「来月はいよいよ入試本番なのに、緊張して勉強に集中できない」や「明日までにこの仕事なんとかしなきゃいけないけど、集中力を高めて少しでも効率的にしたい」など、悩んでいる方は多くいます。

そんな時には「色の力」を借りて、安定した精神状態を整えましょう。例えば、部屋のカラーコーディネートをひと工夫するなど、落ち着いて集中力を高める工夫ができます。

今回の記事では、「勉強や仕事に集中できるのはどんな色なのか」「青色はどのようにコーディネートすればいいのか」「集中力の妨げになるのはどんな色か」について詳しく紹介していきます。

勉強・仕事に集中できる色とは

落ち着いて集中力の向上が期待できるのは、どんな色なのでしょうか。よくオレンジなどの柑橘系のカラーを取り入れると、記憶力がアップしたり頭の回転が良くなったりすると言われていますが、たしかにそれも一理あります。しかし、そういった鮮やかな色には、テンションを上げてしまう色彩効果もあるので、心を落ち着かせて作業に集中するためには避けた方が良いでしょう。

効果的なのは「青」

集中力アップに適任なのは、ズバリ「青」です。「クール」で「冷静」また「落ち着き」の印象を与えてくれる青色で身の回りをコーディネートすると効果的です。

締め切りが迫っているなど、精神的に追い詰められているような状態では、仕事が手につかなかったり、内容的にも良い仕事をすることは期待できそうにありませんよね。そんな時は、青に触れて一旦心を落ち着かせて深呼吸し、気を取り直して作業を再開すると良いです。

さらに、勉強する時には「青ペン暗記法」を実践してみてはいかがでしょうか。集中力が上がって勉強がはかどり、成績アップが期待できる勉強法として人気があります。

鎮静効果が高く集中しやすい

人間は青い色に触れると、身体的には体温や血圧・脈拍が下がるという変化が表れ、精神的に落ち着いて冷静になれるという効果が得られます。ある研究によると、青を眺めた人は、5分以内に身体の表面温度が2度も下がったという事例が報告されているくらいです。

また、周囲の環境に青を取り入れることによって、気持ちか引き締まって「集中力」と「持続力」が増す効果が期待できるので、勉強や仕事にはうってつけのカラーだといえます。さらに青色以外にも、青緑や水色など青系のカラーなら似たような効果が期待できますので、積極的にコーディネートに取り入れることをおすすめします。

安定した状態を維持する

青の鎮静効果は精神を「長時間」安定した状態にしてくれるという持続力もあります。青色によって向上した集中力は、比較的短時間では失われにくい傾向があるのです。よほどのことではない限り、勉強や仕事は10分や20分という短時間で終わるものではないと思いますので、ちょっとしたブレイクタイムを挟むとしても、1時間くらい集中力は持続して欲しいですよね。

むしろ1時間にも満たないような短時間のタスクに取り組む場合には、青ではなく赤や黄色、オレンジなどの暖色系の色を取り入れてテンションを上げて、短期決戦で片付けてしまった方がよいでしょう。

青の取り入れ方

部屋を青系にコーディネートすると良いと知って、早速デスク周りやラグ、棚やソファーなど一面を青一色で揃えてしまうと、逆効果の可能性があります。

理由は、過度な青色の環境にすると気分が落ち込みすぎてしまい、脳の働きが鈍ってしまうからです。何事も適度に行うことが大切です。

部屋の一部に取り入れる クッションなど

部屋全体を真っ青に染めてしまうのではなく、クッションなどのインテリアで青色を「部分的に」取り入れていくのがおすすめです。他にも、窓に青いカーテンをしつらえてみたり、青い基調のポスターを貼ってみるのも良いでしょう。あくまで部屋全体を真っ青に染めてしまうのではなく、ポイントで青を使っていくのがコツです。卓上に青系のテーブルクロスを広げてみたり、衣服や身の回り品など、できそうなところに少しだけ青を取り入れてみましょう。

作業をするデスク周りにとりいれる 文房具など

勉強や仕事をしていて目に入ることが多い文房具に青い色を採用するのもおすすめです。青いペンや消しゴム、定規などを使うようにしたり、水分補給の観点から机の上に青いコップを置いておくという方法などがあります。

こういった小物でコーディネートすれば、家具レベルの大物を買い揃える必要もなく、手軽で経済的に集中力を高めることができます。

青みがかった白光灯

部屋全体、もしくは自分が作業している周辺の環境を手軽に変えることができる方法としては、青みを帯びたライトを照らしてみるのもありです。少し値が張るかもしれませんが、最近では柔らかなブルーライトが出るLED電球なども販売されていますので、家電量販店などで探してみるのも良いでしょう。

ただし、あまり青が強すぎると気分が乗らなくなってしまう副作用が出たり、部屋が暗くなって目に悪い影響が出るといけないので、適度な青色を選ぶのがポイントです。なお、店頭で見た色と、実際に部屋で使うときの色はやや違うことがありますので、注意しましょう。

集中時におすすめできない色

上記のように、作業に集中したい時には青系の色がおすすめですが、一方で集中力の妨げになる系統の色もあるので注意が必要です。ここからは、集中するときに「おすすめできない色」を理由とあわせて紹介していきます。

興奮効果のある赤 集中時には厳禁な色

赤系の色は、人間の体温や血圧・脈拍を上昇させ、興奮状態にする色彩効果があることが研究により実証されています。具体的には、赤い色を5分間見た人は身体の表面温度が2度上昇するとともに、普段100も行かない低血圧の人の血圧が120ほどに上がったそうです。

また、赤には「充足感」や「満足感」を持たせる効果も持ち合わせているため、赤に囲まれると精神的に満たされてしまって、やる気ダウンの原因となることも赤が良くないとされる理由のひとつです。

実際に、同じようなIQを持った人たちを2つのグループに分け、赤い答案用紙と青い答案用紙を使って同じテストを解いてもらうという実験が行われた結果、どうなったと思いますか?

なんと赤い答案用紙のグループは、平均点が2割近く低かったのです。この結果を知っていただければ、赤系の色が勉強にとってあまりよろしくない色であることがお分かりかと思います。

脳を休息モードにする茶色・ベージュにも注意

何時間もぶっ通しで勉強や仕事を続けていると、「私って頑張ったよね」と言い訳を作りたくもなってきて、ついついホッとひと息つきたくなってくるものです。そんな時は、茶色やベージュ系の色に触れてリラックス効果を存分に活用すれば良いのですが、作業自体をそういった環境で行うのは良くありません。

その理由は、茶色・ベージュの色彩効果である「落ち着き」「安定感」「リラックス」などが裏目に出て、人間の脳が休息モードに入って能率低下の原因となってしまうからです。

勉強や仕事に集中できる色まとめ

今回の記事では、青色を取り入れることによって落ち着いて冷静になる効果が得られ、勉強や仕事に集中できることを紹介しました。集中力を削いでしまう派手な色や、脳を休息モードにして能率を下げてしまう色があることにも注意して、うまくカラーコーディネートするようにしましょう。