「カラーセラピーをやってみたいけど、どれくらい種類があるの?」や「カラーセラピーをやると、どんな効果が期待できるの?」など、疑問・悩みのある方は多くいます。そこで、「カラーセラピーの種類」や「カラーセラピーと自律神経の関係」また「カラーセラピーにおける色の効果」について詳しく解説していきたいと思います。

カラーセラピーの種類

最初に、カラーセラピーとは何なのかを簡単に説明しておきます。カラーセラピーとは「色が持つ色彩効果が人間に与える影響を利用して行われる心理療法」のことを言います。カラーセラピーはうつ病の治療法のひとつとして利用されているくらい、人間の心身に大きな影響を与えるものとして考えられているのです。そして、カラーセラピーには数多くの種類がありますので、ここでいくつか取り上げて以下で説明したいと思います。

7~12種類ほどある

カラーセラピーには非常にたくさんの種類があり、多くて12種類です。下記で紹介するものの他にも、「センセーション」や「イリスカラーセラピー」といった聞き慣れない名前もありますが、ここでは「オーラソーマ」「オーラライト」「アヴァターラ」「TC」について説明します。

オーラソーマ

オーラソーマとは、1983年頃のイギリス発祥のカラーセラピーを指し、現在最も有名な方法となっているものです。これは、上下二層に分かれた100本以上ものアロマオイルや、水溶液、クリスタル、ハーブ抽出液のオーガニックカラーボトル、鉱物なども使って、現況や今の課題、本質、将来の課題を読み解く手法です。また、カラーセラピーの中で一番歴史のあるオーラソーマは、必要とされる勉強量が多く、レベル分けされています。

そして、顧客にカラーセラピーを施術するには、レベル2まで勉強し、セラピストとして登録する必要があり、30万円円以上(別途ボトル料金)の費用がかかります。顧客がボトルを4本選択し、2本目に選んだボトルを直接肌に付けることにより、色を取り入れるというのがオーラソーマの特徴です。オーラソーマを取得するには、個人サロンの認定校やオーラソーマスクール直営校などを受講すると良いでしょう。

オーラライト

オーラライトは、オーラソーマから派生して1991年に設立された手法で、上下2層に分かれた80本のカラーボトルを使い、基本的な性質や現況、現在の課題や将来を読み解いていくものです。

ボトル代別途で受講料は100,000円〜となっていて、オーラソーマと同様レベル分けがあるとともに、顧客サイドで4本のボトルを選んでもらい、選ばれなかった色に焦点を当てるのがオーラライトの特徴です。こちらも、全国各地の個人サロンの認定校や協力校などを受講することで資格取得が可能です。

アヴァターラ

アヴァターラもオーラソーマから派生した手法の一つで、1996年に確立されたものです。ちなみに、アヴァターラとは「古代の知恵」という意味になります。ここでは、上下二層に分かれたカラーボトルを52本使うので、80本〜100本も使用するオーラソーマやオーラライトや、10数本ほどであるセンセーションなどと比べるとちょうど中間に位置しています。

ボトル自体も細長い小型のスプレーのようなものなので、ガラス製とは違い軽くて持ち運びも便利です。また、アヴァターラの配色の基本は17色で、カラーボトルの中では最多種という特徴があり、カラーシステム(配色パターン)も他と違う独自のパターンを持っています。さらに、アヴァターラでは選ぶボトルの本数に決まりはなく、最大8色まで自由に選べます。そして、「過去・現在・未来」の分析は行わず、「現在」のみに焦点を当てて今の自分の状況を読み解くという特徴があります。

TC

TCとは、カラーボトルを14本使って施術する方法で、日本で1994年に生まれ、2009年にリニューアルされました。こちらは、1日5時間の講習を受けることで資格を取得でき、レベル分けされていて、受講料はボトル付きで19,000円〜となっています。ちなみにカラーボトルは揮発性なので開封はできません。

TCは、3本の色を選ぶという手軽な方法により、人間関係や性格、本質などを読み解くことができるだけでなく、経済的なので主婦層にも取り組みやすいカラーセラピーとして広く人気があります。こちらも、全国各地の個人サロンのなどで受講することで資格を取得できます。

カラーセラピーと自律神経の関係

カラーセラピーには12種類もあり、それぞれ特徴を持っていることがお分かりいただけたところで、次は色や光と人間の自律神経との関係について解説していきます。

色は光

物理の授業などで習われた方もおられるかもしれませんが、色の正体は「光の反射」なのです。例えば、りんごが赤く見えるのは、りんごの表面に当たった光のうち赤い波長の光だけを跳ね返すつくりになっていることが原因です。同じように、道端に生えている草を見たときに緑色に映るのは、草の表面に当たった光のうち緑系の波長だけを反射するようにできているからなのです。真っ暗な部屋の中では反射する光がないので、赤いりんごも緑の草も全て黒にしか映りませんよね。

光の種類によって神経系や内分泌系を刺激する

私たちは様々な色や光に囲まれて生活していますが、光の種類によって人間の心理的機能や生理的機能に影響を与えます。あなたは、「味覚」「嗅覚」「視覚」「聴覚」「触覚」という人間の五感のうち、視覚から入ってくる情報はどれくらいの割合を占めているかご存知でしょうか?

答えは「87%」です。人間は、周囲から入ってくる情報の9割近くを目から入ってくる情報に頼っているので、それだけ光の影響を受けやすいようにできているのです。

赤系の暖色系は交感神経を活発にする働きがある→興奮

赤系の暖色は、人間の交感神経を活発にする作用があるので、血圧や脈拍を上昇させ、体温が上がって興奮状態になるという効果があります。実際に、ある研究で被験者に赤色を見せ続けたところ、5分以内に身体の表面温度が2〜3度上昇したそうです。

また、暖色系には料理を美味しく見せて食欲を増進させる効果も備わっています。真っ赤なりんごやトマト、橙色をしたみかんやオレンジの他にも、最近流行りの坦々麺や麻婆豆腐といった赤系の料理はとても美味しそうに見えますよね。

人間以外でも、スペインの闘牛士が闘牛の前で赤い布をはためかせるのを見て、興奮した闘牛が盛んに突進していく様子はまさに赤色の特徴が分かりやすい例ですね。寒い冬に温かみを感じたい時や、嫌なことやつらいことがあって心身を元気付けたいという時には、暖色系を周囲の環境に取り入れてみると良いでしょう。

ただし、部屋一面を真っ赤に染めるなど、過度に赤色に触れていると、興奮状態を通り越して「攻撃的」になってしまったり、交感神経が刺激され続けることでかえって疲れてしまうこともあるので、その点要注意です。

青系の寒色系は副交感神経を活発にする働きがある→リラックス

青系の寒色は、人間の副交感神経を活発にする作用があるので、血圧や脈拍を低下させ、体温を下げて興奮状態を落ち着かせるという効果があります。そのため、暑い夏に冷涼感を出したい時や、心身を落ち着かせてリラックスしたり、集中力を高めたいという時には、寒色系を周囲の環境に取り入れてみると良いでしょう。

また、青というのは自然界には存在しない色なので、青いテーブルクロスや食器を使って食事をすると食欲が減るという特徴もあります。しっかり食べて身体を作らなければいけない人にとっては逆効果ですが、最近お腹周りが気になるという人は、一度青い環境を整えてから食事をしてみてはいかがでしょうか。

ただし、赤の場合と同様に部屋全体を青一色にするなど、青色が多すぎると、副交感神経が刺激されすぎて逆に気分が落ち込みすぎる原因となりますので注意が必要です。

カラーセラピーの色の効果

最後に、いくつか代表的な色を取り上げて、カラーセラピーの効果を解説したいと思います。

赤 積極性を得る

赤には人間の交感神経に作用して興奮状態にし、気持ちを「前向き」にするとともに「積極的」にする色彩効果があります。気分が落ち込んだ時や、大勢の人と会う場所に行く時に自分から話しかけられるように、テンションを上げて臨みたい場合に活用できる色です。

黄 判断力をつける

太陽の光のように明るくて元気を与えてくれる黄色は、頭が冴えて「記憶力」や「判断力」が向上するという効果を持ち合わせています。大事な試合や試験の前など、集中力を高めて少しでもいいスコアを残さなければいけない場面などで効果を発揮してくれる色だといえます。

緑 やさしい気持ちになれる

自己主張が強くなく穏やかで、周囲の環境に溶け込んで調和性を持つ緑に触れていると、優しい気持ちになることができる効果が期待できます。また、新緑にイメージできるように、緑には次に繋がる生命力や成長性を感じさせてくれる色なので、心を癒すと同時に未来への期待感を持つことができる色だといえます。

青 集中力を高める

青には、人間の副交感神経に作用して、気持ちを落ち着かせて冷静になり、集中力を高める効果が備わっています。仕事や勉強の締め切りが迫っている時など、集中して効率良くタスクを片付けてしまいたい人におすすめの一色です。また、青による集中力には持続効果もあるので、作業量が少しぐらい多くてもこなしやすいというメリットがあります。

オレンジ 食欲を増幅させる

明るく目立つイメージのオレンジ色に触れると、身体が元気になって食欲増進の効果が期待できます。食べ物自体にオレンジ色が取り入れられない場合には、テーブルクロスや食器など、ポイントでオレンジを使うと良いです。気持ちを前向きにしてくれる効果もあるので、オレンジ色で食卓を囲めば会話も弾んで楽しい食事ができることでしょう。

白 気持ちをリセットさせる

清潔感や誠実性をイメージさせる白色には、人間のモヤモヤを吹き飛ばして気持ちをリセットしてくれる効果があります。仕事で上手くいかなかった時や、何か新しいアイデアを出さなければいけないと焦っている時などには、白を基調としたコーディネートを取り入れて、一旦気持ちをリセットして落ち着くと良いですよ。

グレー 落ち着かせる

黒と白の中間色であるグレーは、人間の精神を落ち着かせてリラックスしてくれる効果を持っています。また、グレーには、他の色の邪魔をしない協調性が備わっていて、自己主張しない控えめな上品さがあります。コーディネートする上でも、他の家具の色と合わせやすく、使い勝手の多い色だといえます。

カラーセラピーの種類と効果まとめ

今回の記事を読んで、カラーセラピーには最大12種類もあることや、人間の自律神経に作用する光の色を調整することによって、心身に及ぼす影響を活用した心理療法であることがお分かりいただけたかと思います。カラーセラピーにおける色には人間の心理にプラスの効果を与えるものがたくさんありますので、興味が湧いた方はぜひカラーセラピーを試してみてくださいね。