ピラティスとヨガの違いについて

ピラティスやヨガを始めてみようかな、と思った方ならきっと感じたことがあるはず。ピラティスと聞くと、ヨガと似たあれでしょ?と 思う方も多いかと思います。それは、どちらもマットの上でストレッチをするというイメージがついてしまっているからではないでしょうか。
今回は、似ているようで似ていないピラティスとヨガの違いについて紹介していきます。
- 目次
ピラティスとヨガの違い
まずは、ピラティスとヨガの違いをわかりやすく見ていきましょう。
1-1目的の違い
ピラティスとヨガは目的に大きな違いがあります。
・ヨガは修行や精神安定、メンタルケア、心身を整える
ヨガの本来の目的は自我を超えるところにあります。自分というエゴを忘れ、日本でいう悟る感覚に似ているかもしれません。無心の状態、それを瞑想によって極めることがヨガの修行です。
そのために、アーサナと呼ばれるヨガのポーズができました。アーサナはシンプルにいうと、座禅をして瞑想ができる状態に体を持って行くために行われます。ヨガは、このアーサナだけが有名になりましたが、例えばシスターが貧しい人のために仕えたり、読書をして知恵をつけたりすることもヨガの一種です。
・ピラティスはインナーマッスルを鍛えるエクササイズ
ピラティスはメンタルを鍛えるというより、インナーマッスルを鍛えたり、体幹を鍛えたりすることで姿勢を改善につながります。これが、身体のパフォーマンスを向上させ、怪我の予防にも繋がります。もちろんピラティスのエクササイズによって、健康になり心もリフレッシュできることはピラティスのポジティブな面です。
それぞれの起源
起源の違いを見ていきたいと思います。
2-1ピラティス
・ピラティスは戦争で負傷した人のリハビリ目的で考案
ピラティスは第一次世界大戦中に、従軍看護師出会ったジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって、兵士のリハビリを目的に開発されたエクササイズです。体幹や骨格の改善、強化に重きをおいており、呼吸法は胸式呼吸を行います。最終的には健康へと導くことがピラティスの目的です。
・病院のベッド上でも鍛えられるように開発されている
戦時中に開発されたエクササイズのため、物が不足して時代でした。そのため、ジョセフ・ピラティスは、ベッドのスプリングを使ってエクササイズ器具を考案し、ベッドの上でエクササイズができるようにしました。これらの専用器具を使うことで、約600種類のエクササイズを行うことができます。
・筋肉強化、ボディメイク、筋トレ
ピラティスの目的は、体幹の強化や姿勢の改善にあります。体幹の強化をすることでインナーマッスルを鍛え、それがボディメイクやダイエット効果へとつながります。もちろんヨガのポーズも取り入れたりしますが、メインは筋トレやインナーマッスルを鍛えることと考えていいでしょう。
2-2ヨガ
・インドで発祥
ヨガは4500年以上前の古代インドが発祥です。インドの思想体系に根ざした修行や治療法で、最終的に無心の境地、悟りにたどり着くことが目的とされます。
ヨガではプラーナと呼ばれる空気のエネルギーを体に取り入れ、それによって体を活性化させたりリラックスさせたりすることができます。呼吸は腹式呼吸で、この呼吸だけでも何種類もの呼吸法をマスターする必要があります。アシュラムを訪ねると、呼吸、アーサナ、チャクラ、そして瞑想と授業が行われます。
・体を整えるものではなく、本来は思想や精神統一
本来のヨガは、体がメインではありません。エゴをなくし無心になることが、ヨガの目的です。そのためにアーサナなどのヨガのポーズを修行することで座禅を組み瞑想が出来るようになります。ヨガのポーズだけが有名になってしまいスポーツと勘違いする人も多いかもしれませんが、ヨガの本来の目的は精神を整えることです。
・思想体系に根ざした修行・治療法
ヨガとは「調和」を占める単語で、何千年も前からインド哲学の1つで勉強されていました。仏教よりも先に確立された哲学で、とても長い歴史を持っています。
体の中の物質的状態に調和が取れると、本当の自分を見ることができると言われており、そのためにアーサナなどの修行をし、調和を取るために治療法として使われます。
ピラティスとヨガが似ているといわれる理由
ピラティスとヨガは似ていると言われることが多いですし、実際には多くのポーズはヨガからピラティスに取り入られています。どちらも呼吸が大事な要素になっており、どちらもジムでも筋トレとは違う面を持っています。
3-1ピラティスはヨガの動きが取り入れられている
ピラティスのエクササイズにはヨガのポーズが取り入れられています。
例えば、前屈のパッシモッタナーサナはピラティスにも取り入られていますし、ヨガの橋のポーズもピラティスで使われるポーズです。このように、ピラティスでは、ヨガを垣間見ることもできます。
3-2両方とも呼吸を意識している
ピラティス、ヨガ、どちらもエクササイズ中の呼吸がとても重視されています。ピラティスの胸式呼吸は、交感神経を活発化させ、頭をすっきりとさせてくれます。
ヨガの呼吸法は、自律神経を活発化させたり、沈静化させたりします。ストレスがたまっているとき、またエクササイズにより心拍数が上がっている時は沈静化させ、朝起きた時や鬱の症状がある方には活発化する呼吸法を使います。
3-3どちらも心身を健やかな状態に整える
ピラティスもヨガも、心そして体ともに健康な状態に持って行くことができます。やり方、目的は違いますが、エクササイズすることによって姿勢を正し、インナーマッスルを鍛え、そして心も落ち着ける効果があります。どの年齢、そしてどのレベルの人にも合わせることができるエクササイズです。
ピラティスorヨガの選び方
どちらにしようかなとお悩みの方は
4-1ピラティス
○骨格の歪みや筋力低下が気になるひと、日頃から運動不足のひと
ピラティスが合っている人は、例えば姿勢の悪さが気になる方、また常にパソコンの前で働いていて運動不足の人などです。また事故やスポーツによって怪我をした方のリハビリにも最適です。
4-2ヨガ
○日々のコンディションを整えたい、精神を安定させじっくりケアしたいひと
ヨガが合っている人は、体を鍛えるだけでなく精神的な安定を求めている人です。普段からストレスが溜まる仕事をしていたり、それによって落ち込んだり、自分の自信がない、悲しい出来事があった方など、普段から運動量が少ないなどはあまり関係なく、精神的に落ち着きたいと思っている人が多いようです。
ピラティスとヨガの違いについてのまとめ
ピラティスとヨガの違いがわかると、どちらが自分に合っているか選びやすくなります。
ピラティスは、インナーマッスルを鍛え姿勢を正し、強い筋肉を作ることが重視されます。そして、ピラティスの本来の目的であるリハビリにも使うことが可能なため、幅広い年齢、レベルに対応することができるエクササイズです。
また、精神的な部分より体に重きをおいているため、ダイエット効果も期待できます。
ヨガは、ピラティスのように姿勢を改善ししなやかな体を作るだけでなく、さらにプラス心のケアも行います。
感情的になってしまいがちな方や、鬱で悩んでいる方にも効果が期待できますし、修行は数年という短期間だけでなく生涯続くことでしょう。
長く続けることによって、ピラティスのようにインナーマッスルを鍛えることにもつながっていきます。目的やエクササイズ内容には違いがありますが、どちらにも素晴らしい効果があります。是非ご自身にあったエクササイズをお試しください。
美容・健康・セラピーの資格
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快眠セラピスト
理想的な睡眠は私生活のコンディション・健康・美容にも繋がります。快眠セラピストとは、睡眠の原理、現代社会における様々な睡眠障害を理解し、その治療及び快適な睡眠への導入が可能である人へ与えられる資格です。
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ヨガライフセラピスト®
ヨガの基礎となっているヨーガスートラやアシュターンガなどについて学び、内なる自分、さらには人間とは、という哲学的なところまで考えを深めていくことができます。自分自身の心や体に意識を向けることで、ヨガの効果をさらに高め、心から美しくなることができるよう、セラピストとして活動することができる方へ認定される資格です。
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ファスティングソムリエ
ファスティングダイエットとは一定期間断食を行うというダイエット方法です。ファスティングソムリエの資格はファスティングダイエットに関する正しいやり方や食事方法、好転反応についての知識をしっかり身に着け正しくファスティングダイエットについてアドバイスが出来る方に認定される資格です。
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タイ古式整体セラピスト®
タイ古式整体セラピストとして、タイの古式ボディセラピーに関する知識を有していることを認定されます。タイ古式整体ボディセラピーについて、その歴史や仏教徒の関わり、仏教やタイの伝統などを絡めたタイ古式ボディセラピーに関する知識を有していることの証明になります。ケアに必要な解剖生理の知識、食事について、体内をめぐる流れについてなどの知識を有していることも証明されます。
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ピラティスセラピスト
ピラティスセラピストとして、ピラティスに関する知識を有していることを認定されます。心と体を同時に使って行うピラティスについて、基本原則を理解し、集中力、創造力について、体の動かし方、呼吸法、心のコントロール方法などを理解しているということの証明になります。
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リフレクソロジーjp®
リフレクソロジーjpとして、東洋医学の歴史や基本、各国の健康法やリフレクソロジーの効果・種類・行い方の知識を有していることが証明されます。リフレクソロジーの行い方などに関する知識を有していることが証明されます。
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整体セラピスト
整体セラピストとして、整体に必要である基礎的な知識を有していることが証明されます。
例えば、整体の歴史、開業方法、料金設定、体表構造・脳のつくりと働き・神経系や骨格系のつくりと働き・脳の記憶のメカニズムといった人体の構成、脊髄・感覚神経・自律神経・中枢神経系・末梢神経系・感覚器系・感覚神経・視覚器・聴覚器・平衡器・腕神経叢・腰神経叢・循環器といった神経の構成、血流や血液の成分といった血液の構成、骨格や関節といった骨格の構成に関する知識を有していることが証明されます。 -
リンパケアセラピスト
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骨格診断セラピスト®
骨格診断セラピストとして、骨格診断に関する基本的な知識を有していることが認定される資格です。骨格診断の特徴やメリット、男女別の骨格診断方法や骨格3タイプとその特徴、タイプ別のスタイルアップのポイントや着こなし方法などに関する基礎知識を有していることも証明されます。資格取得後は、骨格診断セラピストとして自宅やカルチャースクールで講師活動をすることができます。