骨盤矯正の効果とは?骨盤矯正をするべき人の特徴と自宅でできるストレッチを紹介

骨盤矯正の効果とは?骨盤矯正をするべき人の特徴と自宅でできるストレッチを紹介

記事作成日:2024.09.13
骨盤矯正の効果とは?骨盤矯正をするべき人の特徴と自宅でできるストレッチを紹介

骨盤矯正というキーワードは、近年よく耳にする機会が多くなったと思いませんか。
長引いている腰痛や肩こり、膝の痛みなどの不調の原因には、体の「ゆがみ」からくる場合があります。
その際、骨盤の位置がゆがんでいるので、その改善をすると痛みが軽減されるはずです。
本記事では、骨盤矯正の効果について紹介しながら、骨盤矯正とはどういうものかを紹介します。
矯正するメリットについてや、骨盤矯正すべきタイプなどをわかりやすく解説した内容です。
体に不調を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

骨盤矯正とはどのような施術か

骨盤矯正は、イメージとして骨盤そのものを動かすものと思われがちです。
実はそうではありません。
骨盤矯正とは、骨盤に付着している筋肉へのアプローチを中心におこないます。
指圧や関節運動によって悪い癖を除去し、ゆがんでいる骨盤を正しい位置へと戻すための施術です。
施術時には、「ブロック」と呼ばれている道具を使い、ねじれを正し、脚の左右の長さなどを均等にしていきます。
やがて、骨盤付近の筋肉へ直接指圧しながら、関節運動で正しいフォームへと直す治療です。
姿勢不良になった箇所には、ストレッチや姿勢指導をし、正しく動作していない筋肉へは、筋力強化のトレーニングもします。

骨盤が歪んでしまう理由とは

骨盤の歪みが起こってしまう原因は、日常生活において無意識なまま習慣化されている動作・姿勢などによるケースがほとんどです。
では、その主な原因についてさらに詳しく解説します。

● 日頃からの姿勢の悪さ
● 産後の体型の変化
● 加齢からくる変形
● 運動不足での筋力低下

2-1日頃からの姿勢の悪さ

日常生活での姿勢の悪さが骨盤の歪みを引き起こします。
例えば、長時間のデスクワーク、スマートフォンの長時間使用などを毎日繰り返していると、不適切な姿勢が恒常的になってしまい、骨盤が歪んでしまうからです。
前かがみの姿勢は、前傾姿勢を引き起こすので、腰痛の原因にもなります。

2-2産後の体型の変化

女性に限ってきますが、出産後の影響で骨盤に歪みが生じることもあります。
出産によって骨盤周りの筋肉が緩んで開いた状態になるからです。
早めに適切なケアをしないと恒常化してしまい、骨盤の歪みを引き起こすことが考えられるでしょう。

2-3加齢からくる変形

加齢による骨盤の変形も目立っています。
加齢によって、骨や関節が変化し、筋肉も弾力性を失うことがあるからです。
筋肉によるサポートが弱まり始め、骨盤が安定しなくなることによります。

2-4運動不足での筋力低下

運動不足は、骨盤周りの筋肉を弱体化させます。
腹筋・背筋・骨盤底筋などが骨盤の位置を支える筋肉です。
運動不足になると、これらの機能が弱まっていき、骨盤のバランスが崩れるため歪みを起こします。
普段より適度な運動を実施して予防対策を講じることが大切です。

骨盤矯正をおすすめしたいタイプの特徴は

骨盤のずれによって内臓が下がって、下半身の血流を悪化させる原因になります。
骨盤矯正をすると、全身の骨格バランスや血流の改善に効果的です。
美しい姿勢やダイエット、肌荒れ解消にもなるでしょう。
女性の場合は、子宮や卵巣への負担が軽減されて、生理痛を抑制してくれます。
健康・美容の双方に効果が期待できるでしょう。
そこで、以下のような特徴の人におすすめします。

● 小顔作り・ダイエット・下半身太り解消をしたいタイプ
● 腰痛・肩こり・頭痛に悩んでいるタイプ
● 妊娠・出産後の骨盤の歪みを改善したいタイプ
● O脚で悩んでいるタイプ

3-1小顔作り・ダイエット・下半身太り解消をしたいタイプ

骨盤矯正をおすすめするタイプは、ダイエットの目的や小顔作り、下半身太り解消などをしたい人です。
骨盤が歪んでしまうと、太りやすくなります。
また、便秘をしやすくなるので健康面に悪影響をもたらすことになるでしょう。
これらの症状に対応でき、正しい骨盤の位置へと治していきます。
毎日の生活習慣からも関係性が高く、常に意識して取り組む努力が必要です。

3-2腰痛・肩こり・頭痛に悩んでいるタイプ

肩こり、頭痛、腰痛などの慢性的な痛みの症状は、日常生活にも支障をきたします。
また同時に、日常生活の悪習慣の積み重ねで、知らず知らずに引き起こされている症状です。
他にも、冷え性の場合も、骨盤の歪みから全身の血流が滞ってしまい恒常的になっているパターンが考えられるでしょう。

3-3妊娠・出産後の骨盤の歪みを改善したいタイプ

女性の場合は、妊娠や出産後の改善におすすめできます。
骨盤が歪む原因の1つが、大腰筋の筋緊張です。
大腰筋は腰と股関節を腹部で結んでいて、出産後の影響で異常に引っ張られ骨盤が歪んでしまいます。
腸管や子宮ともつながっているので、大腰筋の筋緊張を緩和すれば正常な状態に戻ることが期待できるのです。
また、生理痛や生理不順、便秘の改善にもつながるでしょう。

3-4O脚で悩んでいるタイプ

もし、O客で普段から気になっているタイプには効果的です。
骨盤の歪みによって股関節が回旋するため、O脚へのリスクを高めてしまいます。
骨盤矯正をすることで、次第に正常な位置への改善が期待できるでしょう。

骨盤の歪みで起こる障害とは

骨盤が歪んでしまうと不快な感覚を覚えるだけではなく、さらに深刻な悪影響をおよぼし生活に支障をきたすことが考えられます。
ここでは、骨盤の歪みによって引き起こす障害と影響について解説します。

4-1腰痛・坐骨神経痛

骨盤の歪みによってダイレクトに負担がかかる箇所は腰です。
慢性的な腰痛を引き起こすことも考えられるでしょう。
やがて歪んだ骨盤によって坐骨神経痛を引き起こすこともあります。
立ち上がったり座ったり、歩くといった日常的な動作に悪影響をおよぼし、常に不快な気持ちにさせてしまいます。

4-2下半身太りや体型の変化

骨盤の歪みによって前傾・後傾の姿勢になってしまうと、重心の取り方がおかしくなり、下半身にへ余計な脂肪が集中してついてしまいます。
筋肉の使い方が不均等になるので、特定の部位にばかり負担がかかり続けます。
見た目だけでなく、股関節や膝にも負荷がかかってしまうこともあるでしょう。

4-3猫背などの姿勢の悪化

骨盤の歪みによって正常な位置にないと姿勢が悪くなります。
猫背の人は、かなりの確率で骨盤の歪みを同時に引き起こしている傾向です。
猫背になると肩こりや首の痛みを引き起こし、呼吸が浅くなって酸素供給も不十分になります。
疲れやすくなり、集中力が低下するといった症状も考えられるでしょう。

4-4内臓機能障害

骨盤の歪みによって、内臓の位置も変化して悪影響を与えます。
消化器系の機能低下が顕著で、骨盤の歪みは内臓を圧迫させ便秘・下痢・消化不良などの原因になってしまうでしょう。
日常生活で不便や不快感を残し、長期的に見ても健康への悪影響しかありません。
早めに適切な対策をする必要があります。

骨盤矯正で得られる効果とは

上半身と下半身の中間位置にある重要な役割を果たすのが骨盤です。
日常生活の習慣や個人的な癖などにより、骨盤は少しずつ歪みを起こし、体の不調を起こす可能性があります。
骨盤矯正をすることで、骨盤周りの筋肉にアプローチしながら正常な位置に戻し、健全な状態へと回復させることが期待できるでしょう。
その主な効果について、さらに詳しく解説していきます

5-1姿勢改善

骨盤矯正をすることにより位置が左右対称になり、前後の傾きも改善されて正しい姿勢に改善できます。
それまで猫背だった人は、背筋が自然と伸びて不良姿勢が修正されるでしょう。
今まで悪い姿勢を無意識にし続けてきた人は、矯正すれば自然と正しい状態を意識するようになります。

5-2腰痛・肩こり・頭痛の改善

骨盤矯正によって骨盤を正常値に戻せば、体への余計な負担が減って腰痛・肩こり・頭痛といった慢性的な痛みが改善されます。
体のさまざまな部位に伝達されて、正常な動きになるでしょう。
もしも長時間のデスクワーク、スマートフォンへの依存、日常生活の癖から腰痛・肩こり・頭痛などの不調を感じていたら、一度受診してみるとよいでしょう。

5-3全体の骨格バランスが整う

骨盤矯正をすれば、骨盤を中心にしながら全身の骨格バランスが整っていきます。
歪みが解消されることで内臓も正しい位置へ戻り、くびれ効果やO脚・X脚などの気になる変形姿勢の改善なども期待できるでしょう。

5-4冷え性・むくみの改善

骨盤矯正は筋肉の緊張をほぐすことにもなり、全身の血行促進にもつながります。
よって、冷え性やむくみの症状が緩和されていく効果も期待できるでしょう。
骨盤内の循環が良くなり、血流・リンパの流れが正常化し、便秘や生理痛といった慢性的な症状も次第に回復していきます。

5-5基礎代謝の向上

骨盤矯正で骨盤の歪みが解消されれば、背骨も正しい位置になって血行が改善されます。
そのため、基礎代謝向上の見込みがでてくるのも特徴の一つです。
結果として、太りにくい体質に変わることも考えられます。
とくに下半身の筋肉が上手く使えるようになるので、運動効率や脂肪燃焼効率が上がるからです。

骨盤矯正に通う頻度はどのくらいか

骨盤矯正に興味を持ち受診する際、どのくらいの頻度で受ければ効果的なのかも知っておきたいことです。
効率よく骨盤矯正の施術を受けるための、理想の頻度や効果持続期間を解説しましょう。

6-1施術初期では週1回がベター

骨盤矯正を始めた頃の場合、週1回くらいが適当です。
個人差にもよりますが、週1回の施術を繰り返し経過観察するのが基準とされています。
ただし、どのような施術にもいえることですが、1回受けて症状が劇的に回復することはありえません。
骨盤矯正も多少の時間を要します。
施術者の指示に従いながら受診するようにしましょう。

6-2メンテナンス期になれば2週間に1回がベター

回復期を経て症状が和らいできたらメンテナンス期に入ります。
この頃には2週間に1回程度の施術を受けるくらいで適当です。
あとは症状の経過を判断してもらうことになるでしょう。
なお、日常生活での状態や筋肉量・体質などでも異なってきますので、正確な頻度は一概に言い切れませんが、複数回受けることで次第に効果を実感してくるはずです。

6-3効果が持続する期間は1週間

骨盤矯正の効果の持続は、約1週間くらいと思ってください。
施術を受けた初回だけでもある程度の良好さは実感できるでしょう。
しかし、骨盤の歪みが完全になったわけではなく、再び日常生活の習慣で歪みが生じる場合もあります。
そのため、当初は週1回のペースで受診して経過観察することが理想です。

骨盤の歪みをセルフチェックするには

骨盤の歪みは、簡単にセルフチェックすることができます。
前や後ろに傾いている場合に限らず、左右非対称になる場合も考えられ、歪む症状には個人差も考えられるでしょう。
以下のテストを試して、自分の骨盤の歪み傾向をチェックしてください。

● 壁に背中をつけてみる
● お尻歩きをする
● 靴底を確認する

7-1壁に背中をつけてみる

自宅の壁に背中をつけて立ってみましょう。
後頭部・おしりがつくような姿勢でまっすぐに立ちます。
その際、壁と腰の間に、ちょうど手のひらが入りそうな隙間ができるのが理想です。
あまりにも楽に入ってしまう場合、骨盤が前に傾いた前傾タイプと見なせ、狭くて全く入らない場合は、後ろに傾いた後傾タイプと思われます。

7-2お尻歩きをする

お尻歩きとは、両足をを前に伸ばして座った状態のまま、お尻を浮かせつつ左右に移動する方法です。
もしどちらか片方が進みづらい場合や捻れたりする場合は、左右の骨盤のポジションがずれている可能性があります。

7-3靴底を確認する

普段より履く靴底の減り具合をチェックしてみましょう。
正常な場合は、かかとの外側から着地し、親指側で地面を蹴る動作になるはずです。
そのため、両方の靴底の外側が均等にすり減っていきます。
靴底の内側がすり減っていたり、片側だけが極端にすり減っている場合は、バランスが悪い歩き方をしているので、骨盤の歪みが考えられるでしょう。

自宅でできる骨盤ストレッチとは

腰骨の位置が左右でバランスが違うと感じている場合、骨盤の歪みが生じているかもしれません。
しかし、本来は骨自体がゆがむことはあり得ません。
骨盤のゆがみの原因は、骨盤周りの筋肉の緊張バランスが悪いことによります。
そのため、骨盤周囲の筋肉、とくに大腿四頭筋や腸腰筋などをストレッチして柔らかくしておく習慣を保つ必要があるでしょう。
ここでは、自宅で簡単にできる骨盤周りの筋肉のストレッチ方法を紹介します。
ぜひ毎日取り入れてみてください。

8-1仰向けでの8の字ストレッチ運動

まずは、あお向けに寝て、両手を前で組んで肩甲骨を少し上げるような姿勢にします。
おしりを浮かせながら、上半身を右にひねり、下半身を左にひねましょう。
ちょうど腕が8の字を描くようなイメージで描き、おなかのひねりを意識しながら運動します。
左右交互に10回1セットで、就寝前におこなうとよいでしょう。

8-2座りながらおこなえるストレッチ

まずは、左の片膝を立てながら、右肘を膝に当てて振り向いた姿勢にします。
背すじを伸ばしながら、肘でひざを軽く押していきましょう。
その状態を15〜30秒キープします。
済んだら、同じ動作で反対の足もおこなってください。

8-3横向きに寝ながらおこなうストレッチ

まずは、上体を起こしたまま右横向きに寝て、左のかかととお尻を近づけるようなポジションにします。
そのまま、左足の太ももの前側が伸びていくのを意識しながら、お腹に力を入れ、ひざを後ろに引いていきましょう。
この状態で15〜30分キープします。
終わったら、反対側の向きに寝て同じ動作で、右の脚もおこなってみましょう。

8-4バスタオルを使ったストレッチ

家にあるバスタオルを丸めて適度な枕の状態にします。
あとは一日10分程度で、その上に寝るだけです。
一切のコストもかからず手順を覚える必要もありません。
バスタオル枕の作り方も簡単で、バスタオルを固く巻いていきます。
巻き終わった状態にビニールひもできつく縛り、ゆるまないようしっかりひもが食い込むくらいきつく巻きましょう。
枕さえ作ってしまえば、使うタイミングは自由です。
入浴後、テレビ鑑賞中、すきま時間、就寝前など、気軽に試すことができるでしょう。

8-5両足裏を合わせるストレッチ

まず、仰向けに寝て両足の裏を合わせましょう。
背中や足が浮かないように気をつけることがポイントです。
その状態で30秒キープした後、足を外側へ折り曲げ、Wの字になるような体制になります。
同じようにそのまま30秒キープし足を元に戻しましょう。
次に、仰向けの状態で右足をあげて折り曲げます。
息を吐きつつ骨盤を伸ばす意識をしながら、鼠径部・大腿部にも意識を傾けていきましょう。
左足も同じようにおこないます。

骨盤矯正におすすめの資格

ここでは、骨盤矯正に役立つ資格を紹介しましょう。
以下の資格がおすすめです。

● 姿勢コーディネーター®資格検定
● ゆがみ矯正インストラクター資格

9-1姿勢コーディネーター®資格検定

姿勢資格の姿勢コーディネーター®資格とは、正しい姿勢についての知識を認定する資格です。
姿勢・心・体の関係性から学べて、顔のゆがみ、良いスタイルの概念、女性のホルモンバランスなどへの理解も深くなります。
常に美しい姿勢を保つための方法論を習得していること証明できるでしょう。
ポジティブ思考との関係性があることも特徴の一つです。
資格取得後には、姿勢コーディネーター®としてスクールなどで活躍できます。

9-2ゆがみ矯正インストラクター資格

整体資格のゆがみ矯正インストラクター資格は、整体の手技の知識を中心にしながら、人体の構造、東洋医学の基礎、症状別による整体テクニック方法、触診の方法などを理解した人物を認定する資格です。
他にも、もみほぐしや押圧の効果的テクニック、ストレッチの方法についても実践的に学べます。
資格取得後には、ゆがみ矯正インストラクターとして自宅などで活動ができるでしょう。

まとめ

骨盤矯正と歪みについては、誤解が多いことが分かりました。
まずは、骨盤そのものが原因というのではなく、その周囲についている筋肉の柔軟性やバランスに支障をきたしているという点を逃してはなりません。
骨自体へのアプローチではなく、周辺筋肉のストレッチを入念におこなうことが大切です。
また、日頃からの習慣によって悪影響をもたらすことも忘れてはなりません。
長時間の同じ姿勢、スマートフォンへの依存症など、毎日の何気ない日課に危険性が潜んでいます。
女性の場合は、妊娠や出産後の状態によっても引き起こされる可能性が考えられるでしょう。
まずは、簡単に自宅でできる骨盤矯正のストレッチを試しにやってみることをおすすめします。
できれば専門の施術者に診てもらい、定期的に通院することも考えておきましょう。

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