リフレクソロジーとは、日本では反射療法とも言われ、普及初期の頃は「足裏マッサージ」と言われていた時期があります。反射療法と言われていますが、国家資格が必要な業務独占という法に則った医療的な治療ではありません。

あくまでも身体のリラクゼーションを目的としたものがリフレクソロジーとなっています。普及当初は「足裏マッサージ」と言われたこともある日本のリフレクソロジー。今回はリフレクソロジーと足つぼマッサージの違いについてご紹介します。

リフレクソロジーと足つぼマッサージの施術法の違い

リフレクソロジーは反射区、指を使って施術する

リフレクソロジーは、フットチャートという身体の各部位につながる健康のカギとなる「反射区地図」を基本としています。その反射区を「面」としてとらえ、指を使って施術していくところに特徴があります。

リフレクソロジーが保険医療として組み込まれているイギリスでは、看護師が実証的・科学的・医学的な研究と検証を経て、医療的ケアの一つとして、現代の緩和ケアに大きく貢献しています。器具などは使用せず指だけを使い、健康のカギとなる特定の部位を細やかに探り当てて、その特定の部位に対して選択的に手技を施していきます。

健康のカギとなる特定の部位は、組織の硬さに微妙な違いがあるとしています。その特定の部位を細やかに感じ、探り当てて、施術を行っていくのがリフレクソロジーです。

このフットチャートですが、「足裏ツボ図」という経絡経穴を基本とする東洋医学の考え方とはまったく違うものとなっているため、混同しないように注意してください。

足つぼマッサージはツボ押し、棒や関節などで施術する

足つぼマッサージは東洋医学の経絡経穴の考え方にもとづいて行われます。反射区刺激は「面」であるのに対し、ツボは「点」としてとらえます。ここがリフレクソロジーと足つぼマッサージの大きな違いと言えるでしょう。

ツボ押しは点の刺激であるため、棒などの器具を利用したほうが刺激をしやすいということが挙げられます。そのため、足つぼマッサージに関する健康器具は刺激マットやローラーなど多数販売されていますね。

日本で行われているリフレクソロジーにおいても、台湾式では器具を利用することがありますが、「ゾーン・セラピー」と「東洋医学の経絡経穴」という別な考え方によるもので行われるため、違いがあります。

足ツボマッサージにおいてツボの刺激に器具や関節を使う場合、痛みを伴う場合があります。マッサージは基本、国家資格となる「あん摩マッサージ指圧師」の有資格者のみとなりますが、マッサージに関する行為・方法の定義が法律により明確な定義がなされていないため、その境界線はとても曖昧なものとなっています。

強い痛みを伴う施術は人体に危害を及ぼす可能性があるため、あん摩マッサージ指圧師が施術する必要があります。リラクゼーションを目的とした足つぼマッサージにおいては、治療目的で行われるものではないため、器具を利用しても「ちょっと痛いけど気持ちいい」と感じるような施術となっています。

反射区は面(ゾーン)、ツボは点(ポイント)としてとらえる

リフレクソロジーの反射区は「面」であるのに対し、足つぼマッサージは経絡経穴の考え方を元としているためツボを「点」としてとらえます。フットチャートは医学的な検証を経て反射区を特定し作成されています。リフレクソロジーは西洋式と東洋式で「面」への刺激方法が多少の違いがあります。

東洋式のリフレクソロジーでは、東洋医学を多少応用して器具を使用することがありますが、あくまで反射区=面への刺激となります。西洋式のリフレクソロジーは、指だけの施術です。

経絡経穴は長い歴史があり、東洋医学の学問として確立されています。「足裏ツボ図」は足裏にある経絡経穴が記されている地図であり、ツボ=点としてとらえます。身体のリラックスを目的としたリラクゼーションのため「点」をピンポイントで刺激するために、指や肘などの関節の他、竹や棒などの器具併用したほうが効果的に刺激を与えることができると考えられます。

施術感や目的の違い

リフレクソロジーは深いリラクゼーションをもたらす

リフレクソロジーは心と身体のリラクゼーション効果を促すことを目的としています。反射区を刺激することにより、身体のリラックス効果が得られ、ストレス解消や、疲労回復に繋がることが期待されます。

・リラックス効果やリフレッシュ効果により血行促進が期待される
健康のカギとなる反射区を刺激することで、心と身体のリラックス効果と、リフレッシュ効果を目的としてリフレクソロジーは行われます。心と身体のリラックス・リフレッシュ効果により、血行促進が期待されます。血行が促進されると老廃物の排出が進み、冷え、むくみ、コリなどの解消が期待されます。

足つぼは痛気持ちいい、もしくは痛いと感じることも

足つぼマッサージは「痛気持ちいい」と感じる程度の刺激をリラクゼーションとして行われます。痛いと感じるほどの刺激を加える場合は、治療となるため、身体の安全について十分配慮できる国家資格の業務独占が必要となります。按摩・マッサージ・鍼灸師がそれに当たりますね。

・リフレクソロジーほどリラックス効果はないが即効性が期待できる
足つぼマッサージは身体の不調に感じる事柄について、即効性を感じやすいと考えられています。リラクゼーションを目的としたリフレクソロジーほどリラックス効果は得られないと考えられるため、効果の即効性を期待するか、リラックス効果を期待するかで、どちらの施術を受けるか選択するといいでしょう。

起源の違い

リフレクソロジーはエジプト時代に生まれた

古代から人間は病気に対する治療や健康法を行ってきました。古代エジプト時代に描かれたとされる壁画には、足もみと手もみを行っているものが最古の記録として残っています。記録として残っているものはエジプト時代の壁画が最古とされていますが、くち伝えでは記録に残りません。エジプト文明が栄えるもっと以前に反映していたとされる人間のミイラから、特定の部位になんらかの刺激を行っていたとされる痕跡が見つかっており、もしかしたらリフレクソロジーはもっと古い時代から活用されていたかもしれません。

ウィリアム・フィッツジェラルド医師によって近代の形に

「ゾーン・セラピー」という本を発表し、近代リフレクソロジーの基礎を考案した医師です。特定の部位を刺激することで痛みを和らげる効果があることを研究で突き止めました。現代、イギリスではリフレクソロジーは保険医療の対象ともなっています。

足つぼは中国の東洋医学生まれ

ツボは経絡経穴という、中国発祥の東洋医学の考えにもとづいています。古代中国において、その方法は記録からも確立されており、現代でも行われるものとなっています。しかし、古代中国の文明が生まれるもっと以前の人間がミイラとして発見された際、特定のツボと考えられる部位に施術が施された痕跡が見つかっており、ひょっとしたらこれら太古の文明人が中国に経絡経穴の基礎を伝えたのかもしれません。

起源をたどると、リフレクソロジーも東洋医学も、太古から行われていた病気の治療や健康法の一つなのかもしれないと興味を掻き立てられます。

リフレクソロジーと足つぼの違いをまとめ

リフレクソロジーの基礎となるものはアメリカで発祥していますが、古代から手もみ足もみという形で伝わってきています。一方、足つぼは東洋医学の経絡経穴から生まれたものとなっています。「面」と「点」という違いがあり、混同しがちですが、リフレクソロジーと足つぼはまったく違ったものとなっています。