音楽療法を行うための資格は音楽セラピスト、音楽心理士などさまざまあります。楽器の演奏や歌で対象となる方の心身的なサポートをする療法です。対象者となるのは主に、高齢者や身体・精神に障害を有する方です。

音楽療法の仕事は音楽を用い、リラクゼーション効果を与え子供が対象であれば学習支援や発達支援、高齢者に対しては健康維持や介護予防に携わります。

現在、高齢化問題が深刻化しています。これから高齢者の方が増えていくと言われています。

また、共働きの世帯も増え、親世代の介護が出来ない家庭も増えています。この事は、介護が必要な高齢者が孤独になってしまう原因のひとつです。

高齢者で音楽を好んでいる方はとても多いです。音楽療法では、世代に合った楽器や歌を提供し高齢者と共に場の活性化をしたり、心身の安定化を図ります。施設、在宅、学校などに赴き、ニーズにあった療法を提供します。

また、小さな子供を対象に行う音楽療法も需要が高まっています。発達障害を有し、周りの同年代の子供と比較し集中力がない、物に感心を示さない場合には、個別に対応して歌を歌ったり、打楽器を使ってリズム感をつけたり といったように幅広く対応します。

音楽療法に携わる仕事について、必要な資格と合わせてご紹介していきます。に

音楽療法の仕事に携わるには

音楽療法の仕事をする上で「思いやりの心」も欠かせないものです。これがなければ音楽療法の仕事はこなせません。対象者の立場、気持ちになって行動できる心が必要です。病気や怪我で精神的に不安を持っており、外部との交流を遮断してしまっている方も少なくなりません。

そのような気持ちを理解して接することのできる人が求められます。

音楽、医療、福祉、心理学等に関する幅広い知識が必要

音楽療法は障害を有する者を対象に行うこともある為、疾患名やその症状についての理解は必須になります。また、その方の元々の性格、生活背景や家族状況なども考慮し適切な療法を選ぶスキルも大切です。

また、音楽を楽しむ気持ちも大切です。音楽に対する知識と技術は必要ですが、いくら演奏が上手くても相手に伝え、一緒に楽しむ気持ちがなければ最大限の力を発揮出来ません。自分よがりな演奏では、他者の心を動かすことはできませんよね。

「聴いてもらう」ではなく、「一緒に演奏している」その自覚は常にもっていたいポイントです。

また、その人に合ったプログラム作成を組めることが条件になります。

どのような人に向いているのか

音楽療法は、高齢者や心身に障害を抱えた方を対象に行います。その為、「人の役に立ちたい」、「困っている人を助けたい」その気持ちが大切です。対象者の中には、病気が理由でなかなか人とコミュニケーションがとれない方もいらっしゃいます。

そのような時に柔軟な考えで対応できる方は向いているといえます。

また、誰にでも分け隔てなく接することができ、職場内でのコミュニケーションが取れる方が望まれます。

国家資格はないが、学校に通って専門知識、スキルを身に付けるか、通信講座などで民間資格を取得するのが一般的

専門学校であれば3年で受験資格が得られます。具体的な資格取得までの流れを下記でご紹介します。

音楽療法の資格を取得するには?

では、音楽療法の仕事をするためにはどのような経由で資格を取得できるのかご紹介します。

日本音楽療法学会の試験に合格する

受験資格として、認定校を卒業するか、臨床経験5年以上、約2年半の講習会受講などの条件が必要でハードルが高いです。

これから学校に進学予定の方や音楽療法士になりたくて音楽の勉強を1から始めたい方は進学がおすすめです。

通信講座で音楽療法について学べる資格もある

 通信講座であれば、社会人でも働きながら取得が可能

現在、音楽療法に興味があり、資格取得を目指している方で、仕事があるなどで時間に余裕のない方は通信講座をおすすめします。

最短2ヶ月で取得できるところもあるのでお仕事終わりや休みの日に利用するなど工夫して、検討することができます。

音楽療法インストラクターやメンタル心理ミュージックアドバイザーなど

また、通信講座にはメンタル心理ミュージックアドバイザーや音楽療法インストラクターの資格もありますのでご覧になってください。

こちらの資格は、簡単にいうと音楽を奏で心を癒す資格であり、女性におすすめです。理由としては、身体的、精神的な問題を抱えた女性の方の中には、「女性と話したい」、「悩みは同性に聞いて頂きたい」と強く希望される方がとても多いからです。

すでに福祉や心理系の資格をもっていたり、医療や福祉の現場で働いている人がスキルアップのために習得することも

患者様の心身面までサポートする為、幅広く知識をつけたいセラピストが取得を目指すことがあります。

音楽療法の仕事ができる職場

音楽療法に携わる人について、様々な呼び方がある

音楽療法士、音楽セラピスト、音楽心理士、ミュージックセラピストなど、呼称は様々です。

仕事内容

音楽療法は、心や体のケアを行うために、対象者に合った音楽プログラムを考案し、実践していきます。

活躍の場は医療機関や福祉施設がメイン

病院、介護施設、障害者施設では、主にレクリエーションとしての活動が多いです。高齢者や障害を有する方に対して個別、集団での音楽療法を行います。

年代層に合わせ演歌や懐かしの名曲を対象者と共に奏でます。メロディに合わせて手拍子をしたり、足踏みをしたりと音楽を使用したリハビリテーションを行います。

ピアノが設置されている病院では、患者様に歌詞カードをお渡しし、歌いながら弾き語ることも仕事のひとつになります。また、患者様・利用者様同士で楽器を演奏することもあります。

障害者福祉施設・児童発達支援施設

特別支援学校では、発達障害のある子供や精神発育遅滞のある子供達に対して個別、集団でのレクリエーションを行います。笛や鈴など簡単な楽器を用意し、リズムに合わせてメロディを奏でます。

小さな子供は自分で意思を伝えるのが困難である場合もある為、必要に応じて発声練習をしたり、手振り身ぶりで会話をします。

中には、自閉症のように、大きな音や集団でのレクリエーションが苦手な子供もいますので、その場合は集団には参加せず、個別で対応していくなど正しい医療知識を元にした対応が求められます。

また、対象者のニーズに合わせ在宅に赴き、音楽療法を提供することも出来ます。集団が苦手で落ち着いた環境で療法を受けたい方もいるので、対象者に合わせて音楽療法を提供していきます。

また、在宅を望む方の中には、疾患によりベッド上から起きることが出来ない為、「療法を受けつつお話をしたい」という方もいます。

音楽療法士の将来性はどうなのか

音楽療法は、まだまだ知名度が高くないですが、高齢化に伴い病院や介護施設での需要は高くなるものと思われます。現在、多くの病院や医療関連施設でニーズは高くなっており、音楽療法士の活躍の場は増加しています。

また、世界的には重要視されている仕事のひとつでもあります。実際に病院や介護施設によっては、月に数回、音楽療法士を呼んで患者様・利用者様に音楽療法を提供することもあります。

音楽療法の仕事をするには?必要な資格について紹介のまとめ

ご紹介したように、音楽療法は幅広い年代層を対象にし、ニーズに合わせて活動をしていきます。

また、就職場所も幅広く、医療・介護を中心に活躍の幅が広がっています。

しかし、まだまだ日本では知名度が低く、他国と比較すると人数も少ないのが現状です。「興味はあるけどこれから学校はいけない」そんな方は通信講座を利用して、資格を取得することを推奨します。

高齢者の増加に伴い、日本では、需要は高まっていくことでしょう。優しい心をお持ちの方、楽器の扱いが得意で演奏を他者と共有できる方、現在、介護・福祉関連でお勤めで音楽療法に関心のある方、必要としている多くの方々の為に資格の取得を目指してみてはいかかでしょうか。