「心理カウンセラーになりたいけど、今から目指せるの?」
ご自身の年齢を気にして、心理カウンセラーになるか迷っていませんか?
心理カウンセラーに年齢制限は関係ありません。そこで今回は、これから心理カウンセラーを目指す人へ、おすすめの資格や取得方法、仕事の探し方を解説します。
心理カウンセラーに年齢制限はありません。
心理カウンセラーにはさまざまな資格や働き方がありますが、活動する場所次第では必須の資格も存在しないのです。
特に40代以降、セカンドキャリアとして心理カウンセラーを選択する人は急増しています。40代はさまざまな人生経験を得たことで、相談者のあらゆる話に自分の経験を踏まえて耳を傾けられるでしょう。
20〜30代の方にも心理カウンセラーは人気ですが、「40代・50代でもなれるのか」と思っている人こそ、心理カウンセラーはおすすめの職業です。
心理カウンセラーは40代や50代でもなれます。心理カウンセラーに年齢制限はなく、働き方次第では定年もありません。
ここでは、40〜50代の人が心理カウンセラーになるメリット・デメリット、今から目指す場合の対策を解説します。
40代・50代で心理カウンセラーを目指すメリットには次の3つがあります。
・人生経験をもとに携われる
・相手が安心感を抱きやすい
・働き方次第では自由度と安定した収入が目指せる
年齢を重ねている分、豊富な人生経験がありますよね。仕事や家庭、人間関係など、あらゆる経験をした人が多いでしょう。
相談者の悩みにも寄り添いやすく、自分が実践したメンタルヘルスの対策や方法を伝えられます。
特にみなさんと同年代の相談者は、今の年齢特有の悩みを抱えている人が多いです。40〜50代のカウンセラーなら経験だけでなく、「相談していいのか」と感じている人にも安心を与えられるでしょう。
かし、40代・50代で心理カウンセラーを目指すデメリットもあります。それが次の2つです。
・経験あるからこそ、逆効果になることもある
・情報や知識を学習するのに時間がかかりやすい
先ほど、人生経験はメリットになると解説しましたが、逆効果になることも。
たとえば、「部長に昇進してプレッシャーがある」という相談があるとします。あなたが残業や土日返上などで努力した経験があると、相談者に寄り添うのではなく「がんばり方」を教える可能性が高まるのです。子育てや介護も同様なので、気をつけましょう。
また、脳機能は年齢を重ねるごとに少なからず低下していきます。知識や情報を学習する際、20代の頃のような学び方ではなかなか覚えられないかもしれません。
心理カウンセラーに年齢制限はありません。しかし、デメリットもあるので、今から目指す場合は次の対策などで工夫しましょう。
・学習には最低2~3か月など時間がかかると認識する
・自分の価値観や経験則以外の視点も受け入れる
カウンセリングの主人公は相談者です。「その気持ちわかる!」と思って、自分の経験則だけで相手を引っ張り上げないように注意してくださいね。
40〜50代でも目指せる心理カウンセラーですが、資格によっては下限年齢(受験資格で満たしていなければならない年齢)があります。
ここでは10代や20代向けに下限年齢のある資格を紹介します。上限年齢は公務員以外はないため、30〜50代の方で国家資格を目指していない場合は、次の「4.受験資格に年齢制限なし!心理カウンセラー資格10選」に進みましょう。
公認心理師の下限年齢は24歳です。
24歳と表記されているわけではないですが、基本的には大学卒業+2年間の大学院での学習または実務経験が必要となります。
ストレートでの大学卒業が22歳と考えると、「+2年間の大学院での学習または実務経験」を合わせて24歳が下限年齢になると考えられます。
臨床心理士も下限年齢は明記されていないですが、24歳となります。
主な受験資格はこちらです。
・指定大学院(1種・2種)を修了後、条件を満たした人
・臨床心理士養成に関した専門職大学院を修了した人
・海外で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後に日本国内で臨床経験2年以上
・医師免許取得者かつ、臨床経験2年以上
さらに詳しい条件はありますが、24歳より前に受験できる可能性は極めて低いと考えられます。
精神保健福祉士の下限年齢は22歳と考えられます。公認心理師や臨床心理士同様に明記はされていません。
しかし、受験資格を見る限りは「保健福祉系大学等4年」など、高校卒業から4年かかる条件であることがわかります。
社会福祉士登録者に関しては期間が明記されていないのですが、社会福祉士になるには精神保健福祉士同様最短4年かかります。つまり、いずれにしても22歳が下限年齢であることに変わりないようです。
社会福祉士は精神保健福祉士同様、下限年齢は22歳と考えられます。
基本的な条件は精神保健福祉士と同じですが、社会福祉士の場合は次のルートもあります。
<以下の資格を所有したうえで実務4年+短期養成施設6か月以上>
・児童福祉司
・身体障害者福祉司
・査察指導員
・知的障害者福祉司
・老人福祉指導主事
各資格要件を見る限りは、やはり22歳が下限年齢になると考えられます。
産業カウンセラーは、受講開始時点で成人年齢(満20歳以上)に達している人が対象です。
学歴や職歴などは問われないので、成人年齢に達していれば誰でも受講できます。受講期間は最短6か月なので、成人になったばかりで受講できて合格すれば、20歳でも産業カウンセラーになれるでしょう。
つまり、産業カウンセラーの下限年齢は20歳となります。ただし、日本産業カウンセラー協会の実態調査によれば、産業カウンセラーの平均年齢は48.1歳だそうです。最も活躍しているのは40代と考えられます。
受験資格に年齢制限がない資格を紹介します。どの資格も心理カウンセラーになるために、大事な知識やスキルを持っている証明となる資格です。
複数の資格を受験して活動している心理カウンセラーも多くいるので、まずはどの資格から取得するか検討してみましょう。
メンタル士心理カウンセラーは、心理学の基礎知識と症状別の治療法などを十分に理解している人が認定される資格です。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
特定の講座を受講せずに、独自で学習して受験も可能です。しかし、初めて心理学を学ぶ人や確実に合格を目指したい人は次の講座をおすすめします。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:心理カウンセラー資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:メンタル士心理カウンセラー®W資格取得講座
行動心理カウンセラーは、行動心理学に関する基礎知識を持っていることが認定される資格です。
吊り橋効果やプラシーボ効果など、人間関係や営業、商品開発やPRなどで活用できる心理効果の特徴の理解が必要となります。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
行動心理学をはじめて勉強する人は、次の講座受講がおすすめです。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:行動心理資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:行動心理カウンセラー®W資格取得講座
チャイルド心理カウンセラーは、胎児期から思春期までの子どもの発達や心理を理解していることを認定する資格です。
また、同じ児童期でも家族構成や環境などによって、成長にどのような影響を与えるのかなど、相談に適切なアドバイスをする知識を持つ証明となります。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
独学でも受験できますが、確実に合格を目指したい人は次の講座をおすすめします。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:子供心理資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:子供心理カウンセラー®W資格取得講座
福祉心理カウンセラーは、福祉と心理学の基礎知識を有し、ストレス症状などに対応できる知識を持っている人に与えられる資格です。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
特定の講座を受講しなくても受験も可能です。しかし、福祉や心理学の勉強をはじめておこなう人や計画的に合格を目指したい人は次の講座をおすすめします。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:福祉心理学資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:福祉心理カウンセラーW資格取得講座
アンガーカウンセラーは、感情のクセや怒りに関する知識を有し、アンガーコントロールの専門家としての証明となる資格です。
取得後は、カウンセラーとしても活躍できますが、職場や家庭における人間関係にも活かすことができます。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
独学でも受験できますが、心理学を学んだことのない人や計画的に合格を目指したい人は次の講座をおすすめします。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:アンガーカウンセラー資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:アンガーカウンセラーW資格取得講座
夫婦心理カウンセラーは、夫婦や家族関係の問題解決、関係構築などに関する知識を有する人が認定される資格です。
たとえば、浮気や離婚、失業、浪費癖、DVなどに関する問題解決やアダルトチルドレン、子どもとの関係などの知識も必要となります。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
夫婦心理カウンセラーの知識は、奥が深く、なかなか独学では理解しきれないところもありますので、次の講座受講をおすすめします。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:夫婦・家族心理資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:夫婦・家族心理カウンセラー®W資格取得講座
瞑想インストラクターは、マインドフルネス瞑想に関する基礎知識を持つことの証明となります。
仕事でも活かせますが、セルフケアなど自分のために勉強する方も多い資格です。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
マインドフルネス瞑想をはじめて勉強する人は、こちらの講座がおすすめです。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:マインドフルネス資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:マインドフルネスセラピストW資格取得講座
音楽療法カウンセラーは、音楽療法に関する基礎知識と活用方法を理解している人が認定される資格です。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
音楽をQOL(生活の質)向上にどのように用いるかなど、専門的な勉強をしたい人は次の講座がおすすめです。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:音楽療法資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:メンタル心理ミュージックアドバイザーⓇW資格取得講座
アファメーションインストラクターは、引き寄せに関する基礎から実践的な知識を有する人のための資格です。アファメーションとは、肯定的な自己暗示や自己宣言のことをいいます。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
引き寄せの法則は、効果的な方法を用いないと逆効果になる可能性があります。次の講座を受講して、正しい方法を理解しましょう。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:引き寄せ資格取得の通信教育講座
諒設計アーキテクトラーニング:引き寄せカウンセラーW資格取得講座
エクステリア心理士は、住居の外観に関する理論に加え、住居や地域、個人に関する心理学の知識を有している証明となります。
■試験概要
受験資格・年齢制限:なし
受験料:10,000円(消費税込み)
受験申請:インターネット
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
試験日程:およそ2か月に1回開催
取得後は自宅やカルチャースクールで講師として活動可能。心理学をはじめて勉強する人は次の講座がおすすめです。
□協会指定の認定講座
SARAスクールジャパン:心理学・カウンセラー資格
諒設計アーキテクトラーニング:心理学・カウンセラー資格
今から心理カウンセラーを目指すには、上記で紹介した資格の取得がおすすめです。
「4.受験資格に年齢制限なし!心理カウンセラー資格10選」で紹介した資格は、講座受講なしで受けられますし、指定講座を受講後に試験を受けることもできます。まだ活動の場や相談者の対象を決めていない人は、基礎資格となるメンタル士心理カウンセラーを検討してみてください。
心理カウンセラーの資格を取得しても、取得しなくても仕事探しをどうすればいいか気になりますよね。
ここでは、仕事をどのように探すか紹介します。
主に、臨床心理士や公認心理師の仕事探しの方法です。
臨床心理士や公認心理師は、求人サイトの掲載数が少ない代わりに、次の方法で就職している人がいます。
・在籍している大学院からの紹介
・ゼミの先輩の紹介
・ゼミの先輩の職場に応募
・実習先に応募もしくはスカウト
・所属学会の求人情報から応募
求人サイトで就活する人もいますが、つながりから仕事が決まる人もいます。
応募までの流れは、一般企業と大きな違いはありません。
ただし、一般企業の場合は書類選考の後に数回の面接がある場合や、集団で面接が実施されることもありますが、心理カウンセラーの就活は少々特殊です。
病院や福祉施設など、心理職や相談員を募集しているところは、1~2名程度の募集しかしていません。面接も1回である場合や、個人面接が多いといわれています。
フリーランスなど、独立して活動する心理カウンセラー向けの方法です。
近年はオンラインカウンセリングのプラットフォーム(サービス提供のためのサイト)が急増。臨床心理士や公認心理師のみしか登録できないサイトもありますが、そうではないサイトもたくさんあります。(例:ココナラなど)
プラットフォーム以外には、カルチャースクール講師などに登録する人もいます。自治体のカルチャースクールで講師募集していないか見てみましょう。
こちらもフリーランスなど、独立して活動するカウンセラー向けの方法です。
X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどを屈指して、自分のサービスを宣伝する方法となります。認知されるまでには時間がかかることもありますが、コンサルタントにサポートを依頼したり、オンラインスクールに登録するなど、独学ではない方が道は開きやすいといわれています。
最後に、心理カウンセラーに年齢制限はありませんが、仕事するうえで年齢がどのように影響するか解説します。
カウンセラー業界は、男性よりも女性の方が多いといわれています。
性別によって有利・不利ということはないですが、次の相談は女性カウンセラーを希望する人が多いです。
・子育て
・恋愛や結婚
・男性恐怖
反対に男性カウンセラーを希望する人もいるので、男性も自分の専門分野を極めながら目指しましょう!
40代や50代の人には安心を感じやすいですが、それ以上に大事になるのが人間性とスキルです。
目の前の相談者に寄り添い、穏やかで冷静な心持ちで構えていれば、20代や30代の人も安心感を与えられるでしょう。40代・50代の新人カウンセラーもスキルを高めれば、人気カウンセラーに仲間入りできます。
心理カウンセラーに定年は関係ありません。
一部の資格取得に下限年齢はありますが、上限年齢はないので誰でも目指せます。相談者側も年齢は幅広いので、60代以上の人にとっては同世代のカウンセラーがいると話しやすいとも考えられます。
心理カウンセラーに年齢制限はなく、誰でも挑戦できる職業となっています。
自身の経験や学習したことを活かせるので、40代や50代以上の人のセカンドキャリアとしてもおすすめです。心理学に関心のある方や人の役に立ちたい方は、心理カウンセラーを目指してみませんか?
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