発散したり、達成感を得ることも

また、対象者の状態に合わせ、一緒に演奏をしたり、曲を歌うなどして心身の安定化を図ることがあります。

楽器が未経験でも歌うことが好きな方であれば、音楽を聴くよりも歌った方が気持ちを楽に出来ることがあります。歌うことは幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」の分泌良を増やし、脳を活性化させます。

音楽療法でストレス解消する方法紹介します!のまとめ

喜怒哀楽に関係するストレスには、音楽の「同質の原理」を利用するのが最も効果的です。

不安な時は不安を連想させる曲を、イライラした時はイライラを連想させる曲を聴き、気持ちを安定させます。

その後に、元気になる曲や好きな曲、音楽療法に基づいたクラシックを聴くなどし、心身状態の安定を図ります。歌を歌ったり、楽器を演奏するのも「オキシトシン」の分泌を促すため、脳の活性化・心身状態の安定と向上に役立ちます。

このように、音楽はストレスを解消する為に効果的な方法の一つです。「同質の原理」を利用し日頃のストレス解消に役立ててください。