リフレクソロジー(reflexology)はアメリカ発祥の「ゾーン・セラピー」を元として、日本における現代の形となっています。日本ではリフレクソロジーは「反射区療法」とも言われることがありますが、医療とは関係がなく、身体のリフレッシュを目的として行われています。

普及初期は「足裏マッサージ」と呼ばれていたこともありますが、手に行うハンドリフレクソロジーもあります。今回は、ハンドリフレクソロジーについてご紹介します。

ハンドリフレクソロジーとは?

手は全身のリモコン、神経が集まる場所

足の裏は「第二の心臓」と呼ばれています。これは、心臓から送り出された血液が重力によって足先まで流れた後、筋肉を使って再び心臓へ戻すという循環動態を辿るため、このように言われていると考えられます。第二の心臓である足の裏には、循環動態に携わっていることから、各器官や臓器につながる反射区があると考えられています。

手の場合、足より脳に近く、毛細血管や神経が多いため、細やかな触角を持っています。リフレクソロジーの基本は手を使って、皮膚直下の組織の固さの微妙な違いを細やかに探り当てていくところから始まります。このように微妙な違いすら感じ分けることができるので、身体のセンサー的な役割を担っていたり、違いを感じ取るリモコンのようにスイッチの切り替えをしたりすることができます。

手の平や手の甲にある反射区を刺激する

ハンドリフレクソロジーは、手のひら・手の甲にある「反射区」を刺激しすることで、心と身体のリラックス効果を得るためのリラクゼーション方法です。全身の健康のカギとなる特定の部位にある反射区を、じんわりと揉みこむようなイメージで刺激し、リラックス効果をもたらす施術となっています。

足のリフレクソロジーを行うには、「フットチャート」という足裏反射区図という地図を基本としてとらえ、施術を行います。この反射区図は手のものも作成されており、「ハンドチャート」という手のひら、手の甲両方の反射区を表している地図があります。この「ハンドチャート」を基本として、施術していきます。

「ハンドチャート」に記されている反射区図の特徴として、手の甲は部位によりますが、ほとんどが、身体の各関節や筋肉に繋がっている反射区とされています。手のひらの反射区図は、消化管と繋がっている部分が多く、老廃物の排出に大きく関係しているとみています。循環に関する反射区もあるので、ハンドリフレクソロジーを行う際には、手のひらも手の甲も意識して行うことが効果的と考えられます。

ハンドリフレクソロジーの効果

リラックス効果

手の甲に存在している反射区は、そのほとんどが身体の各関節と筋肉に関係しているという反射区図となっています。手の甲の反射区図にある特定の部位を刺激することで、これらの各関節、各筋肉にアプローチすることができます。もし、関節や筋肉に、なかなか改善されないコリや張り、痛みがある場合、それを緩和させる効果が期待されますし、緩和されることで、高いリラックス効果が得られます。

食欲不振・ストレス

手のひらにある「ハンドチャート」を見ると、消化器官に関する反射区が多く集中しています。食欲不振がある場合、手のひらにある反射区図に沿って特定の部位にアプローチしていくと、食欲不振の原因となっているものに対し働きかけるため、食欲不振の緩和もしくは改善が期待されます。

食欲不振の原因は実にさまざまな原因があります。偏った食生活・タバコやお酒などの嗜好品によるもの、風邪による体調不良、ストレス、便秘、運動不足、最悪の場合は消化管疾患なども原因としてあげられます。日常生活を整えつつ、あくまでリラクゼーション目的でリフレクソロジーの施術を受けに行くのであれば、食欲不振やストレスに対する身体のリフレッシュ効果が期待されますが、食欲不振の原因となるものがなんらかの疾患であった場合は、リフレクソロジーの施術を控えたほうがよいと言えます。

リフレクソロジーは治療ではないため、食欲不振による慢性的な体調不良がある場合や、嗜好品による体調不良が疑わしいという自覚症状があるのならば、かかりつけの医師に相談し、診察を受けたほうがよいでしょう。前述でもお話したように、ハンドリフレクソロジーにはリラックス効果があります。リラックス効果により身体がリフレッシュされると、さまざまな不快ストレスが緩和されることが期待されます。関節や筋肉のコリや張りがとれると、それだけリラックス効果は高くなると言えるでしょう。

さらに、手のひらにある反射区には血液循環に関する特定の部位が存在します。その部位にアプローチすることで、血行促進が期待されるため、老廃物の排出が促進され、食事の栄養分を十分に吸収でき、身体が求めているもの利用できるようになります。身体に十分栄養分が供給されると、それだけストレスに強い身体作りができるため、本来持っている自己治癒力やストレスコーピングを十分に発揮できます。

高いリラクゼーション効果を期待するため、日常生活の習慣を見直し改善しつつ、リフレクソロジーを利用してみると、満足度の高い身体のリフレッシュ感が得られるかもしれませんね。

睡眠不足、眼精疲労

手のひらにある反射区には、睡眠に関する反射区が存在しています。睡眠に関する特定の部位の反射区を刺激することで、質のよい睡眠を得られる期待感が持てます。しかし、この睡眠に関する反射区へのアプローチだけでは睡眠の質は改善されません。

そもそも睡眠不足の原因となるものとして、単なる夜更かし、深夜に及ぶ仕事の忙しさ、ストレスによる高揚からの入眠困難、タバコやお酒などの嗜好品を過剰に摂取することによる入眠困難や連続睡眠時間の短縮、夜間に電子画面などを通した強い光刺激を受けることによる睡眠ホルモンの減少などさまざまな要因があります。

そのため、睡眠の質を高めるためには、生活リズムを整えること、日中の活動量、起床時間と布団に入る時間、日光に当たる時間、就寝時間近くの光刺激の有無、ストレス、お酒・たばこ・カフェインなどの嗜好品の過剰摂取に注意する必要があります。

これらをまず改善することが先決と言えますが、それを改善しつつ、リフレクソロジーの施術を受けることで、リラックス効果が得られるため、心と身体をよりよい睡眠へと促していける期待があります。血液循環が改善されるため、身体も温まりやすくなり、自然な入眠を促しやすい身体環境となりえます。

ハンドリフレクソロジーのメリット

セルフでも行える

ハンドリフレクソロジーの大きなメリットとしてあげられるのは、何と言っても自分一人で行えるという点にあると言ってもいいでしょう。ターゲットとなる反射区が、手の甲と手のひらに位置しているわけですから、視認しやすく、自分好みでアプローチをすることができます。

休憩時間や思い立った時に気軽にできる

ターゲットとなる反射区が手の甲と手のひらにあるのですから、ちょっとしたスキマ時間にその反射区に対するアプローチを気軽に行うことができます。足裏だと人目がある中ではマナーとしてできませんが、手であれば見た目にまったく問題がありませんので、気軽にちょっとした時間を利用して行うことができますね。

ハンドクリームと一緒におこなってハンドケア

ハンドリフレクソロジーに利用するアイテムの一つとして、ハンドクリームがあります。ハンドクリームにはアロマ効果のあるものなど実に様々な商品が販売されています。ハンドクリームと併用することで皮膚を整えると同時に、身体のリラクゼーションも行うことができます。ただ、ハンドクリームが自身の肌に合うかどうかのチェックは欠かさないようにしましょう。

手を刺激するハンドリフレクソロジーまとめ

ハンドリフレクソロジーは、手の甲と手のひらに存在している反射区を刺激し、リラクゼーションを図るものです。手に反射区が存在しているため、仕事の休憩時間などちょっとしたスキマ時間を利用しても見た目に全く問題がなく、気軽に行えるリフレクソロジーになります。自身で行えるため、ハンドクリームなどお好みのものと併用することができる点が利点であると言えるでしょう。