部屋に使う色の効果と選び方

「なんか私の部屋、地味で暗い感じがする。明るくできないかな?」「この部屋って真っ白の家具が多くて寂しい気がするなぁ。もっと落ち着く感じにしたい」こんなお悩みには、「色の力」を借りることをおすすめします。
色には「色彩効果」というものが存在していて、簡単に言うと「パッと色を見た時に感じる印象・イメージ」のことです。色彩効果をうまく使えば、リラックスできる部屋や元気の出る部屋作りなどコーディネートが自由自在になり、自分の好みや気分・目的に合った生活環境を整えることができるようになります。
そこで今回の記事では、「色彩効果を部屋作りにどのように活かすのか」「目的別にどのようなカラーコーディネートをすればいいのか」について詳しく紹介していきたいと思います。
- 目次
- 1. 部屋作りの色彩効果
- 1-1. 赤系の部屋
- 1-2. 食欲増進・会話が弾む
- 1-3. リビングダイニング向き
- 1-4. オレンジ・イエロー・ベージュ系
- 1-5. 食欲増進・元気がでる
- 1-6. リビング・キッチン向き
- 1-7. 緑系の部屋
- 1-8. 安心感・リラックス
- 1-9. 寝室・リビング・書斎向き
- 1-10. 青系の部屋
- 1-11. 清潔感・集中力が増す
- 1-12. トイレ・風呂場などの水回り
- 1-13. ブラウン系の部屋
- 1-14. 落ち着きがある・くつろげる
- 1-15. リビング・寝室向き
- 1-16. 白系の部屋
- 1-17. 清潔感・無垢
- 1-18. リビング・寝室向き
- 1-19. 黒系の部屋
- 1-20. 高級感・インテリ
- 2. 目的別でみる色の選び方
- 2-1. リラックスする部屋にしたい場合
- 2-2. アースカラーを取り入れる 茶色・ベージュ・グリーン
- 2-3. ラグジュアリーな部屋にしたい場合
- 2-4. グレー・ブラック・紫 など
- 2-5. 仕事がはかどる部屋にしたい場合
- 2-6. 緊張感をうむコントラスト 白・黒・紺・鮮やかな色味(オレンジなど)
- 2-7. 温かみのあるカントリー調の部屋
- 2-8. 落ち着きのある深みの暖色 茶色・ベージュ・ワインレッド
- 2-9. 洗練された雰囲気のある部屋
- 2-10. 知性的な寒色系 グレー・ブルー・ブラック
- 3. 部屋に使う色の効果と選び方まとめ
部屋作りの色彩効果
1-1赤系の部屋
はっきりと目立ち、情熱的な印象を与えてくれる赤系の色には、血圧・脈拍を上昇させて興奮状態にしてくれる、いわゆる「ハイテンション」な状態にしてくれる効果があります。
1-2食欲増進・会話が弾む
赤系の色を見ると「美味しそう」という感情が呼び覚まされて、食欲が増す効果があります。体温も上がって代謝も良くなるので、喉が渇いて水分を摂ることで内臓も刺激されて、より食べたいという気持ちが強まるのです。
また、気分が高揚することによって積極的に心を開けるようになり、他人とのコミュニケーションが弾む効果も期待できます。普段内気な性格の人や、交渉ごとを精神的に有利に進めたい時なども、赤いコーディネートの部屋を使うと良いでしょう。
1-3リビングダイニング向き
赤系にコーディネートされた部屋を使えば、これまで紹介してきたような色彩効果が期待できるので、たくさんの人が集うリビングダイニングに向いているといえます。明るく会話が弾んでお互いに交流関係を深めることができれば、きっとみんなにとって楽しい時間となること間違いなしです。
1-4オレンジ・イエロー・ベージュ系
オレンジ系の色の内、とくに黄色は色彩色の中でも「最も明るい色」であり、光や太陽をイメージして元気をもらえる色彩効果があります。他にも、オレンジやベージュ系の色は気分を高揚させるではなく、集中力や記憶力を向上させる効果も持ち合わせているので、仕事や勉強部屋にも使える色としておすすめです。
1-5食欲増進・元気がでる
オレンジ系にデザインした部屋にいると、気分を高める色彩効果によって元気がもらえると同時に、食欲増進の効果が期待できます。「とくに体調が悪いわけではないのに、なんか食欲がない」「仕事で疲れた身体に元気を守り戻したい!」という時には、オレンジ系の家具やインテリアに囲まれて、エネルギーをもらうと良いでしょう。
1-6リビング・キッチン向き
さらに、オレンジ系の色は人が集まる場所であるリビングやキッチンに向いています。家族や友人が集まるところをオレンジ系でコーディネートすれば、皆心が明るくなって話も弾み、会話が楽しくなるでしょう。
キッチンにも取り入れれば、うきうきした明るく楽しい気分で料理ができて、きっと美味しい食事作りができると思います。ひとりではなく2人以上で、会話を楽しみながらクッキングにいそしむのも良いのではないでしょうか。
1-7緑系の部屋
緑は自然・新緑の色であり、「癒し」「くつろぎ」「平和」「成長」をイメージさせる色彩効果があります。新緑の季節に山の中をハイキングしていると、一面の緑色と美味しい空気を身体いっぱいに受け止めて気分爽快になるところを想像してみてください。
1-8安心感・リラックス
先ほども紹介したとおり、緑に触れていると安心感があり「リラックス」させてくれる効果が期待できます。これは、緑には自分を主張しない「柔らかさ」や「優しさ」または「控えめ」なところがあるからだと考えられています。
1-9寝室・リビング・書斎向き
寝室やリビングに緑色を多く取り入れると、リラックス効果が期待できます。そのため、リビングを緑でコーディネートすれば、仕事疲れを抱えて帰ってきた身体を労わる場として最適です。とくに寝室は、1日働いてたまった疲れを癒すための部屋なので、緑色の色彩効果を借りて一晩の間にリフレッシュしましょう。
書斎周りを緑色で彩れば、リラックスして落ち着いた気分で仕事に集中することができますし、緑の「成長」の色彩効果によって、何か新しいアイデアが浮かびやすくなるかもしれません。
1-10青系の部屋
青を見るとどんな印象を受けますか?「クール」や「落ち着いている」「冷たい感じ」といったイメージが想起されるのではないでしょうか。青系の色には「清潔感」が持てたり、冷静になれて「集中力が高まる」といった色彩効果があります。
1-11清潔感・集中力が増す
青は水をイメージさせる色なので「清らか」で汚れのない印象を与えることで「清潔」な印象を想起させます。また、青は人間の血圧・脈拍を下げて落ち着かせる効果も持ち合わせているので、冷静になって「集中力が増す」というプラスの効果も期待できます。
1-12トイレ・風呂場などの水回り
最近のトイレやお風呂は様々な色で作られているところが多いですが、少し古い家などでは水回りに水色っぽいタイルが敷き詰められている構造のところもあると思います。これは、青や水色が醸し出す「清潔感」や「落ち着く」というイメージにあやかっているのです。真っ赤なトイレや真っ黒なお風呂だと、入っていて気持ちがそわそわしそうではありませんか?
1-13ブラウン系の部屋
ブラウン系の部屋にすると、落ち着いた雰囲気でリラックスする効果が期待できます。家具だけではなく、小物類などにブラウン系を使ってみるのもおすすめです。
1-14落ち着きがある・くつろげる
茶色が好きな人は多くいますが、周囲に溶け込んで「安心感」を与えるという効果があることはご存知でしょうか?土や木など、どっしりとして重厚なイメージのブラウンは、周囲の環境と調和して、「温もり」や「居心地の良さ」を感じさせてくれます。
1-15リビング・寝室向き
他の家具とも合わせやすいだけでなく、温もりと安心感を与えてくれるブラウンの効果が期待できるのは、滞在時間が長い傾向にある「リビング」と「寝室」でしょう。食器棚や食卓テーブル、ベッドやタンスなど、知らず知らずのうちにブラウンを選んでいたという人も多いくらい、調和性があって身近な色なのです。
1-16白系の部屋
白系の部屋に憧れがある人は多くいますが、汚れが目立つなど敬遠してしまいがちです。ただし、逆に言うと他の色を際立たせる効果が期待できます。
1-17清潔感・無垢
汚れがなく清らかな白のイメージからは、「清潔感」や「無垢」といった印象が感じられます。ウエディングドレスの白とはまさにそんなイメージですし、白い食器が多いのも、清潔であると感じさせると同時に料理の彩りを引き立てる効果を期待してのことです。
1-18リビング・寝室向き
「きれい」で「清々しい」、開放感がある白の印象は、リビングや寝室に向いているといえます。白い清潔な布団でぐっすりと睡眠を摂り、翌朝に1日の始まりを白でコーディネートされたリビングで迎えるなんて、爽快感に溢れていると思いませんか?
1-19黒系の部屋
黒系の部屋は、重たい印象になりがちですが、重厚感ともいえます。家具や小物類に黒があると「引き締まる」ため、合わせやすい色ともいえます。
1-20高級感・インテリ
グランドピアノ、リムジンやベンツなどの高級車、バーやクラブなどの黒を基調とした内装など、黒が使われていると「高級感」が醸し出されます。
それと同時に、お高くとまっていて「インテリ」というような印象も想起されますので、書斎に活用すれば頭の回転が良くなって良い事がひらめくかもしれません。
目的別でみる色の選び方
2-1リラックスする部屋にしたい場合
リラックス効果が期待できる色として、おすすめなのはアースカラーです。自然とアースカラーを取り入れていることもあり、違和感なく使える色でもあります。
2-2アースカラーを取り入れる 茶色・ベージュ・グリーン
落ち着いた部屋にしたい場合には、ブラウン・ベージュ・グリーンといったアースカラー(直訳すると地球の色)を中心にコーディネートしてはどうでしょうか。ほとんどの家具がこういった色をしていますので、買い揃えるのも簡単かと思います。
2-3ラグジュアリーな部屋にしたい場合
ラグジュアリーな部屋には、少し刺激の強い色を使ってみましょう。世界観にあわせた色使いをすることで統一感があり、より魅力的な雰囲気を演出できます。
2-4グレー・ブラック・紫 など
贅沢感溢れるイメージを求めるなら、グレーやブラック・紫系の色を用いてみましょう。黒系のカラーが高級感を醸し出してくれるとともに、パープル系の色によって魅惑的でミステリアスな雰囲気になることでしょう。
2-5仕事がはかどる部屋にしたい場合
リラックス効果よりも、集中できる部屋にしたい場合は、色のコントラストを気にかけましょう。合わせ方によって、ほどよい緊張感を演出できます。
2-6緊張感をうむコントラスト 白・黒・紺・鮮やかな色味(オレンジなど)
能率を上げたい時には、白や黒、紺といった明暗がはっきりとした色に囲まれると「緊張感」が生まれて集中力が高まります。また、頭が冴えて記憶力が良くなる効果が期待できるオレンジ系の鮮やかな色調を取り入れるのも効果的です。
2-7温かみのあるカントリー調の部屋
カントリー調の色は、暖色系に分類されます。部屋全体はカントリー調にして、差し色としてコントラストをつけるのもよいでしょう。
2-8落ち着きのある深みの暖色 茶色・ベージュ・ワインレッド
ほっと落ち着いてひと安心できるような部屋で過ごしたい人は、ブラウンやベージュ・ワインレッドといった、落ち着いて深みのある暖色をチョイスすると良いです。重厚で安定感をイメージさせる色でコーディネートすれば、安心感を得られてリラックス効果が期待できます。
2-9洗練された雰囲気のある部屋
すっきりと洗練された部屋の雰囲気にしたいときは、寒色系がおすすめです。引き締まった印象により、部屋が広くみえる効果も期待できます。
2-10知性的な寒色系 グレー・ブルー・ブラック
グレーやブルー・ブラック系の色で部屋をコーディネートすれば、雰囲気全体がぐっと引き締まって洗練されたイメージが強くなります。部屋の印象が少し寒々しくなるかもしれませんが、クールで知的な雰囲気を醸し出せる色の組み合わせだといえます。
部屋に使う色の効果と選び方まとめ
今回ご紹介したように、部屋をどんな色でコーディネートするかによって多様な効果が期待できることが分かります。色彩効果について知ることで、理想の生活環境作りに活かしてみましょう。
癒やしの資格
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アロマセラピスト
アロマセラピストとは、アロマオイルの種類、アロマトリートメントなど、アロマに関する一定以上の知識を持ち合わせた人へ与える資格です。一般的なアロマについての知識や、その種類・効果、芳香剤、アロマバスなどについての応用方法。アロマを用いたスキンケア、香水づくり、アロマトリートメントやアロママッサージ、アロマオイルのブレンド方法やハーブとの組み合わせなど。
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カラーセラピー
カラーセラピーとは別名、色彩療法といい、色の生理的効果や心理的効果を使い心身のバランスを取る事を目的にした療法です。試験では色の効果、原理、色の活用方法が問われます。資格取得後は、カラーセラピストとして活躍する事が出来ます。
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メディカルハーブカウンセラー®
メディカルハーブカウンセラーとは、ハーブによるリラックス効果・リフレッシュ効果・デトックス効果など、ハーブの効能に対しての知識を持ち合わせ、ハーブを用いたカウンセリングを行う技術を持ち合わせた人へ認定されます。資格取得後は、各種サロンにて活躍出来るのは勿論、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。
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ストレスカウンセラー
ストレスカウンセラーとは、感情と上手く付き合う方法や、アンガーマネジメントなどの心理トレーニングを活用したストレス対処法、現代社会におけるストレスやその原因に対処できるストレスマネジメント能力などの知識を十分に理解された方へ認定されます。対人関係やコミュニケーションの取り方、ストレスとの付き合い方に悩む方など幅広い層に人気のある資格です。
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鉱石セラピスト
鉱石セラピストとして、宝石に関する基本的な知識を有していることを認定されます。宝石の基礎知識、宝石の歴史、宝石の種類、宝石の色、宝石のカットの方法、宝石の加工・処理の方法、例えばブリリアンカットやステップカット、アンカットダイヤモンド、含侵処理、着色処理など、宝石に関する幅広い知識を有していることが証明されます。