ピラティスを始める時に必要な道具と効果

ピラティスにはマット上で行うマットピラティスと、専用器具を使ったマシンピラティスの2種類があります。マットピラティスはご家庭でもできますし、道具もスポーツ店で手軽に購入することができます。
専用器具は、ご家庭でも購入できるものもありますが、大抵は大型器具のためピラティススクールなどで使用することが可能です。
今回は、初心者の方がピラティスで使用する道具や器具についてご紹介していきます。
ピラティスの道具・器具
ピラティスはリハビリ目的
ピラティス・メソッドはドイツ人従軍看護師だったジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが第一次世界大戦中の4年間に開発したエクササイズ法で、ベッドのマットレスに使われていたスピリングなどを使用して患者の体をサポートしながらリハビリ、そしてエクササイズできるようにしました。
これは、現在でも「キャデラック」と呼ばれているベッド型器具として使われています。これらの理由から、リハビリや高齢の方の運動目的に積極的に取り入られるようになりました。
ストレッチ、筋肉強化のサポートをする
このリハビリから、さらに有名になったピラティス・メソッドは、次第にプロのダンサーやプロアスリート にも広まって行きました。それは、リハビリのみならず、体幹とインナーマッスルの強化、筋力強化、柔軟性の向上など様々な分野での効果が期待できると、人々の中で理解が深まったからです。
ピラティスに必要な道具
マットは最初に用意したいもの
ピラティスを始めたいと思っている方は、まずはマットを購入しましょう。
バランスを取ることが多いヨガと違い、ピラティスはマットの上で転がったり横になったりと動きが多いエクササイズのため、マットが薄いと体に負担を与え、さらに体を強化するためのエクササイズのはずが負傷に繋がりやすくなります。
マットには様々な厚みがありますし、初心者の方はどれを選んでいいかわからないことも多いかと思います。以下がマットを選ぶ際のヒントです。
ヨガで使うマットより厚めのものを選ぶ、6mmが人気
ヨガでも、初心者は6mmぐらいのマットの厚さから始めるため、ピラティスはそれ以上の厚さのものを選ぶと良いでしょう。ただし、厚くなればなるほど、マットも重くなりかさばるので、持ち運びには不便です。そのため6mmから8mmぐらいの厚さがとても人気です。
ヨガマット
安いマットになるとグリップが効かず、汗をかくと滑りやすくなるマットもあります。滑ることでバランスを崩し手首を痛めたり、または思っているところとは違うところに力が入ったりして、痛める可能性が出てきます。
ピラティスは手に汗をかきやすくなるエクササイズなので、こういった負傷を避けるためにも、少しグリップの強いマットがおすすめです。
ネット上に様々な値段のマットが販売されていますが、ピラティスにとても大事なマットは、実際に触ることのできるスポーツ専門店にて購入することをお勧めします。
ピラティスで使われる道具
ピラティスにはマット以外にも使う道具や器具があります。まずは手に入れやすい、そして初心者におすすめの 道具について説明します。
バランスボール
バランスボールは、スポーツ用品店でも簡単に買うことができる道具で,体幹を鍛えるために使用します。初心者は大きめのバランスボール、そして慣れてきたら、小さめのピラティスボールやミニボールを使用すると良いでしょう。
身体をサポートしてくれるため、初心者の方はもちろん高齢の方でも比較的楽にエクササイズをすることが可能です。
ピラティスチューブ
ピラティスチューブは、ゴムのチューブですが、エクササイズに負荷をかけるときに使用します。重りやダンベルの代わりになるもので、ただ歩くだけでもこのチューブを足にかけることで負荷がかかるようになります。小さな道具なので場所も取りません。
ストレッチポール
ストレッチポールまたはフォームローラーは、血行を促進しつつ栄養素を筋肉に届けてくれ、さらに準備運動やエクササイズ後のストレッチやセルフマッサージにも使える優れものです。
ピラティスに使われる器具
ピラティスには、マット上で行うマットピラティス、そして専用器具を使ったマシンピラティスの2種類があるとお伝えしましたが、ここからは、この専用器具の種類を説明します。
リフォーマー
リフォーマーは、ベッドのような器具に、チューブやペダルのような器具がついたもので、約500種類のエクササイズをすることができます。リフォーマーの下にはスプリングがついているので、エクササイズする人に合わせて負荷を変更することが可能です。
そのため、目的、年齢、レベルなどによって様々なエクササイズができるようになっています。
フレックスバレルまたはスパインコレクター
フレックスバレルまたはスパインコレクターは、山のようになった器具で、その名の通り背骨を修正するという意味があります。背中のしなやかさや股関節周りの筋肉を調整してくれる器具です。
山の部分の曲線を使うことで、猫背になりやすい背骨を自然な形へと戻し、若さ溢れる背中を作り出してくれます。ピラティススクールだけでなく、家庭用に軽いものも販売されています。
ペディブルまたはペディポール
ペディブルまたはペディポールは、長いポールに2つのリングが付いた専用器具で、特に立っている状態でのバランス、そして腹筋を鍛えてくれます。背骨をポールに合わせて使用するため、脊柱を意識しながらエクササイズすることができます。
また、ストレッチにも使用できますし、バレエのクリエなども、こちらのペディブルを使ってバランスを取りながら練習するダンサーもいるようです。
ワンダチェア
ワンダチェアは、椅子を改造して作られた専用器具です。リフォーマーと同様、スプリングがついているので負荷を変更することが可能です。他の専用器具に比べて、支持面責が少ないため、不安定の中エクササイズすることになります。
つまり、バランスをコントロールしながら動きをつけるため、 どちらかというと初心者というより中級上級者用の専用器具だということです。バランスを取りながら上半身と下半身の筋力を強化することのできる器具です。
ピラティスを始める時に必要な道具と効果のまとめ
ピラティスはマット1つで家の中でも始めることができる比較的シンプルなエクササイズですが、いろいろな道具や器具を使うことによって、効果をさらに高めることができるようになります。
まずは、一番大事な6mm以上の厚めのマットを用意しましょう。ネットでレビューを見て購入するより、実際にスポーツ店やエクササイズの専門店でマットを触ると、どれくらいグリップがあるかもわかります。
もちろんたくさんの種類がありますので、そこで専門店の店員と話し、どれがあなたにとってベストのマットか知ることが重要です。
ピラティス専門器具は聞いただけではマットより難しく感じるかもしれませんが、リフォーマーやキャデラックのような器具は、スプリングがついているおかげで体への負荷を減らすことができるので、実はマットより初心者向けともいえます。
また、すでにどこか痛めている場合は、間違ったエクササイズによってさらにその部分を痛めてしまう可能性も出てきます。一度、体験教室などで身体の痛みや問題点とともにインストラクターに相談して使う道具や器具を決めると、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
美容・健康・セラピーの資格
ピラティスセラピスト
ピラティスセラピストとして、ピラティスに関する知識を有していることを認定されます。心と体を同時に使って行うピラティスについて、基本原則を理解し、集中力、創造力について、体の動かし方、呼吸法、心のコントロール方法などを理解しているということの証明になります。
リフレクソロジーjp
リフレクソロジーjpとして、東洋医学の歴史や基本、各国の健康法やリフレクソロジーの効果・種類・行い方の知識を有していることが証明されます。リフレクソロジーの行い方などに関する知識を有していることが証明されます。
快眠セラピスト
理想的な睡眠は私生活のコンディション・健康・美容にも繋がります。快眠セラピストとは、睡眠の原理、現代社会における様々な睡眠障害を理解し、その治療及び快適な睡眠への導入が可能である人へ与えられる資格です。
ヨガライフセラピスト
ヨガの基礎となっているヨーガスートラやアシュターンガなどについて学び、内なる自分、さらには人間とは、という哲学的なところまで考えを深めていくことができます。自分自身の心や体に意識を向けることで、ヨガの効果をさらに高め、心から美しくなることができるよう、セラピストとして活動することができる方へ認定される資格です。
ファスティングソムリエ
ファスティングダイエットとは一定期間断食を行うというダイエット方法です。ファスティングソムリエの資格はファスティングダイエットに関する正しいやり方や食事方法、好転反応についての知識をしっかり身に着け正しくファスティングダイエットについてアドバイスが出来る方に認定される資格です。
タイ古式整体セラピスト
タイ古式整体セラピストとして、タイの古式ボディセラピーに関する知識を有していることを認定されます。タイ古式整体ボディセラピーについて、その歴史や仏教徒の関わり、仏教やタイの伝統などを絡めたタイ古式ボディセラピーに関する知識を有していることの証明になります。ケアに必要な解剖生理の知識、食事について、体内をめぐる流れについてなどの知識を有していることも証明されます。
整体セラピスト
整体セラピストとして、整体に必要である基礎的な知識を有していることが証明されます。
例えば、整体の歴史、開業方法、料金設定、体表構造・脳のつくりと働き・神経系や骨格系のつくりと働き・脳の記憶のメカニズムといった人体の構成、脊髄・感覚神経・自律神経・中枢神経系・末梢神経系・感覚器系・感覚神経・視覚器・聴覚器・平衡器・腕神経叢・腰神経叢・循環器といった神経の構成、血流や血液の成分といった血液の構成、骨格や関節といった骨格の構成に関する知識を有していることが証明されます。リンパケアセラピスト
リンパケアセラピストとして、効果的なリンパケアのやり方、症状別のリンパケア、リンパの流れをよくする食材などに関する知識を十分に身に付けている方に認定される資格です。例えば、症状別のリンパケアとしてダイエット、肩こり、小顔、腰痛、肌荒れなどに効果のあるリンパケアのやり方、リンパの流れをよくする食材であるバナナ、アボカド、ショウガなどの知識を有することが証明されます。資格取得後は、リンパケアセラピストとして活躍することができます。
ピラティスに関する記事一覧
-
ピラティスインストラクターになりたい!その方法と収入について詳しく解説!
最近人気上昇中のピラティスです。何年か続けてみて、インストラクターになりたいと思う人も多くいらっしゃるかもしれません。ヨガも同じく、 自分を試したい、次のステップに進んでみたい、という気持ちでヨガ
-
ピラティスで開業する時に必要なこと
ピラティスで開業するには手続きや資格がたくさん必要なのでしょうか?どのような道具や器具を準備する必要があり、集客はどうやって行うのでしょうか? 今回は、ピラティスで開業する上で必要なことをま
-
すぐに始めたくなる!マットピラティスの基本と効果について
ハリウッド女優やセレブから一流のアスリートまでが日々のトレーニングに取り入れているのがピラティスです。ヨガと似ているもの、ダイエットにできそう、すごくきつそう、といろいろなイメージがありますが、実
-
初心者でもわかりやすいピラティスの呼吸法について
ヨガと同じようにピラティスも、エクササイズだけでなく呼吸も健康への大事な要素だと考えられています。呼吸によって交換神経を活性化させたり、血の巡りを良くしたり、さらには落ち込むことが少なくなると考え
-
初心者必見、ピラティスの基本について
ヨガと似ていると思われることが多いのがピラティスです。でも、ピラティスはヨガのようにたくさんのポーズの名前やルール、ましてやサンスクリット語を覚える必要性はありません。もちろん初心者の方にも始めや
-
ピラティスの種類について:マットピラティスとマシンピラティス
ピラティスのエクササイズにはいくつかの種類があります。その種類によって、使う道具や器具、そしてエクササイズできる場所や人数なども変わってきます。主に、マットピラティスとマシンピラティスの2つに分け
-
ピラティスとヨガの違いについて
ピラティスやヨガを始めてみようかな、と思った方ならきっと感じたことがあるはず。ピラティスと聞くと、ヨガと似たあれでしょ?と 思う方も多いかと思います。それは、どちらもマットの上でストレッチをすると
-
ピラティスのダイエット効果とは?
なかなか続かないダイエットですよね。途中で辞めてしまってリバウンドすることも女性ならきっと経験があるはずです。 食事を変えてみたり減らしてみたり、ジムに通ってみたりヨガを始めてみたり、毎日ウ
-
ピラティスに適した服の選び方
ピラティスを始めてみたいけれどどんなウェアを選んでいいかわからない人、また、自分にあったウェアを探すのが難しいと感じている人も多いと思います。ヨガウェアはたくさん売っているけれど、ピラティスウェア
-
ピラティスを始める時に必要な道具と効果
全世界で人気のピラティス。減量のためのダイエットのみならず、体幹を鍛えたり、姿勢を良くしたりすることができることで有名です。そして、リハビリとしての用途もあり、幅広い年齢やレベル、そして幅広い用途