服の色が与える印象について

服の色が与える印象について

記事作成日:2023.06.05
服の色が与える印象について

「今日は待ちに待った彼氏とのデート!可愛く見えるコーディネートで行きたいな♪」「取引先との大事な商談の日だ!引き締まった印象はどんな色のスーツが良いのかな?」誰しも、出かける時や大事な人と会う時には、どんなコーディネートで行くのか迷いますよね。どんな服装で行くのかも大切ですが、相手に良い印象を与えるためなは色選びも重要なのです。そこで今回の記事では、「服の色が与える印象」と「色別にどんな印象を与えるのか」について詳しく紹介していきたいと思います。

目次

服の色が与える印象

服の色というのは、多かれ少なかれ見る人に対して印象を与えます。例えば、真っ黒なコートを着ている男の人を見ると「なんだか怖いなこの人」という気持ちになったり、ベージュの上着で軽めの服装でキメている女の人を見れば「控えめなオシャレで似合ってる」と感じたりしますね。まずは、服の色というのは見る人にどれくらいの影響を与えているのか見ていきましょう。

1-1第一印象は視覚情報が9割

最初に、人間の五感には「視覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」の5つがありますが、このうちどれが一番情報力が強いと思いますか?
答えは「視覚」で、なんとその割合は9割にも達するのです。視覚以外の感覚で、残りの1割を埋めているということですね。
偶然なのか、他人を見た時の第一印象においても目から入ってくる情報が「9割」を占めているそうなので驚きです。「一目惚れ」という言葉もあるくらい、初対面でパッと見た感じでその人を好きになってしまうのもわかりますね。
小さい頃に、親や学校の先生から「人は見た目で判断してはいけません」と教えられた記憶がある方は多いかもしれませんが、人間の脳は見た目だけで9割も判断を下してしまう仕組みになっているのです。

1-2色の記憶が残りやすい

色には、触れた人に何らかの印象やイメージを想起させる「色彩効果」というものが備わっています。例えば、緑色を見ると癒されたり落ち着いた気分になったり、黒を見てオシャレで高級な雰囲気を感じたりすることです。このように、色は人間の心理面に対して影響力を持っているので、色の記憶が残りやすい傾向が強いといえます。

色別の印象

ここまでで、服装のカラーコーディネートが第一印象の90%を決めることや、色が持つ色彩効果が人間の心理に大きく影響することを紹介してきました。ここからは、代表的な色をいくつか取り上げて、「どのような色彩効果があるのか」「どんなシチュエーションにおすすめか」「注意すべきポイント」などについて説明します。

2-1

●異性からの目を惹く・情熱的・インパクトがある
「赤」はとても目立つ色でインパクトがあり、見る人に対して情熱的な印象を与える色です。気分を高揚させて心を開放的にする色彩効果を持っていて、とくに赤いドレスを着た女性に目を引かれない男性は少ないでしょう。

●パーティー・合コンなどの人が多い場所におすすめ
そんな赤い色の服は、パーティーや合コンなど人がたくさん集まる場所にうってつけです。とにかく目立つ色であることと、気分も高まって周囲との会話も弾む効果が期待できます。
自分自身が攻めの姿勢でいられることと、服の赤い色を見た周りの人も積極的になって話しかけてくることが相乗効果を発揮して、たくさんの人と交流を深めることができるでしょう。

●注意ポイント:女性同士では警戒されがち・下品に見えやすい
ただ、注意すべきは女性同士の場で赤を推しすぎると「なによこの人、がっついちゃって」「自分にそんなに自信があるの?」と思われてしまう可能性があることです。また、赤は色気を感じさせて相手を誘惑するような印象すら与えてしまうので、品がないように見えやすいことも気をつけておきましょう。

2-2青・紺

●信頼・誠実・知的
「青や紺系の色」には、見る人にクールで知的な印象を与えるとともに、精神を落ち着かせて安定させる色彩効果があります。また、青や紺は知的で誠実なイメージを想起させる結果、見る人に信頼感を抱かせるようなインテリカラーだといえます。

●面接・取引などしっかり見せたい時におすすめ
そんな青系の色は、面接や大事な取引に臨む日などの正式な場で相手に良い印象を持ってもらいたい時に活躍してくれます。スーツの上下だけでなく、中のカッターシャツやネクタイ、チーフまで紺や深い青色でビシッと決めれば、相手方はあなたに信頼感を抱いてくれて、ビジネスがスムーズに進みやすくなるはずです。

●注意ポイント:地味になりがち・親しくなりたい時はNG
一方で、青や紺は一言で言うと「地味」です。色自体にも明るさはありませんし、色味も暗くて重たい感じなので、遊びに行く時やパーティーなどの場には適さないでしょう。青系でコーディネートした服装をするとよそよそしさが漂ってしまい、親しみを感じにくくなるという欠点がありますので、あくまで仕事をする上での活用にとどめ、プライベートではおすすめしづらいカラーです。

2-3オレンジ・黄色

●親しみやすい・親近感がある・社交的
「オレンジ」や「黄色」などの柑橘系のカラーは、見る人に元気で明るい印象を与え、親しみを感じさせる色彩効果を持っています。これは、オレンジ・黄色は赤のように攻撃的な印象は薄いにもかかわらず、なお明るく目立つ色で、太陽の光の色に近く、周囲に温かみと元気を提供するイメージがあるからです。

●合コン・異業種交流会など話しかけられたい社交的な場
そのため、オレンジ系の色は合コンや異業種交流会など、たくさんの人と積極的な関わりを持つこととなる機会にぴったりです。その理由は、まず色そのものが目立つことで人目につきやすいこと、そして色のイメージが人の心をオープンにさせることで話しかけられやすくなったり、会話が弾む効果があることが優れています。

●注意ポイント:子供っぽく見られる・軽率な印象
注意点としては、大人が柑橘系のコーディネートをしていると、相手に軽率な印象を与えてしまうことです。たしかに、周囲にエネルギーを与えることができるというメリットはあるのですが、無邪気で奔放なイメージも同時に感じさせてしまうというデメリットも持ち合わせているのが難点だといえるでしょう。

2-4

●清潔・誠実・協調性がある
一点の汚れもない「白色」は、見る人に「清潔感」や「誠実性」を想起させる色彩効果を持っています。スーツの下に着るカッターシャツが基本的に白いのは、ビジネスという環境で「真面目感」を出せるからです。
また、白は色相という色味を持っていないため、自己主張することがなく、自然と周囲に溶け込めるのです。結果として、周りの人に敵対的なイメージは与えずに協調性のある人間に映ることができる色だといえます。

●オールマイティ・仕事の場など
「着るものに困ったらとりあえず白のTシャツ」という人も多いと思いますが、白はとにかくコーディネートがしやすい色です。それは、清潔なイメージがあるとともに、自己主張が強くないのでどんな色の服にも合わせやすいからでしょう。
周囲に対して清潔で真面目・誠実な印象を与えてくれる白は、学校の制服や職場など、気を引き締めなければいけない正式な場でもたくさん着られている色ですね。

●注意ポイント:主張がない・存在感が薄い
そんな白を活用する時の注意点は、逆に「主張がなさすぎる」ため「存在感が薄い」ということになります。潔白なイメージを相手に持たせることで、その場では好印象を与えられるかもしれませんが、時間が経つと相手の記憶に残りにくいという欠点があります。人混みの中で白い服と赤い服を着た人がいた場合、どちらの人の方が目立つのか、また、どちらの人の方が記憶に残りやすいか考えてみてください。

服の色が与える印象についてまとめ

今回の記事では、人間の第一印象の9割は視覚で決まり、色の記憶がとても残りやすいことを紹介しました。どんな色の服を身に付けて行くかで周囲に与える印象は様々なので、自分がどう見られたいかや、時と場所を考えて最適なコーディネートで臨むようにしてください。

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